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May 14, 2012

高円宮杯U-18サッカーリーグ2012プレミアリーグウエスト 第5節

富山第一高校戦 会場:富山第一高校
スコア:1-2 【前半:0-1】
得点者:南野

GK:21.射庭
DF:7.岡田、5.永田、3.藤原、18.平田(翔)(→12.大津)
MF:31.平田(昌)(→24.高田)、6.秋山(→25.前川)、8.丸岡、9.小暮
FW:11.長谷川(→13.井口)、10.南野

サブ:22.齋藤、4.石黒、28.永田(来)


このGWの3連戦を締めくくる最後の試合、富山第一高校戦。名古屋グランパスを相手に1点ビハインドから3-1と逆転で勝利を収め、続く愛媛FC戦では4-0と内容的には良い部分ばかりではないものの、いずれも複数得点を挙げ2連勝と来ているセレッソ大阪。対する富山第一高校は昨年なんとかプレミアリーグに残留し今年も開幕からサンフレッチェ広島に0-3、第2節ではヴィッセル神戸に0-4といずれも攻撃は無得点、守備では複数失点と今年も苦しむシーズンなのかとスコアだけを見ると思わせたが、いずれもアウェイゲームでの連戦ということでホームに戻っての第3節ではアビスパ福岡に2-0で勝利を収めると、続く第4節ではアウェイでの東福岡との対戦で5-2と2連勝を飾り勢いに乗り始めている感じ。よりにもよってセレッソ戦を前に調子を上げなくても…

富山第一高校のホームゲームはアウェイチームへの配慮もあって今年も午前11時キックオフ。前節の愛媛FC戦の反省を踏まえ8時過ぎには会場近くに到着するもこの日の天気は荒れ模様。10時には落雷と大雨で試合開催を協議するほどに。もし延期となった場合代替日を探すのも過密日程の2種世代では大変な作業ではあるが、選手・スタッフの安全が第一ということを考えると止むを得ない状況。しかし、しばらくすると天気も回復し晴れ間が覗く天気に。予定時刻から1時間45分遅れの12時45分キックオフで開催されることに。


屋外で行う競技である以上天候に左右されることは仕方のないことではあるが、こういった事態に試合に向けてモチベーションを上げていくことは難しいだろうなと。ましてやアウェイゲームという状況。昨年もアウェイではあまり成績の伴わなかったチームだけに少し嫌な予感がする…


昨年は親御さんとメンバー外の選手達が見守る中の試合だった富山第一も今年はベンチ外の部員の応援があり気合いの入り様がうかがえる。試合前には父母会会長のお母さんに御挨拶して頂き「昨日は大阪を食うということでたこ焼きパーティーでした(笑)」と先制パンチを喰らう(笑)富山第一のお親御さんは昨年もそうだったがとてもフレンドリーで当たり前のことからもしれないけれど皆さん凄く挨拶して下さる。サッカーを通じて知らない土地で知らない方との会話も我々にとっては新鮮で楽しい。

試合前の私の嫌な予感をよそに開始直後から主導権を握ったのはセレッソ。前線の選手のフォアチェックをいなしボールを繋ぐセレッソに対し、守りを固める富山第一の構図は昨年同様。失礼な話だが、昨年のサッカーを観る限り東福岡戦での5得点というのがあまり想像出来ないチーム。今年は何か変化があるのかと観てたら攻撃的なポジションにスピードのある選手がいるのが目に付く。恐らく前掛かりになった相手に対しカウンターから得点を積み重ねたのかな?

ポゼッションはするものの足もとへのパスが多いセレッソに対し上手くスペースを消す富山第一。先制さえすれば一気に持っていけるかと思っていたが、先制点を挙げたのは富山第一。17分、ロングボールの処理が甘くなったところを見逃さなかった富山第一の10.和田が3.雅斗との1対1の状況から抜け出すとこれをきっちり決める。まぁ、まだ早い時間帯ということで焦る必要はなかったが今シーズンは4試合のうち半分は先制点を許しており、この試合でも先制を許す形に。前半を無失点で折り返せば後半勝負という形でセレッソらしい粘りのあるサッカーで勝ち切れると思っているだけに、先制点を許すのは少し気になるところ。

先制点を挙げた富山第一は得点後もバランスを崩すことなく守りを固める。セレッソも3試合連続スタメン出場の31.昌規の献身的なボールを引き出す動きでパスを回すも最後まで崩し切ることが出来ずに1点ビハインドで前半を折り返す。

この試合ではこれまであまり見ることがなかった6.大地がDFラインに入りビルドアップすることでボールがよく動くようになったが、10.拓実が中央でボールを受けると相手に囲まれてしまい潰されるシーンが目立った。やはり昨年よりもマークが厳しくなっている感は否めない。この辺りは個で解決するよりももう少し彼を囮に使って違う選手が受けるなど工夫が欲しいところ。


早いうちに追い着きたいセレッソは31.昌規に代えて24.高田を投入。25.高田をFWで投入し11.将を右SHに。7.武瑠を一列上げて左SHに9.グレを右SB、18.ヒラショーを左SBにと攻撃的な布陣に。すると後半開始直後右サイドから9.グレのクロスに10.拓実が合わせて同点に追い着く。早速交代策が当たる。

その後もセレッソの時間帯が続き攻勢を掛けるも富山第一の分厚い守りを崩せない。追加点の欲しいセレッソは18.ヒラショーに代えて12.耀誠を投入。10.拓実との2トップに。再び7.武瑠が左SB、24高田が左SHに入る形。しかし、追加点を挙げたのは富山第一。前掛かりになった裏のスペースを突かれCBがつり出されると中央で待ち構えた21.幅口にゴールを許す。

まずは同点に追い着きたいセレッソは6.大地に代えて25.大河、11.将に代えて13.イグと立て続けに攻撃的なカードを切る。右SBに入っていた9.グレを再び1列上げ13.イグが右SBに入る。一気に攻勢を掛けるも守りを固める富山第一を崩せないまま時計の針だけが進む。このままスコアは動かず試合終了。後半の立ち上がり、自分達の時間帯に追加点を奪えなかったことも大きいが、昨年あれだけ失点の少なかったチームが今年に入ってあっさり得点を許すところが個人的には気になるところ。粘り強さが売りのチームだったはずなのにどこか淡白な印象。名古屋グランパス、愛媛FCと連勝で来ていただけにこの敗戦は勿体ないと言わざるをえない。

May 7, 2012

高円宮杯U-18サッカーリーグ2012プレミアリーグウエスト 第4節

愛媛FCユース戦 会場:北条スポーツセンター
スコア:4-0 【前半:1-0】
得点者:長谷川(PK)、平田(昌)、南野、今井
GK:21.射庭
DF:7.岡田、5.永田、3.藤原、18.平田(翔)(→17.今井)
MF:31.平田(昌)(→13.井口)、6.秋山、8.丸岡(→4.石黒)、9.小暮
FW:11.長谷川(→25.前川)、10.南野(→44.阪本)

サブ:22.齋藤、41.仲原


GW後半初日、連戦が続く高円宮杯プレミアリーグウエストはアウェイでの愛媛FCとの一戦。13時キックオフということで渋滞を考慮し6時30分に出発するも阪神高速神戸線で出鼻を挫かれ、山陽道では赤穂手前で事故渋滞。もうすぐ10時になろうとしているのにまだ相生と前途多難な往路…いつものようにしまなみ街道をのんびり走るつもりが急遽ルートを変更し岡山から瀬戸大橋を経由して四国に上陸することに。この時点でのカーナビの到着予想時刻は14時と前半終了後。マジでか…(汗)

予想を上回る渋滞。正直GW舐めてました…まさか事故渋滞がこんなに発生するなんて(汗)最近車の事故が多いのでくれぐれも安全運転でよろしくお願いします。


当初の予定よりルートを変更したことで到着予想時刻がどんどん縮まり約1時間のリカバリーに成功。車中で11.将のゴールを確認するなんとも申し訳ない展開。到着するとセレッソグッズを身につけたサポーターがっ!!

慌てて太鼓のチューニングをしていたら戦況を教えて下さったのは18.ヒラショーのお爺ちゃん(驚)家族に止められながら孫の勇姿を見ようと朝5時初で1人で来られたそうです。18.ヒラショーのお爺ちゃん凄すぎるぜっ!!急いで応援を始めると私達の隣で一緒に応援始めてくれたんですがチャントもばっちり。流石ッス!!やっぱり家族に勝るサポーターはないね。こんな熱いお爺ちゃん最高やっ!選手も嬉しいだろうな。

という訳で北条スポーツセンターに到着した時は1-0と11.将のPKで先制しており、前半をこのまま折り返す。正直あっという間に終わった前半。


後半が始まって間もなく31.昌規がインターセプトからドリブルで切り込みゴールを挙げる!前節の名古屋グランパス戦で途中交代で投入された31.昌規がパフォーマンスの良さからスタメン出場しており、この日も期待に応える活躍。得点後には13.イグと交代しベンチに下がる。後半22分には18.ヒラショーに代えて17.誠次郎を投入。その直後に10.拓実にゴールが生まれ3-0。得点差こそあるものの全体的にイージーなミスもあり少し消化不良の感も。終盤には次々にメンバーを代え終了間際には17.誠次郎のゴールで4-0に。試合途中に到着したこともあって我々も何だか消化不良…移動時間に対して観戦時間は70分程度と慌しく正直試合のディテールを覚えていないというのが正直なところ(汗)

まぁ、何にせよ勝って良かった(笑)


試合後は7.武瑠の親戚の方が来られていてお子さん達と遊ばせてもらい癒しを頂くというのが個人的にはこの遠征で一番印象に残ったことでした(笑)

May 1, 2012

高円宮杯U-18サッカーリーグ2012プレミアリーグ ウエスト 第3節

名古屋グランパスU18戦 会場:南津守さくら公園G
スコア:3-1 【前半:0-0】
得点者:小暮、南野、岡田

GK:21.射庭
DF:7.岡田、3.藤原、5.永田、18.平田(翔)(→13.井口)
MF:24.高田(→31.平田(昌)、6.秋山、8.丸岡(→4.石黒)、9.小暮(→41.仲原)
FW:11.長谷川(→44.阪本)、10.南野

サブ:22.齋藤、17.今井


開幕戦で作陽高校を相手に2-0と勝利しアウェイでの第2節、京都サンガに0-2で敗戦と1勝1敗で迎えるプレミアリーグウエスト第3節はホームに名古屋グランパスを迎えての試合。昨年のJユースカップ決勝戦での相手でありリベンジの機会が早々にやってくる。ニッキをU-18日本代表の遠征で欠く名古屋に対しセレッソは14.魚ちゃんがメンバー外。今年に入ってまた前目のポジションで起用されることの多かった7.武瑠を左SBに持ってきて18.ヒラショーを右に。9.グレさんを一列上げて14.魚ちゃんの抜けたポジションには一年生の24.高田が抜擢された。2トップは11.将が10.拓実と組む以外はいつもの布陣でスタート。

今年もスロースターター癖が解消されないセレッソは前からプレッシャーを掛けてくる名古屋に対しアタッキングサードでミスが多く効果的な攻撃が少ない。ベンチの熊さんからの指示は相手の高いラインの裏のスペースをもっとシンプルに突くようにと言っていたように思う。何か難しいことばかりしようとし過ぎて相手の守備の網にかかる場所でのプレイが多く、攻撃にテンポが生まれず苦しんでいた。その中でも気を吐いたのは18.ヒラショー。左サイドで24.高田のところに上手くボールが入らなかった為、前半の攻撃はほぼ右サイドに偏っていた。しかし、再三のオーバーラップからクロスを送りチャンスを演出するもゴールは遠い。前半のスコアは0-0。前半のシュート数は2-5と名古屋が多くシュートを放っているが21.康太郎のファインセーブもあったが多くは相手のミスに助けられた部分が大きかった。


後半、メンバー変更はなし。開始5分には21.康太郎と5.慎二が交錯し零れ球を9.北川に押し込まれ先制を許す。早いうちに追い着きたいセレッソは8分には24.高田に代えて31.昌規を投入。前半から上手くいっていなかったところにテコ入れ。丁度1週間前、練習帰り?の31.昌規と駅ですれ違い挨拶を交わした程度だったのだけど、次の試合は出番があると良いなぁと思っていたところでの投入。彼のプレイは中2の芳賀西U-15時代に一番よく観ていたけど、決して派手さはないが気の利いたプレイが出来る攻撃のリンクマン。津守U-15の金コーチも当時頭の良いプレイヤーだと褒めていたのを思い出す。(当時は金コーチが西U-15のコーチ)この交代を見て31.昌規のプレイを観たことある人なら「良い交代!」と思ったはず。

24.高田のポジションにそのまま入った31.昌規はピッチに入って早々彼の良さを発揮する。左サイドでボールを受けるとシンプルに叩いて動き直し再びボールを受ける。基本的で単純なプレイであるけど適格なポジショニングでボールを動かしセレッソの攻撃にリズムが生まれた。31.昌規のプレイは熊さんのサッカーに合うと思っていたのでこのチームの中で活躍する31、昌規の姿が嬉しかった。

良い流れになり始めたセレッソのゴールは21分、右サイドでの崩しから9.グレのクロスに11.将がシュートも相手キーパーに一旦は跳ね返される。しかし、零れ球を拾ったセレッソが6.大地の左足のクロスにゴール前で11.将が潰れるとブラインドでフリーだった9.グレが右足を振り抜きネットに突き刺す素晴らしいシュート。1-1と振り出しに戻したセレッソの電光石火の攻撃はこの後も続く、相手のキックオフのボールを9.グレが奪うと11.将に預け右サイドに展開。8.満の相手GKとDFの間を通すグラウンダーのクロスにファーでフリーで待ち構えたのは10.拓実。これをきっちり決め2-0。するとその直後には相手陣内左で得たFKから。距離が遠く直接はないという感じではあったが、7.武瑠が蹴ったボールはブラインドになったのかそのままゴールマウスへ。公式記録を見ると66分、67分、69分と僅か4分間の間に一気に試合を決めた。

立ち上がりからハードなディフェンスで暑さもあり名古屋の足が止まったこともあったが、前節の京都サンガ戦の閉塞感から抜け出すには良い勝ちになったことは間違いない。GW期間中続く3試合の初戦をきっちり勝てたことは大きい。この調子で12日のヴィッセル神戸戦まで連勝といきたいところ。







Apr 23, 2012

高円宮杯U-18サッカーリーグ2012 プレミアリーグ ウエスト 第2節

京都サンガF.C.U-18戦 会場:京都サンガF.C.東城陽グラウンド
スコア:0-2 【前半:0-1】

GK:21.射庭
DF:18.平田(翔)(→13.井口)、3.藤原、5.永田(慎)、9.小暮
MF:14.魚里(→24.高田)、6.秋山、8.丸岡(→17.今井)、11.長谷川、7.岡田
FW:10.南野

サブ:22.齋藤、4.石黒、41.仲原、25.前川

昨年はプレミアリーグでの2敗、クラ選関西大会での1敗と一度も勝つことなく1年を終えた京都サンガ戦。さすがにこのまま負け続けるのは悔し過ぎる。勝って2連勝と弾みをつけたい第2節。ほぼベストメンバーと言って良いセレッソに対し、京都サンガは昨年からセレッソキラーっぷりを発揮している田村がU-18日本代表の遠征に招集されており不在。

午前中は無風に近かった東城陽もキックオフの頃には強風に。試合前にグラウンドキーパーの方がピッチに砂を撒いているのを見て、あまりピッチコンディションは良くなさそうだなぁとは思っていたが…


立ち上がりのボールの落ち着かない時間帯、風の影響を受けるボールに対しセレッソの選手は少しやり難そうにしていたが、京都サンガの選手はアグレッシブにプレイ。昨年も普段と違うピッチであまりフィットしていないなと外から観ていて感じる時があったが、個人的にはこの日も同じような感覚を受けた。前半のチャンスは4度。セレッソの速いカウンターから11.将が抜け出しフリーでシュートも枠外。もう一度は相手の自陣でのパスミスからボールを奪い8.満のシュートもゴールならず。残り2回はJFA TVで御確認を(笑)確実にセレッソの方がチャンスは多かったが、先制したのは京都サンガ。ゴール前での混戦から処理が中途半端になったところを決められ0-1で前半を折り返す。前半を観ていて怖いなと思ったシーンは昨年同様にボールを奪われてからサイドに振られ、2列目の飛び出しをギリギリで掴まえていたところ。昨年も同じような展開が何度もあったが、掴まえ切れずにゴールを決められている。この辺りは選手達ももう少し学習する必要がある。

後半に入っても流れはセレッソだったと思う。ただ、細かな部分でミスが出てせっかく波に乗れそうな時も自分達でチャンスを手放していた。すると終盤にはFKから1.康太郎の前を飛び込んだ京都サンガの選手とセレッソDFがブラインドになりそのままゴールに吸い込まれ2失点目を喫する。攻撃の手を緩めないセレッソは途中交代で入った13.イグの惜しいミドルシュートも枠をとらえず。

最後まで諦めることなく攻めたが最後まで得点を挙げることが出来ず0-2で敗戦。まぁ、選手からすれば負けたという感覚は薄い試合かもしれないけれど、やはりチャンスに決めなければこうなるのがサッカー。まだ第2節、勉強させてもらったと思って次に活かせば良いと思う。この敗戦を無駄にしない為にも。

Apr 22, 2012

高円宮杯U-18サッカーリーグ2012 プレミアリーグ ウエスト 第1節

作陽高校戦 会場:長居スタジアム
スコア:2-0 【前半:0-0】
得点者:長谷川、南野

GK:21.射庭
DF:18.平田(翔)、3.藤原、5.永田(慎)、9.小暮(→25.前川)
MF:7.岡田、6.秋山(→17.今井)、8.丸岡、11.長谷川(→16.坂手)
FW:14.魚里(→24.高田)、10.南野(→39.沖野)

サブ:22.齋藤、26.村上

開幕戦は昨年末埼玉でのプレミアリーグ参入戦で四国の済美高校を破り今シーズンから新たに参加する岡山の作陽高校との一戦に。作陽高校へはセレッソ大阪のU-15からも選手が進学しており、4.河面は1年時からのスタメン。過去にも高円宮杯が今の形態になる前の2008年対戦しており、その時は今はトップチームで活躍する螢が1ゴールを挙げたものの1-3と敗れておりなかなか侮れない相手であることは間違いない。

その年はGL最終戦のベガルタ仙台でこちらもトップチームに昇格した龍ちゃんのハットトリック、今はファジアーノ岡山で3バックの一角としてプレイしている篠原弘次郎のゴールで4-0と勝利し、6グループ中2位までと3位チームの成績上位4チームまでグループリーグ突破というレギュレーションもあってノックアウトステージに駒を進めた。ノックアウトステージ初戦ではこの年の大会で優勝した浦和レッズユースと雨の西が丘サッカー場で対戦し桃山学院大学へ進学した優治のゴールで先制するも1-5と敗戦。山田直樹、原口元気、濱田水輝、高橋峻希、永田拓也と5人ものトップ昇格選手を輩出した年だったが、今思い出してもあの試合の浦和レッズユースの強さは凄かったのが蘇る。こうやって見るとこの年のプロ契約選手は丁度これからオリンピックを戦う世代でもあり、Jリーグでも活躍する選手が多く名を連ねておりドイツに活躍の場を移した新潟の酒井高徳、トップ昇格という形ではなく海外に挑戦した指宿、柏で活躍する工藤、酒井宏樹、鹿島の大迫、バイエルンの宇佐美など挙げるとキリがないが今Jリーグで活躍する選手の多くがこの大会で凌ぎを削っていたことが分かる。ちなみにセレッソからは螢とマルの2人が昇格しており、昨年から開催されている高円宮杯の発展型のプレミアリーグも若手育成の場としてかなり興味深い大会であることは間違いないが、世間の関心がまだまだ低いのは今後の課題のひとつでもあるとは思う。この駄文を見て少しでもこの年代のサッカーに興味を持った方は是非会場に足を運んで彼等のプレイを一度観て欲しい。トップリーグとはまた違った面白さも発見出来るし、彼等の成長を観るのは日頃行われているJリーグの試合を断片的に観るだけでなく新しい視点ももたらしてくれるのではないだろうか。地元にはプレミアリーグに所属しているチームがないという方も各地域ごとに開催されているプリンスリーグもあるので空いた週末の日程を確認して観に行ってみるのもサッカーを観る楽しみを広げてくれるひとつ。


と、随分脱線したものの本題へ。今年初戦も動きが固く本来の運動量を発揮出来ずスタートを切ったセレッソに対し、作陽高校は効果的にセットプレーの機会を作り我慢の時間帯が続く。慌てる必要は一切なかったが昨年の開幕戦、立正大淞南高校を相手に黒星を喫したのが頭を過ぎる(汗)前半のチャンスは右サイドから崩してマイナスのボールに8.満がワンドリブルで相手を交わして放ったシュートがポストを叩いた1度のみ。前半はシュート自体この1本しかなかったのでは?

前半をスコアレスで折り返すと後半は本来の姿を取り戻したセレッソが盛り返す。今シーズン左SBに挑戦している18.ヒラショーがドリブルで相手を1枚交わすと7.武瑠にグラウンダーの縦パスを入れる。そのままオーバーラップし7.武瑠からのリターンを受けると右のアウトサイドに掛けたパスに対し相手DFの間を抜け出して来た11.ハセショーが合わせて先制。ここからはセレッソの時間帯。作陽の縦パスを3.雅斗がカットすると零れ球が8.満に。中央へドリブルで少し時間を作り前の7.武瑠へパス。左サイドを駆け上がった14.魚ちゃんがオフサイド?気味に抜け出し7.武瑠からのスルーパス。ドリブルを入れて相手DFを引き付けるとマイナス気味のボールに上手く重心を残して合わせたのは10.拓実。2-0と突き放すゴールを挙げる。

この時間帯にたたみ掛けたかったがその後ゴールは生まれず。余裕の出て来たセレッソは1年生の24.高田を投入。その後は17.誠次郎、16.優雅、39.沖野、25.前川と1年生2人を含む交代枠5人を使い、これまで出場機会に恵まれなかった17.誠次郎の出番もありきっちりと初戦で勝ち点3を獲得。幸先の良いスタートを切ることに成功した。

試合後は午前中にJ-GREEN堺でのプリンスリーグを終えた大産大高の萩原や南も観戦に訪れており、作陽の河面を含むU-15時代を共に戦った面々が談笑する姿が懐かしかった。

Dec 22, 2011

高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ ウエスト 第17節

京都サンガF.C.U-18戦 会場:J-GREEN堺S1
スコア:0-3 【前半:0-3 後半:0-0】

GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、5.永田、3.藤原(→23.魚里)、7.小暮
MF:11.長谷川(→12.西村(拓)、6.秋山、17.丸岡、8.西村(洋)
FW:9.風間(→19.大津)、10.南野

サブ:21.射庭、29.石黒


大会前は優勝候補とされてた今シーズンの京都サンガ。昨年のJユースカップ準優勝の中核を担ったメンバーが多く残りタイトルの期待がかかる世代ではあったが、夏のクラ選以降なかなか調子が上がらずらしくない試合結果が続いた裏ではセレッソが着実に勝ち点を積み上げるといつの間にか順位は逆転。

今シーズンはクラ選予選、高円宮杯プレミアリーグウエスト前期の対戦といずれも大敗を喫しており、このまま京都に負けっぱなしでは終われない3度目の対戦。
例年であれば京都との相性は良く対戦成績もセレッソに分があったのだが、ここまで京都にやられるシーズンというのはあまり記憶にない。夏以降調子を落としていた京都はU-18日本代表の3人を代表招集で欠く中、JユースカップのGLを突破しここに来て復調の兆しが。今節の対戦前にはJユースカップで清水エスパルスに破れはしたものの、このチームで出来る残り2戦へのモチベーションは高いと思われる。サンフレッチェ広島の結果次第ではセレッソも最後まで優勝の可能性を残すだけに勝って望みを繋げたい。


先制されて後手を踏んだ前回の反省を踏まえ先手を取りたいところであったが前半9分にCKから失点を許すと、その10分後には左サイドで与えたFKから再び失点。15時キックオフという日が傾き始める時間帯での試合で丁度太陽の日差しがボールと被り、1.鶴ちゃんがボールを見失ったように見えた不運もあった…

2点を追い掛ける展開で攻勢を掛けるセレッソではあったが、惜しいチャンスは作るものの最後のところで踏ん張る京都の前にゴールを割ることが出来ない。セレッソの攻撃を受けながらもチャンスを窺う京都は前半終盤に得意のボールまわしからセレッソのマークをズラすとフリーになったエース三根が3点目のゴールを挙げる…

内容は違えど前回の対戦と同じような得点経過にセレッソは追い込まれ前半を終える。後半は引いて守りを固める京都に対しセレッソも何とか相手のブロックをこじ開けようとするも最後まで京都の壁を崩すことが出来ず0-3で敗れる形に。13時から行われていたサンフレッチェ広島と名古屋グランパスの試合は2-0で広島が勝ち、キックオフの段階で優勝の可能性はかなりハードルの高いものにはなっていたが、この敗戦で最終節を待たずして広島の今大会初代チャンピオンが決定。

悔しい敗戦ではあったが前回のように成す術なくやられた前半と違いチームとして通年戦ってきた成長の証は見せることが出来た試合ではあったように思う。タイトルはなくなってしまったものの、最終節を戦う広島もJユースカップでベスト4に残っており決勝で対戦する可能性があるだけに夏のリベンジといきたいところ。

Dec 6, 2011

2011 J YOUTH CUP Round8

鹿島アントラーズユース戦 会場:キンチョウスタジアム
スコア:6-2 【前半:3-2 後半:3-0】
得点者:風間2、南野3、丸岡
GK:1.鶴崎
DF:14.岡田(→38.永田(来))、5.永田(慎)、3.藤原、7.小暮
MF:8.西村(洋)(→18.平田(翔))、6.秋山(→23.魚里)、17.丸岡、11.長谷川(→12.西村(拓))
FW:9.風間(→19.大津)、10.南野

サブ:21.射庭、16.坂手


この日の対戦相手は夏のクラブユース選手権、通称クラ選(全クラとも言う)のGL第2戦を戦った相手である鹿島アントラーズユースとの対戦。前回の対戦では初戦でサンフレッチェ広島に負け後がない中、ロングボール中心の攻撃に終始する鹿島に対し効果的なサッカーが出来ず両者痛み分けのスコアレスドローで終了。初戦を勝利した鹿島はグループを1位で突破し、勝ち点4に終わったセレッソはクラ選特有のレギュレーションでGL敗退に終わった…互いに夏からの積み上げという点でどれだけチームが成長したか証明出来る一戦。ホームで戦える今大会で地の利を活かしRound4へ駒を進めたいところ。

この日は4.佑平が受験で不在。この時期はどこのチームも3年生がこういった理由で不在となることが多いが、セレッソにはスタメンで出ていなくても力のある選手が居るだけに誰が先発するのか楽しみなところ。この日抜擢されたのはRound16で登録メンバーから外れた9.KJ。10.拓実との2トップはGLの徳島ヴォルティス戦以来。右SHには11.将を配し本来右SHの7.グレさんは右SBにCBは3.雅斗と5.慎二のコンビでスタート。7.グレさんは昨年SBを経験したことがここにきて活きる形に。

誰かが居ないからどうこうというのではなく、複数ポジションをこなせる選手が居るのがセレッソの強み。この日出場出来ない4.佑平の為にも勝って出来るだけ長くこのチームで試合がしたいという気持ちを胸にセレッソの選手達がこの試合に挑む。


前回の対戦同様鹿島はロングボールを9.中川に合わせる形で攻撃を形勢するが、3.雅斗がこの日はCBでの起用に応える形で自由を与えない。ハイボールの競り合いで主導権を握るとセレッソペースで進む立ち上がり。前線で体を張る9.KJが調子の良さを窺えるパフォーマンスで基点となり前半15分には相手のミスから先制!今大会で一旦はセレッソでのプレイがラストとなる3年生の期待に応える活躍。

その後鹿島はDFの選手が接触プレイから負傷交代。この時間帯から流れが鹿島に傾き同点に追い付かれると少しバタつくシーンが見られるようになる。まだ慌てるような展開ではなかったが、いつもならここでリーダーシップを発揮する4.佑平の不在に誰がチームを引っ張るのか。セレッソの真価が問われる時間帯だったように思う。鹿島の時間帯、途中交代で入った選手のCKをドンピシャで合わされ逆転を許すまずい展開。ここで意気消沈するならそこまでのチームだがこの悪い流れを断ち切ったのは10.拓実。8.洋亮の突破から走り込んだ10.拓実にパスを送るとこれを押し込み追い付く。勢いに乗るセレッソはアディショナルタイムに早い攻撃から9.KJがサイドから斜めに入ったパスをスルー。裏に走り込んだ11.将がドリブルで切り込み放ったシュートはポストに弾かれるも10.拓実が反応し逆転となる3点目を挙げる。前線の3人が絡んだダイナミックな攻撃からのゴールには雄叫びをあげた。一度は離れた流れを攻撃陣の活躍により再び手繰り寄せ3-2で前半を折り返す。4.佑平の居ないDFラインは脆さも見せたものの、1.鶴ちゃんを中心に修正したことも大きい。

鹿島は修正を図るべく交代のカードを切るがセレッソの勢いは止まらない。後半8分には再び9.KJが決め、その後は10.拓実がハットトリックとなるゴールを挙げる。この日の3ゴールで得点ランキングにおいても他を突き放す11ゴールを挙げ個人タイトルという点でも単独トップにおどりだす。夏の対戦では焦れる展開が続いた相手だったので正直ここまでスコアが開くことは予想出来なかったが、ハマッた時のこのチームのポテンシャルの高さを示す形に。勝ち上がる為には最低でも3点必要な鹿島は攻撃のカードを切るもののこの交代で流れが変わることもなく。プリンスリーグ関東1部リーグでも2失点以上の試合はなく精神的ダメージも大きかったに違いない。

終盤には17.満がミドルシュートをぶち込み6点目を挙げる理想的な加点。終盤にはメンバーも入れ替えたこともあって上手く時間を使うことが出来ないところもあったが、全体を通してセレッソが支配した良い試合だったように思う。この日出場出来なかった4.佑平もホッとしただろう(笑)

刈谷で行われた2試合を含め4強が出揃う。プレミアイーストの首位(この時点で)コンサドーレ札幌との激闘を演じたサンフレッチェ広島がウエスト首位の意地を見せ次のラウンドへ駒を進めると、第2試合では柏レイソルが名古屋グランパスに敗れセレッソを含めると残った4チーム中3チームがプレミアウエストを戦う面子に。残るひとつは京都サンガとの殴り合いを制した清水エスパルス。仮に京都が勝ち上がっていればプレミアウエストで独占という状況ではあったが、京都のミスに乗じて上手く加点した清水がセレッソの次の相手となることに。

清水東三羽烏の大榎監督率いる清水エスパルスユースにはAFC年間最優秀ユースプレイヤーの石毛も所属しており、Round8では京都とまったりした試合を演じていたが侮れない相手であることは間違いない。ここまで来たら勝つしかない。25日のファイナルの地を目指し一戦必勝体勢で挑みたい。

Nov 23, 2011

2011 J YOUTH CUP Round16

大分トリニータU-18戦 会場:J-GREEN堺S1
スコア:3-2 【前半:3-0 後半:0-2】
得点者:長谷川、西村(洋)、秋山
GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、4.小池、5.永田(慎)、3.藤原
MF:8.西村(洋)(→28.竜田)、6.秋山、17.丸岡(→12.西村(拓))、7.小暮(→18.平田(翔))
FW:11.長谷川(→19.大津)、10.南野(→23.魚里)

サブ:21.射庭、38.永田(来)

Hグループを1位突破しノックアウトステージの2回戦に駒を進めたセレッソの対戦相手はGL最終戦と同じ大分トリニータU-18。1度勝っている相手とはいえ直近で対戦した相手との再戦はやり難さがあることは間違いない。今大会GLは3戦共に雨。そして、またこの日も雨…Jユースカップに入ってからこれだけ雨が続くなんてチーム内に雨男がいるに違いない。今大会から出場機会を得た選手と言えば…38.来樹?(笑)というのは冗談だけどここまで雨が続くとさすがにね(汗)

ノックアウトステージ初戦。ここからは文字通り負けたら終わりの試合。いつもはスロースタートなセレッソではあるがこの日立ち上がりから積極的なDFで先手を取ったのはセレッソ。11.将と10.拓実の前線からの献身的なチェックに6.大地の抜群の読みからのパスカットで攻勢に出る。先制点はセレッソ。開始早々10.拓実が抜け出すと放ったシュートは大分のキーパーに弾かれるものの、これを詰めていた11.将が決め幸先良いゴール!

その後も大分のお株を奪う激しいDFで試合の主導権を握るセレッソ。気になるのは飛ばし過ぎている感があったところか…

この時間帯に追加点を奪いたいと思っていた。するとロングフィード1本で大分DFラインの裏に抜け出したのは8.洋亮。キーパーとの1対1をきっちり沈めスコアを2-0とする。前回の対戦では試合序盤は大分ペースで進んだ試合ではあったがセレッソが先制点を獲ったことで流れが変えることに成功。今回の対戦ではセレッソの時間帯に先行出来たことで大分のペースを乱すことが出来た。その後、(恐らく)7.グレさんからのクロスに6.大地が合わせて前半30分までに3-0とする。前半は大きなピンチがないものの徐々に大分が流れを掴み始めたところで終了。


後半立ち上がりが重要だと思っていたが次の得点は大分に。前半あれほどハメることが出来ていたDFは後手にまわる展開。前半のツケがまわってきたのか少しずつ遅れるボールマンへのプレッシャーに大分のショートパスが繋がる。もう少し早くマークを受け渡しても良かったように思ったが、着いて行き過ぎる場面もあり大分の選手がフリーになることが多くなる。我慢の時間帯。

悪い流れに対しセレッソベンチが動く。中盤で大分に主導権を握られていただけに運動量の落ち始めた17.満に代えて12.拓馬を投入。8.洋亮をボランチへ11.将と12.拓馬前線とサイドで流動的にポジションチェンジを繰り返す形。12.拓馬の投入で再び前線からのプレッシャーを強め主導権を奪いにかかる。セレッソも10.拓実が抜け出し良い形でシュートを放つも大分キーパーに弾かれゴールならず。1点獲れれば少しは楽になるのだが次の1点が遠い。この時間帯、慌てる必要はなくボールを動かし相手を消耗させることも出来たと思うがラインが下がってしまって大分がポゼッションする時間帯が続く。なかなかこの局面を打開することが出来ない。

前線に基点作り押し上げたいセレッソは11.将に代えて19.耀誠。10.拓実が下がり目でプレイすることで前を向いてボールを受けるチャンスを作りたかったが、フィジカルの差がありなかなか良い形で19.耀誠にボールが収まらない。無理に前にボールを送るのではなくもう少し丁寧に繋いでリズムを作ってもよかったかもしれないが、マイボールを簡単に相手に渡していたことで奪われてからの大分の早いパス交換に走らされる。この辺りの試合運びでもう少し変化が出せれば違った展開になったとは思うが…

その後もペースは大分。この日の審判があまり厳しく笛を吹かないということもあって、セレッソは救われた面も大いにあったように感じるが、左右に振られフリーを作られシュートまで持ち込まれるという時間帯が続きいつ失点してもおかしくない状態。1.鶴ちゃんのファインセーブもありなんとか最後のところで耐えていたがアディショナルタイムい2失点目を喫する。結局前半終盤から大分に傾き始めた流れをこちらに引き戻すことなく試合終了。前半の貯金があったことで勝つには勝ったが課題の残る一戦に。

負ければ終わりということを考えれば内容より結果というのが優先されるが、Round8の後は一旦中断し再び高円宮杯に大会が切り替わることを考えると、課題の残る試合だと思わざるをえなかった。ただ、試合後挨拶に来てくれた選手達の表情を見ていると、それは彼等が一番承知しているという表情だっただけに心配はしていないが。

次の戦いはクラ選で同グループとなった関東プリンス首位を走る鹿島アントラーズFCユースとの対戦。前回の対戦ではスコアレスドローと決着がついていないだけに今大会ではっきりさせたい。試合は11月27日(日)、会場はキンチョウスタジアムで14時キックオフ。前日はトップチームのアウェイゲーム、柏戦と観戦する側としてはハードな日程ではあるもののホームで出来る地の利を最大に活かし、ホームの声援を背にベスト4進出といきたいところ。

Nov 16, 2011

2011 J YOUTH CUP Hグループ 第3戦

大分トリニータU-18戦 会場:J-GREEN堺 S6
スコア:3-0 【前半:1-0 後半:2-0】
得点者:南野2、秋山
GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、5.永田(慎)、4.小池、3.藤原
MF:8.西村(洋)(→19.大津)、6.秋山(→38.永田(来))、17.丸岡、7.小暮(→9.風間)
FW:11.長谷川(→12.西村(拓))、10.南野(→23.魚里)

サブ:21.射庭、15.岡山


この日は6.大地が怪我からの復帰。今シーズン色々試しながら戦い続けた中でほぼベストと言える布陣でのGL最終戦。得失点差を考えると勝利のみが1位突破の条件という大分トリニータU-18との一戦に勝利することが出来れば、この大会はほぼホームで試合が出来るノックアウトステージに突入するだけに是が非でも勝ちたい。

今大会が今シーズン初の全国の舞台の大分トリニータU-18。しかし、ギラヴァンツ北九州との20-1というスコアが示すように侮れない相手であることは間違いない。クラ選九州予選でも予選グループで本大会出場のサガン鳥栖U-18と肉薄した戦いを演じており全国大会に縁がなかっただけと見られる。


立ち上がりから積極的にプレスを掛ける大分トリニータに対しセレッソは我慢の展開。スピードに乗った大分の攻撃に対し5.慎二が体を張ったディフェンスで危ないシーンを潰す。今シーズン開幕直後は先手を取られるとそのままズルズルいってしまう傾向が強かったが、長いリーグ戦を経験する中である程度の相手なら絶える時間帯を凌げる強さというのが身についてきたようにも思う。さすがにこの試合に関してはCBのコンビを4.佑平と5.慎二に戻してはきたがこの時間帯を耐えればうちのターン。

前半15分を過ぎた頃から試合が動き始める。中盤でボールが落ち着かない中セレッソがボールを保持すると左サイドへ展開。高い位置でボールを受けた14.武瑠がパス交換からクロスを入れるとニアで11.将がマークを引き付ける。するとファーでフリーなった10.拓実の元にパスが通る。これを10.拓実がゴール左隅にきっちりと決め先制ゴール!決して自分達の時間帯という訳ではなかったが、ここ数試合こういった場面で10.拓実が決めてくれることでチームが楽になる。

ここからはセレッソの時間帯。17.満、10.拓実、7.グレさんのシュートと攻勢が続く。今大会に入る前から7.グレさんのドリブル突破が効果的で、ある時期から頻繁に中に絞ってプレイするようになってから縦への突破も効くようになってきた。ようやく7.グレさんもチームの中で活きる形を掴んだようでここ数試合のキレは目を見張るものがある。シーズン終盤にかけて仕上がってきたようで何より。

前半約35分、ロングボールを受けた11.将が左サイドでボールを受けてドリブルでぺナエリアへ侵入。堪らず大分トリニータDFが倒すとPKを獲得。キッカーは10.拓実。このPKはコースが甘く大分トリニータGKに弾かれる。前半のうちに突き放しておきたかったが勿体ないシーン。

その後もセレッソが大分トリニータ陣内に攻め入る。パスカットから右サイドで11.将がボールを受けると10.拓実へパス。キーパーと1対1の場面になるが10.拓実のシュートはゴールマウスを捕らえることが出来ない。確実にモノにしたいチャンスではあったが…前半終盤にはあわやというシーンもあったが1.鶴ちゃんのファインセーブに救われる。


この日の6.大地は本調子ではないものの中盤でのボール奪取能力の高さは健在で、彼が入ることで17.満の攻撃力が活かされるのはこのチームの強み。後半開始から一気に畳み掛けたいところ。

後半に入ると大分は前半と違い何か少し焦っているように感じた。縦へと急ぐあまり攻撃が単調になり前半のような2列目からの飛び出しが少なくなった。前半の良い時間帯のペースを継続するセレッソが主導権を握るも大分トリニータも1点を追い掛ける展開に次の1点が勝負の分かれ目に。

勝負どころと見たセレッソベンチは11.将に代えて12.拓馬を投入。交代早々大分トリニータのスローインに詰めるとキーパーのキックは12.拓馬に当たりあわやゴールというシーン。やはりこのチームのスイッチは西村ツインズ。途中交代で12.拓馬が入ると一気にギアが上がる。

後半も中盤を過ぎた頃、中盤で6.大地のパスカットから10.拓実がフリーでシュート。これが決まり追加点!10.拓実が俺達の方に指をさしながら喜びを表現する。その直後には8.洋亮の右CKをニアで合わせたのは6.大地。上手くコースを変えた奇麗なゴール。6.大地の復帰戦ゴールで3-0と大分トリニータを突き放す!!このゴールでほぼ試合が決まった。

その後は8.洋亮に代えて19.耀誠、6.大地に代えて38.来樹、10.拓実に代えて23.魚ちゃん、7.グレさんに代えて9.KJとサブメンバーを投入。今大会GLを無失点で1位突破決めることに。


大量得点に目を奪われがちではあるが高円宮杯プレミアリーグウエストでも示しているように失点数の少なさはこのチームの売り。4.佑平を中心としたDFラインは粘り強い守備でチームを助けてくれていて、また中盤でのボール奪取能力に長けたボランチの6.大地、17.満は大きな存在。シーズン開幕当初は得点パターンが乏しかったが、それも徐々に解消されるようになってきただけにこのままノックアウトステージも頂点まで登り詰めたい!


他のグループの結果が出揃いノックアウトステージの組み合わせも決定。セレッソは勝ち上がれば全て大阪で戦えるということで、地の利を最大限に活かしたい今大会。Jユースカップと高円宮杯プレミアリーグウエストが大会中に交互に訪れるやり難さはあるものの、両大会共にタイトルの可能性があるだけに今シーズンも残り僅かなこのチームを最後までサポートしたい。


U-18の次の試合はJユースカップR16。対戦相手はGL最終戦と同じく大分トリニータU-18ということでやり難さはあるかもしれないが、ここからは目の前の相手を倒すのみ。11月23日(水)試合時間は未発表、会場はJ-GREEN堺S1という話ですが…

Nov 7, 2011

2011 J YOUTH CUP Hグループ 第2戦

徳島ヴォルティスユース戦 会場:徳島スポーツヴィレッジ
スコア:5-0 【前半:1-0 後半:4-0】
得点者:南野2、丸岡、風間、西村(拓)

GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、5.永田(慎)、3.藤原、4.小池
MF:8.西村(洋)(→23.魚里)、15.岡山(→12.西村(拓))、17.丸岡、7.小暮(→11.長谷川)
FW:19.大津(→9.風間)、10.南野(→35.坂東)

サブ:21.射庭、38.永田(来)

グループリーグ突破には負けられない一戦。初戦を徳島ヴォルティスと戦った大分トリニータが3-1というスコアで勝ったことがひとつの指標か。過去に対戦した徳島ヴォルティスは力の差が大きく参考にならず、またクラ選出場を賭けた愛媛FCとの一騎打ちもここ数年は愛媛FCに軍配が上がり生で徳島ヴォルティスの試合を観る機会がなかったのでどんなチームか正直不明。

この日もCBのコンビは5.慎二と3.雅斗。久々にスタメン出場の19.耀誠と来期を見据えた選手起用も。試合開始前から雨が降り少しスリッピーなピッチ状態ではあったが、水捌けの良いピッチは水溜りもなく比較的良いコンディション。


前半立ち上がりはスリッピーなピッチにミスもあり我慢の展開。長身FWの11番へのゴールキックから攻撃を組み立てるヴォルティス徳島に対し、最初は3.雅斗が対応していたが上背のあるCBと対峙するより中盤で競る方が得策と捉えたのか、一列ポジションを下げてハイボールに競りに行くとボールはヴォルティス徳島へ。ただ、ポゼッションしてからのアイデアの少ないヴォルティス徳島に対しセレッソは安定したディフェンスを見せる。我慢の時間帯を絶えると15.宗星からの楔のパスを19.耀誠が受ける早い展開から裏のスペースへ飛び出した10.拓実にパスが通ると豪快なシュートを放ち先制!その後もセレッソペースで試合が進み15.宗星がミドルシュートからゴールを狙うも1-0で前半を終了。

後半から19.耀誠、15.宗星に代えて9.KJ、12.拓馬を投入。すると開始直後から攻勢を掛けるセレッソが17.満、9.KJと立て続けに得点を挙げる。9.KJは久しぶりのゴール。今年に入ってからは怪我の影響か動きが重そうに感じたが、この日の9.KJは前線でボールを追い回しハイボールにも積極的に競りに行っていた。久しぶりに躍動する9.KJの姿を見て、期待の裏返しからどんな時も特に彼に対して厳しいことを言ってきたつもりだったので嬉しさも大きかった。

日頃はチェイスに行かなくて怒られる9.KJが後ろが連動していないことに怒っていた姿は日頃は逆なのに(笑)と少しニヤけていしまいながらも、やはり頼りになるのは3年生だなと。このメンバーでやれるのも後少しやもんな。気持ちの入った9.KJのプレイにワクワクした。

その後も攻撃の手を緩めないセレッソは再び10.拓実、12.拓馬がゴールを挙げると5-0と試合を完全に決める。終盤に差し掛かると8.洋亮に代えて11.将を投入。10.拓実がボランチに入り9.KJと11.将の2トップに。10.拓実のボランチは6.大地のCB以来の意外な配置。まぁ、6.大地のCBは緊急措置でしかないと思うけど(汗)

途中小雨になったと思うと次は霧。どんどん白くなるピッチに仕舞いにはこの日オレンジのキーパーユニを着用していた1.鶴ちゃんが確認できないほどに…(汗)昨年のクラ選での大分トリニータU-18戦で雷で中断というのを経験しているけど、霧での中断は初めて…一時は両チームがベンチに引き上げる展開も照明を灯してすぐに再開。徐々に霧は晴れたが霧で中断は初めての展開だったな(汗)

終盤には23.魚ちゃん、35.坂東を投入。こうやって公式戦で1年生に経験を積ませるというのは今シーズン通して行っておりこういった経験が次年度以降に活きてくることは間違いない。徳島を危なげなく一蹴したセレッソは2連勝で勝ち点を6とし、仮にグループ2位になった場合でも初戦の大量得点があるので実質的なGL突破を確定。GL最終戦となる大分トリニータU-18との対戦で1位突破を賭けて戦うことに。昨年、一昨年とGLを2位で突破していることもあってノックアウトステージ初戦をアウェイで戦うことになっていたセレッソだが、地の利を最大限に活かせる大会だけに今年は1位突破で全試合をホームで行い頂点を目指したい!!

*交代に関してはメモを取っている訳ではないのであまり自信がありません。間違っていた場合はご容赦下さい。(ただ、オフィシャルが間違っているような気がするんだよなぁ…)

Oct 24, 2011

2011 J YOUTH CUP Hグループ 第1戦

ギラヴァンツ北九州U-18戦 会場:南津守さくら公園天然芝G
スコア:14-0 【前半:6-0 後半:8-0】
得点者:南野4、小暮2、大津、西村(洋)、西村(拓)、長谷川2、平田(翔)2、魚里
GK:21.射庭
DF:4.小池、5.永田(慎)、3.藤原(→23.魚里)、38.永田(来)
MF:14.岡田、17.丸岡(→8.西村(洋))、15.岡山、7.小暮(→11.長谷川)
FW:19.大津(→12.西村(拓))、10.南野(→18.平田(翔))

サブ:1.鶴崎、9.風間


高円宮杯プレミアリーグが中断期間に入り2種世代(U-18)の3大大会最後のJユースカップが開幕。例年はホームゲーム開催クラブが日程をある程度決定できることもあって、八月下旬にはスタートしホーム&アウェイで戦っていた大会方式だが、今シーズンからの高円宮杯プレミアリーグの発足、各地域でのプリンスリーグのホーム&アウェイ化により長期間に渡ってのリーグ戦が始まったことで日程等の関係もあって一発勝負のGLに変更。日本クラブユースサッカー選手権大会が6グループに組み分けされた各グループ1位と2位チームの成績上位2チームのみがGL突破というのを考えると、Jユースカップは短期決戦ではないことと9グループ中1位と2位チームの成績上位7チームがGL突破と参加クラブも多いことから混戦グループに入らなければノックアウトステージに駒を進め易い大会。ただ、クラブによってはアウェイゲームが多いところもあり初戦の勝ち点3というのが今大会の命運を左右するかもしれない。グループリーグは45分ハーフで行われ、登録メンバーは18名、交代は5名までとセレッソが戦っている高円宮杯プレミアリーグとは違いベンチメンバーが2名多いのは途中交代で選手が経験値を積めるというのも大きい。

セレッソ大阪U-18の所属するHグループは大分トリニータU-18、徳島ヴォルティスユース、ギラヴァンツ北九州U-18の4つのクラブで構成される。どのクラブも日本クラブユース選手権、高円宮杯プレミアリーグに出場しておらず今シーズンは対戦のない相手ばかり。

クラブユース選手権の予選に関して大分トリニータは地域大会でサガン鳥栖、ロアッソ熊本、ギラヴァンツ北九州と予選で同グループとなり、1勝2敗で順位決定リーグにまわっていた為に出場権を獲得出来ず、同じく九州のギラヴァンツ北九州はそのグループで大差での全敗。ギラヴァンツ北九州に関しては発足して間もない組織の為仕方なしといったところか。徳島ヴォルティスも同様に四国予選で愛媛FCとの一騎打ちで2敗と出場権を逃していた模様。四国の力関係に関しては私の記憶に残っている限りでは毎回愛媛FCが出場権を獲得している。

いずれのクラブも今シーズンは全国の舞台に立っていないチームではあるが油断は禁物。付け入る隙を与えると一発勝負のGLにおいて取り返しのつかにことになるだけに初戦に勝って勢いに乗りたい。セレッソの初戦はギラバンツ北九州をホームに迎えての対戦。ギラヴァンツ北九州の登録メンバー13人(18人登録可能)
と登録メンバーが少ないことも目につくが3年生が2名と1・2年生主体のチームというのが新設チームということを物語る。やはり九州は高体連に競合チームも多いということもあって選手を集めることにも苦労が窺える。今回はメンバー表を手に入れたのでギラヴァンツ北九州の選手のプロフィールでも書いてみようと思う。

*ポジション、番号、選手、生年月日(年齢)、身長、体重、前所属の順番で記載。

GK:1.畑 昴汰  1994/07/29(17) 186/78 福智高
DF:3.山中 祐輔 1995/05/28(16) 178/63 戸ノ上中
DF:5.河村 勇太 1994/10/01(17) 171/56 田原中
DF:13.江良 輝  1994/06/15(17) 173/59 永犬丸中
DF:19.渡邊 飛揚 1994/06/06(17) 170/60 大蔵中
MF:6.福田 裕貴 1995/03/19(16) 165/55 九州国際大学付属高
MF:7.山田 喬之 1994/04/28(17) 175/57 福教大付属小倉中
MF:8.重廣 眞暉 1995/12/01(15) 171/61 サンフレッチェびんごJrユースFC
MF:11.佐川 裕哉 1994/01/15(17) 180/62 須磨翔風高
FW:10.松重 大輔 1993/04/26(18) 170/65 穴生中
FW:20.松本 大樹 1995/08/25(16) 163/55 向洋中

サブ
GK:12.黒岩 英志 1997/06/12(14) 168/60 東谷レッドスターSC
MF:2.永野 雄大 1998/01/22(13) 146/45 鯰田FC


高円宮杯プレミアリーグではある程度ポジションを固定しながら戦っていることもあって、サブメンバーにも特にサプライズは無かったがJユースカップ初戦では38.永田来樹が右SBでスタメンに抜擢。U-16大阪府選抜チームでのプレーを夏に観たが前への推進力のある長身SBで思い切りの良いパスカットが印象的な選手だった。本来5.慎二とCBでコンビを組む4.佑平は左SB、5.慎二の相方は3.雅斗の2人の長身選手で固める。4.佑平のSBは右と左の違いはあるものの一年時以来かな。

中盤は15.宗星と17.満がボランチを務め左SHには14.武瑠、右に7.グレさん。2トップは19.耀誠と10.拓実という布陣。昨シーズンは前目のポジションでプレーすることが多かった14.武瑠も今シーズンは全試合左SBだったが、来シーズンも見据えたテスト的な要素も含んでいたと思う。


試合は立ち上がりからセレッソが主導権を握る。戦前からある程度予想は出来た展開ではあったが、この対戦での得失点差が1位突破への鍵にもなるだけに獲れるだけ得点を獲りたい試合。先制点は開始7分。あまりにも呆気なく入ったのでスタンドは静かだった。そして、ここからセレッソのゴールラッシュの始まり。18分と少し遅い追加点は7.グレさん。直後の20分には19.耀誠、22分に再び10.拓実と6分間の間で3点を追加。前半終了間際には7.グレさん、10.拓実が決め前半で6-0と大きくギラヴァンツ北九州を突き放す。10.拓実は前半でハットトリックを達成。夏場は少し調子を落としているように見えたが、ここ数試合の勝負どころでの活躍は本調子といったところ。

後半からは19.耀誠に代えて12.拓馬、17.満に代えて8.洋亮、3.雅斗に代えて23.魚里を投入。フォーメーションは左SBに14.武瑠、CBが5.慎二と38.来樹、右SBは15.宗星。ボランチに4.佑平と8.洋亮、左SHは13.拓馬に右SHが7.グレさん。2トップは23.魚ちゃんと10.拓実という布陣に。前半に大量得点を挙げるとえてして後半は前半より落ちるものだが、セレッソの心臓と言っても過言ではない西村兄弟の投入により前半よりも更にテンポアップ。

後半8分に8.洋亮が狼煙となるゴールを挙げるとその5分後には10.拓実の得点で8-0とする。この時点でギラヴァンツの選手の中には腰に手を当てる選手も現れ始め、前半からディフェンス一辺倒だった疲れが見え始める。このゴールで10.拓実はお役御免。7.グレさんと共にベンチに下がり11.将と18.ヒラショーを投入。

22分には11.将、26分には18.ヒラショーと代わった選手がゴールを挙げる活躍に28分に12.拓馬、36分には23.魚ちゃんと途中交代の全選手がゴールを挙げる。試合終盤には再び11.将、18.ヒラショーのゴールで14-0で終了。内容に関して言えば実力差がかなりあったこともあって圧倒したというのがスコアからも見てとれるが、連動した守備からのボール奪取というよりは個人の能力でというところもあったので、ああいったところはもう少し修正していく必要があるかもしれない。恐らくギラヴァンツのシュート数はFKからの1本のみ(シュートとしてカウントするならば)ということで、ハーフコートゲームであったことは間違いないがこの大勝に気を緩めることなく次週のGL第2戦、徳島ヴォルティスユース戦に挑みたい。


次回のセレッソ大阪U-18の試合は10月30日(日)15時キックオフ。会場は徳島スポーツヴィレッジで徳島ヴォルティスユースとの対戦になります。初戦を大分トリニータU-18に1-3と敗戦した徳島ヴォルティスは第2戦に負けるとGL突破がなくなるだけに死に物狂いで来ることは間違いない。この試合に勝って第3戦に挑みたい!!

Oct 19, 2011

高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ ウエスト 第16節

富山第一高校戦 会場:富山第一高校
スコア:2-0 【前半:0-0 後半:2-0】
得点者:南野、大津

GK:1.鶴崎(→21.射庭)
DF:14.岡田、4.小池、5.永田、15.岡山(→3.藤原)
MF:12.西村(拓)(→18.平田(翔))、8.西村(洋)(→20.金)、17.丸岡、7.小暮
FW:11.長谷川(→19.大津)、10.南野

前節、勝ち点7差の首位のサンフレッチェ広島、勝ち2差の2位京都サンガが共に引き分け足踏み。セレッソは苦しみながらも愛媛FCに1点差の勝利を収め、首位サンフレッチェ広島とは勝ち点差5、京都サンガに勝ち点で並ぶことに。高円宮杯プレミアリーグウエストも残り3節となり最大で勝ち点9を積み上げられることから数字上優勝にも手が届く位置に。ただ、サンフレッチェ広島との得失点差を考えると、残り全勝で広島が転んでくれることが現実的なところ。

開幕戦で立正大淞南に敗れた時は今シーズンは苦労するだろうなと思ったが、大会がすすむにつれて新戦力の台頭もあり徐々に順位を上げるセレッソ。今シーズンの目標はくまでプレミアリーグ残留ということだったが、やはりここまで来ると人間欲が出るもの。何が何でも絶対にタイトル獲得という気持ちは毛頭ないと何度かここでも書いたことがあるが、シーズン終盤で優勝争いに絡み下から追い掛けるというような経験はなかなか出来るものではない。この緊張感を楽しみチームとして個人として成長していく上で良いシチュエーションだと個人的には思う。狙えるチャンスがあるなら狙おうじゃないか。


今大会最も早い時間のキックオフとなるアウェイゲームの富山第一高校戦はアウェイチームがその日の内の早い時間に地元へ帰られるようにと、富山第一高校の気遣いから設定されているそう。日曜開催の試合であれば翌日は学校での授業があるということを考えると文武両道という点で良いことだと思う。まぁ、私達も翌日は仕事なので疲れが残らないので助かる。

今節は6.大地を欠き8.洋亮が17.満とのコンビを組み左SHには12.拓馬が入る。右SBには15.宗星、10.拓実との2トップは11.将という布陣でスタート。前回の対戦では相手がかなり引いてきたこともあって比較的自由にプレーさせてもらえた試合だったが、やはり高体連はこれから選手権を控えており調子を上げてくるということもあってそう簡単に勝たせてはくれない。前線からのプレスに対しこの日も攻めあぐねるセレッソ。かなりの強風の中風上のエンドを選択した?セレッソは前半のうちに得点を挙げたかったが風の影響と慣れないピッチに少々手こずる。CBもしくはSBから中盤への繋ぎのパスまでは入るがそこからのスピードアップが乏しいのとサイドを有効に使えていなかったセレッソは攻撃が中央に偏り富山第一のDFラインの前でボールを奪われる展開。ピンチは一度相手のシュートがクロスバーを直撃するシーンがあったものの、富山第一も奪ってからの攻撃のアイデアが乏しく完全に崩されるというシーンはあまりない。
セレッソはやはりアウェイゲームの前半があまり良くない。この辺りに関しては今シーズン通してほぼ同じ印象だが、前半のセレッソはそんな中でも上手く凌いでいたというか、あまり無理をせず失点しないことを第一にやれるようにもなったと捉えると通年でのリーグ戦の中での経験が活きているのかなとも思う。

なかなか噛み合わないセレッソの攻撃だったが、前半から機を見ては10.拓実がしきりに4.佑平に相手DFラインの裏へのフィードを要求していたし、それを4.佑平も意識していたように見えた。繋ぐことだけに傾倒するのではなくチームの状況や相手の特徴を見て選手が自身で感じながら状況判断するという点でやはり他のプレーヤーよりも優れているようい感じる。前半は風上の利を活かして得点を挙げることが出来ず0-0で終了。


後半も焦れる展開に先制点が欲しかったが、後半22分前半からの仕掛けがとうとう決定機に結びつく。再三裏のスペースを狙っていた10.拓実に4.佑平からのフィード。(公式記録は3.雅斗になっているがこの時間帯にはまだ出場していない)相手DFに囲まれていたものの一瞬の隙を突いた10.拓実が体半分抜け出すと左足を伸ばしループ気味のシュート。これが先制点となる。相手を交わすタイミングと冷静な判断はさすがの一言。2戦連続エースのゴールがチームを救う。

失点後に富山第一は立て続けに選手を入れ替えて流れを掴みにかかるも、この辺りから運動量が落ち始めたことでセレッソに流れが。追加点を挙げて楽に試合を進めたいセレッソは後半38分、14.武瑠のCKから19.耀誠が頭で合わせると一瞬オウンゴール?と思われたゴールであったが、19.耀誠がガッツポーズで得点をアピール(笑)試合後に確認しても本人が自分のゴールだと言っていたので間違いないと思う。

その後は15.宗星に代えて3.雅人。(これも14.武瑠との交代になっている…)終盤には西村兄弟に代えて18.ヒラショー、20.ヨンスを投入。アディショナルタイムには1.鶴ちゃんに代えて21.康太朗と全選手が出場。あわやというシーンもあったものの21.康太朗のナイスセーブもあり無失点で試合終了。これで今大会のアウェイゲームもこれで終了。勝ち点3を積み上げて暫定2位に浮上したセレッソ。午後からの上位2チームに対してプレッシャーを掛けられる最高の結果を手にした。


今節終了時点、サンフレッチェ広島、京都サンガが共に引き分け。勝ち点1の積み上げに留まったことでサンフレッチェ広島が勝ち点38、セレッソが35、京都サンガが32と終盤に差し掛かりかなり白熱した展開に。首位サンフレッチェ広島とは得失点差15と最終節を勝ち点3差で迎える場合、現実的に順位が入れ替わることは難しいがセレッソは残された2戦に勝利し次節でサンフレッチェ広島が名古屋グランパス相手に引き分け、もしくは負けで最後のチャンスに賭けることに。

約1月半の中断期間の間にはJユースカップのGLがスタート。この期間に調子を落とすことなく万全の状態で、まずは12月4日にJ-GREEN堺で行われる京都サンガに前期の借りを返し勝利することが絶対となる。


次回のU-18の試合は大会が変わってJユースカップ。大会初戦となるギラヴァンツ北九州U-18戦は10月22日(土)南津守さくら公園天然芝Gで16時キックオフ。トップチームの試合が翌日のアウェイ磐田ということで多くのセレッソファンが南津守に駆けつけることが予想されるが、大勢の観衆の前で初戦を勝利で飾りたい。

Oct 12, 2011

高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ ウエスト 第16節

愛媛FCユース戦 会場:J-GREEN堺 S7
スコア:1-0 【前半:0-0 後半:1-0】
得点者:南野
GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、4.小池、5.永田、3.藤原(→12.西村(拓))
MF:8.西村(洋)、15.岡山、17.丸岡(→29.石黒)、7.小暮(→13.井口)
FW:9.風間(→平田(翔))、10.南野

サブ:射庭

前節の広島観音高校戦は苦戦しながらも2-1で勝利を挙げたセレッソ。前節終了時点で2位京都サンガとは勝ち点2差、首位サンフレッチェ広島とは勝ち点7差と上位に喰らい付く為には負けられない戦いが続く。

前回のアウェイ北条での対戦では立ち上がりからプレスを掛ける愛媛FCにペースを握られ、愛媛FCお得意のショートパスから攻勢を掛けられるも1.鶴ちゃんのファインセーブもあってピンチを凌ぐとスローインから17.満のゴールで前半の内に先制。後半はこの日スタメン出場の16.優雅が足を攣り6.大地がCBに入るサプライズ。一度は死にかけた愛媛FCだったがセレッソの緩慢なサッカーに息を吹き返したものの10.拓実の個人技で追加点を挙げて勝利。

愛媛FCはいまいち掴みどころのないチーム。京都サンガ相手に3-3の派手な試合を演じたと思えば富山第一高校に負けたりと波がある。ここ数年対戦する機会の多いチームだがどうもセレッソは愛媛FCに対して相性が良いように感じるのが幸い。

この日の愛媛FCは前回の対戦同様にプレッシャーが早い。前線からパスコースを限定しサイドへ追い込むと次のパスを狙う。再三同じような形で愛媛FCがボールを奪う形がハマり先手を取られるセレッソ。攻撃はいつものようにショートパスを繋いでというより縦に早くという意図を感じた。愛媛FCのシュートがクロスバーを叩くシーンもありいつ失点してもおかしくない展開に耐えるセレッソも相手の早いプレッシャーに苦しみながらサイドを基点に相手陣内に侵入。前半はどちらかと言えば愛媛FCのゲーム。失点しなかったのは大きかった。

後半開始から3.雅斗に代えて12.拓馬を投入。15.宗星を本来の右SBに下げ8.洋亮をボランチに。12.拓馬が左サイドに入るとこの交代が的中。前半はあまり形を作ることが出来なかった左サイドを12.拓馬がかき回すとセレッソ本来の躍動感のある攻撃が復活。

前半より相手のプレッシャーが若干弱くなったように感じた。1トップ9.林に少々疲れが見え始めたか。ここがターニングポイントと判断したセレッソベンチは9.KJに代えて18.ヒラショーを投入。本来セレッソではサイドを主戦場とする選手だがこの日はFWとしての出場。国体での決定力が関係あるのか。それとも18.ヒラショーのスピードを活かすのはこの位置という新たなチャレンジか。面白い試み。

攻守の入れ替わりが激しい展開にどちらが先制点を挙げるか。ここで決めたのは10.拓実。ぺナエリア中央でボールを受けると素早いターンからシュート。これを愛媛DFが弾くとキーパーの上を越えてネットを揺らす。焦れる試合にエース10.拓実のゴールで勢いづくセレッソ。このゴールで攻勢に出るセレッソに対しカウンターを狙う愛媛FCという構図に。追加点を奪いダメ押しといきたいセレッソだったが、前掛かりになると愛媛FCのカウンターの餌食になることを思うと判断の難しい展開だったように思う。10.拓実のFKがポストに当たる惜しいシーンもあったが、このままスコアは動かず1-0で試合終了。終盤には磐石とは言えない展開ではあったが、13.イグと29.石黒を投入し短い時間ではあるもののこれまで試合出場の少ない選手にもプレータイムを与えることが出来たのは良かった。

他のチームより1日試合の早かったセレッソ。翌日の試合では京都サンガ、サンフレッチェ広島が共に分けるというセレッソには願ったり叶ったりの展開。京都サンガとは勝ち点で並びサンフレッチェ広島との差は5まで縮まることに。今大会のセレッソはこれまで10勝2分け3敗のうちホームで6勝1分けと圧倒的な強さを誇るがアウェイでは4勝1分け3敗と負け試合はアウェイのみという成績。実際に試合を観戦しても感じるがアウェイでの調整の難しさが数字に表れているように思う。ただ、残りのアウェイゲームは次節の富山第一戦を戦えば残りはホームでの試合。京都サンガ、サンフレッチェ広島との対戦をホームで出来ることを考えればこういった要素もセレッソのとってプラスに働くのではないだろうか。こうなればプラスに考えられることは全てプラスに捉える。

まずは今週末に控えた富山第一高校戦をきっちり戦い勝ち点3を積み上げることが前提だが、残り3節でセレッソにとって追い風が吹いてるということは間違いない。泣いても笑っても残り3節。悔いのない戦いで今大会に全力で挑みたい!


次節の第16節、富山第一高校戦は16日(日)11時キックオフ。会場は富山第一高校G。今回もツイッターで速報致しますので@inomonta224、もしくは#cerezoで御確認下さい。

Oct 3, 2011

高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ ウエスト 第13節

東福岡高校戦 会場:東福岡高校
スコア:2-1 【前半:0-1 後半:2-0】
得点者:秋山、平田(翔)

GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、4.小池、5.永田、15.岡山(→23.魚里)
MF:8.西村(洋)(→18.平田(翔))、6.秋山、17.丸岡、7.小暮
FW:11.長谷川(→12.西村(拓))、10.南野

サブ:21.射庭、29.石黒、19.大津


前節の名古屋グランパス戦を快勝し2位京都サンガに勝ち点2差としたセレッソ。京都サンガがホームにサンフレッチェ広島迎えての結果次第では2位に順位を上げることも可能な試合だけにきっちりと勝ち点を積み上げたいところ。

2週間ぶりの福岡は前回訪れた際にお仲間の事前リサーチで東福岡高校と名古屋グランパスの試合で鳴り物OKの確認を取っていたのだが、当日到着してみるとこの日は模試を開催しており鳴り物を使っての応援は禁止だとか…まさかまさかの福岡フットボールセンターに引き続き鳴り物禁止は福岡県サッカー協会の陰謀か(冗談)まぁ、少し離れたところにマンションのある福岡フットボールセンターで鳴り物禁止なら(まぁ、あそこは特別だと思いますが…)学校の敷地のすぐ隣にマンションのある東福岡高校も禁止で当然ですよね。えぇ(汗)

どうやら名古屋グランパスが試合を行った日は学園祭が開催されており、高円宮杯プレミア"ム"リーグも催し事の一貫と捕らえられていたのか、その時は逆に盛り上げてもらった方が良かっただとか…

という訳でこの日も試合前にアンセムを大人4人で唄い始めると例の如く…今回は協会スタッフの方ではなくて東福岡の親御さんに注意されてアンセムも途中で終了(汗)事前に応援を一切してはいけないと分かっていたら仕方ないんですけど、途中で急に制されると選手も何かあったの?ってなるからやめて欲しいですよね(汗)


まぁ、試合以外のところはこの辺で肝心の試合はというと、高円宮杯プレミアリーグで今シーズン初勝利を飾った相手東福岡高校だったが、前回の対戦でもそんなに簡単に勝たせてもらった訳ではなく序盤から相手のプレッシャーに苦しみ、終盤にPKで突き放すという試合だっただけに侮れない。

この試合でも立ち上がりから激しいプレッシャーをかける東福岡に対し受けて立ってしまった感のあるセレッソ。10分を経過するまでは相手の激しいプレスにパスミスが目立ちなかなか良いリズムが作れない。前回の東福岡の印象はロングボールを多用しながら運動量のあるサイドの選手が積極的に上がり仕掛けてくるという感じだったが、この日は縦に早くどんどん仕掛けてくる。そう言えば中盤の選手が前回の対戦時とはガラっと入れ替わっていたけど、インターハイを終えてチーム内での競争があったのかな?

前線の9番のヘディングが強くコンビを組む20番はスピードに乗ったドリブルが強み。相手の奪ってからの早い攻撃と前線のパワーに押されるセレッソ。先手を取れず受けてしまったのが良くなかった。攻撃では横パスが多く相手を揺さぶる為というよりは、出しどころが無いというのが当てはまる。序盤の東福岡ペースで進んだ前半19分。自陣の深い位置でロングボールの処理を誤り相手にボールを先に触られると、零れ球球はほぼ五分。しかし、勢いのある東福岡の20番がこのボールも先に触るとそのままぺナエリア内ドリブルで侵入。1.鶴ちゃんと1対1になると逆サイドに突き刺さる強烈なシュートを放たれ失点。完全にダメな時のセレッソ。弱った…

前線の動き出しも乏しく全体的に足もとでボールを受けようとする傾向が強く、相手の粘り強い守備に苦戦するセレッソ。1点を追いかけるもなかなか効果的な攻撃が展開出来ない。10.拓実が下がってボールを受けに来るも相手の選手にサンドされ潰される。10.拓実の意図はこの状況を考えながらスペースを空けて、そこに2列目からの飛び出しなどで流動性を生み動いてボールを受けることで相手のマークを剥がそうとしていたように見えたが、他の選手があまり感じている節はなかったように感じた。前半のチャンスはあまりなく決定的なものといえば、7.グレさんが中に入ってプレーした時に放ったミドルシュートがクロスバーを直撃したものくらいか。チームとしてミドルシュートが少ないのでこういった展開ではどんどん狙っていくのも悪くない。

前半を1点ビハインドで折り返した後半。先制されると弱い今シーズンのセレッソだが、ハーフタイムに大熊さんのカミナリが落ちたのか前半とは見違える動きを見せる。ボランチがボールサイドへ顔を出す回数が増えテンポアップしたパス交換に相手のマークがズレ始めると、これまで楔のボールに対してボランチとCBの2枚で挟みに来ていたディフェンスは鳴りを潜め、10.拓実がボールを受けて相手を引き付けると中央の空いたスペースに17.満が飛び出す。これまでこういった展開になる前に攻撃の目を摘んでいた東福岡のDF陣だったが、中央突破を警戒して中に絞るとサイドへ展開と先手を奪うセレッソの攻撃に振り回される。

前半はきっちりとバイタルエリアをケアされ良い形でフィニッシュまで持ち込めない展開が続いたが、相手が少し引いてくれたことでスペースが生まれるとセレッソ得意の細かなパス交換から連動した動きでチャンスを演出。後半の立ち上がりでセレッソの良さを発揮し始めた展開に追い付くのは時間の問題と一安心。東福岡の選手達は前半と全く違う後半の立ち上がりに困惑したに違いない。

こうなったらあとは畳み掛けるだけ。後半13分、3人、4人とショートパスが繋がりパス&ゴーで相手のマークを外すとフィニッシュは6.大地のコースを狙ったミドルシュート。あれだけ振られては東福岡のGKもポジショニングが難しかったに違いない。6.大地のゴールで同点に追い付く。

試合はその後もセレッソペース。ただ、余裕が出始めたのか崩すことが目的となり肝心のフィニッシュまで手数を掛けすぎる。一気に畳み掛けたい展開ではあったがこの時間帯は勿体ないことをした。

セレッソ1枚目のカードは11.将に代えて12.拓馬。前線からのプレッシャーを強め高い位置で奪ってからの攻撃で得点を狙う。しかし、ゴールが遠い。上位に喰らいつく為にもこの試合で勝ち点3が欲しいセレッソは8.洋亮に代えて18.ヒラショー、15.宗星に代えて23.魚里を投入。7.グレさんが右SBに入る形で18.ヒラショーと23.魚里が両ウイングの攻撃的な布陣に。

得点が奪えないまま時計の針が進む中セレッソの攻勢が続く。東福岡も負ける訳にはいかないと体を張ったディフェンスで対抗。アディショナルタイムが掲示されこのままでは…と思ったその時。波状攻撃から18.ヒラショーが右足で押し込み値千金のゴール!!このまま勝ち点1を分け合うことも頭に過ぎった時間帯ではあったが、最後まで攻め続けたセレッソに勝ち越しゴールが生まれた。

後半の展開から考えればもっと簡単に逆転してもおかしくなかったが、これまで先制されると弱かったチームが今シーズン初?の先制されてからの逆転劇にチームの成長を感じた。

次節の広島観音高校戦は私用により観戦出来ないが、この調子で勝ち点を積み上げ残留を決めたい。

*10月2日、アウェイ広島広域公園第一球技場での広島観音高校戦に2-1で勝利し、高円宮杯プレミアリーグの残留を決めた。これで今シーズンの最低目標はクリア。まずは勝ち点2差の京都サンガをロックオン。直接対決を残していることもあり前期のリベンジを何としてでも果たしたい。そして、首位サンフレッチェ広島。こちらもJユースとの対戦を名古屋グランパス、調子を上げてるアビスパ福岡と残してくれていることから、ここでこの2戦を1敗1分けに追い込んで貰えればセレッソが最終節までの3戦を全勝で迎えることを条件に初代チャンピオンへの道も見えてくる。他力本願ではあるが可能性がある以上は高みを目指すのは当たり前。このチャンスを呼び込むことが出来るか、ミラクルは待っていては起こせない。やってやろうセレッソ!!

Sep 20, 2011

高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ ウエスト 第12節

名古屋グランパスU18戦 会場:J-GREEN堺S5
スコア:4-0 【前半:1-0 後半:3-0】
得点者:南野、西村(拓)、永田、長谷川


GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、5.永田、4.小池、15.岡山(→3.藤原)
MF:12.西村(拓)(→23.魚里)、17.丸岡、6.秋山(→20.金)、7.小暮
FW:11.長谷川(→19.大津)、10.南野

サブ:21.射庭


前節のアビスパ福岡戦で今シーズン3敗目を喫したセレッソ。立ち上がりから鈍い動きに選手達も違和感を感じていたようだが、最後まで本来の動きが戻らず互いに掴み切れないゲームの流れ。中盤で相手のファール気味なプレーからボールを失うと速攻から失点を喫し、これが結局決勝点に。今節対戦する名古屋グランパスが東福岡との一戦で勝ち点3を積み上げ、勝ち点20で並ぶ負けられない試合に。前節の悪かった部分をどう解消してくるのか。ハマれば9節のサンフレッチェ広島戦のようなサッカーが出来ることを知っているだけに早くトップフォームにもって行き更なる進化を期待したいところ。

今節のメンバー変更は累積警告によるサスペンドの8.洋亮に代わって双子の12.拓馬。対戦相手からすれば一見同じ容姿の選手が出て来て違いがないように感じるかもしれない。左SHであれば23.魚里を試してみるという選択肢もあるのかと思っていたけど、大熊サッカーに西村兄弟の運動量は欠かせない存在だということは間違いない。ここ数試合は3.雅斗が務めることが多かった右SBのポジションには15.宗星が入る形。

前回のアウェイでの名古屋との対戦を観ていない上に今年はクラ選が分散開催ということで、私の中で名古屋の情報は一切なし。知ってるのは昨年中3ながらクラ選に出場していた14.北川とヴァンフォーレ甲府所属のマイク・ハーフナーの弟、3.ニッキが居るのを知っている程度。通称名古屋のおっちゃんによると14.北川は怪我?3.ニッキもベンチ外と更に3年生のスタメン選手を欠いているメンバー構成だとか。3.ニッキの兄マイクはマリノスの下部組織時代にクラ選で対戦しておりデカイなぁという印象だったが、ベンチ外ではあるものの遠征には帯同していた3.ニッキを見てあの時と同じ感想を頂いた(笑)だって195センチだもんな…(汗)


試合は立ち上がりから前節とは見違える動きで主導権を握る。やれば出来るんだからいつもやらないと。6.大地を中心に中盤の守備からボールを奪うとセレッソの独壇場と言っても過言でない展開。名古屋も時折縦に早いボールを入れるか、スルーパスから前線の選手が抜け出そうとするが工夫がなくセレッソは4.佑平を中心に余裕の守備。こうなったら早い時間帯に先制点が欲しいのは言うまでも無く、待望のゴールは左サイドにポジションチェンジしていた7.グレさんのパスから。同サイドで17.満がボールを受けるとドリブルで中央へ。隙を窺っていた10.拓実が17.満のパスを受けると右足でシュートを叩き込む!前半27分と展開の割りに少々遅い時間帯ではあったが、このゴールでセレッソの攻勢は緩むことなく続く。前半のうちに追加点もという展開ではあったがスコアはこのまま1-0で前半を終了。スタッツで見る通りシュート数はセレッソ10に対し名古屋は2と圧倒的な試合展開だったことを物語る。


後半に入ってもセレッソペースは変わらず。12.拓馬がこの日の起用に応えるようにゴールを挙げると、5.慎二のヘディングでの追加点は今シーズン初ゴール!最後の締めは11.将と前線の獲るべき選手が獲ったのも良かった。終盤にはキーパーを残して4人の選手を入れ替えたことと、全体的に疲れが見え始めたこともあって名古屋に押し込まれる時間帯が続き締めることが出来なかったがこれは今後の課題ということで。

えっ?今回はやけに短いって??それくらい言うことのないゲームだったということです(笑)たまにはこんな日もね。

Sep 15, 2011

高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ ウエスト 第12節

アビスパ福岡U-18戦 会場:福岡フットボールセンター
スコア:0-1 【前半:0-0 後半:0-1】

GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、5.永田、4.小池、3.藤原(→23.魚里)
MF:8.西村(洋)、17.丸岡(→15.岡山)、6.秋山(→19.大津)
FW:11.長谷川(→12.西村(拓))、10.南野

サブ:21.射庭


今大会ホームでドローに終わった相手、アビスパ福岡。クラ選のGL最終戦では勝利を収めたががっちり噛み合うあまり相性の良くない相手。今大会で上位に離されない為にもここは落としたくない一戦。同じ福岡で東福岡と対戦する名古屋グランパスが13時キックオフのゲームで1-0と勝利しており、結果によっては順位を落とすことも。次節はホームで名古屋と対戦ということを考えると勝ち点を積み上げたい試合であるが、まずは目の前の試合に挑むのみ。

前節からは23.魚里に代えて11.将。15.宗星に代えて17.満という布陣でスタート。キックオフ前にいつものように選手コールをしていると、運営スタッフの方が本部長とゴニョゴニョと話をしているのが横目に入る。この会場は鳴り物禁止ということで今回は太鼓を持って来なかったが、まさか大人4人だけの声ですらNGとは…
私達がコールをはじめてすぐに苦情の電話が入ったらしく、出来るだけ静かに観て頂けないかとスタッフからのお願いが。せっかく広いピッチを取れる場所があるのに私達が意地になって応援を続けて、サッカーが出来る場がなくなるようなことでは意味がないので素直に指示に従いましたが、選手にかける声も遠慮気味な環境って初めて…(汗)


立ち上がりから互いにショートパスを繋いぐスタイルは前回の対戦と同じ。互いに譲らない展開もアビスパはパスミスが多くフィニッシュまでは至らない。どちらかと言えばゴール前での決定機を多く作っていたセレッソが押している試合ではあったが、アビスパ福岡の粘り強いディフェンスにゴールを割ることが出来ない。

前半のスタッツが示す通りシュート数はセレッソが4、アビスパが1とシュート数の少なさが試合の低調さを表す。セレッソはシュート数こそ相手を上回ってはいたものの、もっとシンプルに仕掛けた方が簡単に崩せたかもしれない。


前半をスコアレスで折り返し迎えた後半。先に動いたのはアビスパ福岡。中盤の選手を1枚代えるも特に戦い方が変わったという印象は無かった。セレッソは後半16分に前節途中交代でアクセントになっていた11.将に代えて12.拓馬を投入。全体的に足もとで受けようという動きが多く停滞気味だった前線に運動量のある12.拓馬を入れることで変化を狙う。互いに得点が生まれない展開にアビスパ福岡は9.三苫と2トップ気味の関係を築いていた10.三島に代えて35.中島を投入。(大会パンフレットを見ると1996年生まれとなっているから中3?)

セレッソも中盤での運動量が落ちていると判断したのか17.満に代えて15.宗星を投入。その直後には6.大地が傷み19.耀誠を投入し8.洋亮をボランチに19.耀誠と12.拓馬の2トップに10.拓実を左SHに一列下げた形に。

失点シーンはその直後だった。中盤でのパス交換の際に相手のバックチャージが。あのシーンはファールだと思ったが審判の笛は鳴らず。陣形の崩れたセレッソに対しチャンスと見たアビスパは左サイドの選手が一気に飛び出す。すると中央を駆け上がった9.三苫がグラウンダーのボールに合わせてゴール。セレッソベンチは審判に抗議。あれはな…(汗)

ここまでこれといった決定機の無かったアビスパのこの試合最後のシュートがゴールになる。サッカーは一発で形勢が逆転する怖いスポーツ。まさに電光石火という言葉が相応しいゴールだった。

この時点でまだ約25分残っていた。時間だけ見れば特に慌てる必要はなかったが、この日のピッチはよくボールが跳ねるのか選手達はボールの扱いに苦慮していたように見えた。そして、そこに追い討ちをかけるように小粒だった雨が大粒に…ただでさえ馴染めていなかったピッチに更にボールコントロールが難しくなる。

以前にも書いたかもしれないが、関東のクラブのプレーを見ているとトラップ、パスという基礎技術の高い選手が多いように感じる。これはずっと観ている方なら同調して頂けると思うことなんだが、セレッソはそういった点で劣るというかピッチコンディションがあまり良くない試合でそれが顕著に出るように感じる。直近の試合で感じたのは対戦相手は関東のクラブではないがクラ選関西予選の雨のヴィッセル神戸戦だったかな。雨でぬかるむピッチでもしっかりとボールをコントロールするヴィッセルに対し精度の低いパスを連発するセレッソ。これはここ数年ずっと思っていることだが、やはりこういったことは反復練習でしか克服出来ないのかな。素人なんで何とも言えないけど(汗)

その後も何度かチャンスは作ったが最後までアビスパの粘り強いディフェンスの前にゴールを割れず痛い敗戦。今シーズンの目標はあくまでプレミア残留。ただ、個人的に思うのは順位に応じた戦い方というか、試合への挑み方だと思う。この日目に付いたのは更衣室とピッチが遠かったこともあったが、アビスパは審判にスパイクのチェックを受けている時にバラバラと出てくるセレッソ。サブのメンバーに至っては何とかキックオフに間に合うという感じ。試合前のミーティングもあると思う。更衣室からピッチの距離が遠いこともあると思う。でもそれって逆算すれば簡単にクリア出来る問題じゃない?要は何事においても切り替えという部分で試合が始まる前から緩い部分があったんじゃないのかな?ということ。

そんなの関係ないでしょ?って思う人もいるかもしれないけど、こういった何気ない時の行動って全てに繋がってくると思う。以前にU-18の監督をされた方が言っていた。"オンとオフの切り替え"って言葉を。誰が良くて誰が悪いという話じゃなくこれって大事なことじゃないかなぁって、この試合をキックオフの前から観ていて感じた。


次節はホームでの名古屋グランパス戦。18日15時キックフ。会場はJ-GREEN堺S5となっています。6勝2分け3敗得失点差+9と成績の並ぶ相手。この試合でしっかり突き放し上位のサンフレッチェ広島、京都サンガF.C.に喰らいついていきたい。

Sep 5, 2011

高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ ウエスト 第10節

立正大淞南高校戦 会場:J-GREEN堺メインフィールド
スコア:4-0 【前半:2-0 後半:2-0】
得点者:西村(洋)、秋山、南野、大津

GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、5.永田、4.小池、3.藤原
MF:8.西村(洋)(→19.大津)、6.秋山、15.岡山(→12.西村(拓))、7.小暮(→29.石黒)
FW:23.魚里(→11.長谷川)、10.南野

サブ:21.射庭


夏のクラブユース選手権、インターハイの開催により約1ヶ月半の中断期間を経て再開される高円宮杯プレミアリーグウエスト。対戦相手は開幕戦で苦杯を舐めさせられた相手、立正大淞南高校。前回の対戦では立ち上がりから激しいプレッシャーをかけてくる相手に対し自分達のサッカーが出来ず先制を許すものの、ゴールシーンは素晴らしいパス交換から同点に追い付く。後半立ち上がりの大事な時間帯に再びリードを許すとそのまま敗戦。選手交代に関しても今シーズンのテーマである下級生の成長という元積極的采配というよりはリーグ戦の中の一試合という位置づけに感じたが、その後の立正大淞南は全敗。得点力の無さを露呈し複数得点を許したチームはセレッソ、広島観音、東福岡の3チーム。順位だけを考えるとこの勝ち点3があれば京都より順位は上。年間のリーグ戦という初めての大会の中でノックアウト方式の戦い方との違いというのを学べるのも良いこと。決して目先の勝利だけが結果とは思っていないが、勝つということは勝負事をする上で重要なタスク。ここから上に行くにはどうしていく必要があるのか。そういったテーマを持って挑むのもまた一つ。

積極的な若手の起用から17.満が戦力となりスタメンに定着。23.魚里、19.耀誠、20.ヨンス、21.康太朗などもチャンスをもらいアクセントを加える選手に。国体チームでもセレッソ勢が多くこれからが楽しみな選手がまだまだ。

今節はFWに23.魚里が入り右SBに3.雅斗、ボランチに15.宗星が入るクラ選の鹿島アントラーズ戦の布陣に似た配置に。クラ選での課題を受けてこの夏でどれだけ新しい戦力が台頭してきているのか、チームとしてどう成長したのかが楽しみではあったがベンチを含むメンバー構成に大きな違いはなく9.KJがベンチ外になったのが大きな違いか。クラ選と違いベンチメンバーが5人までというのも大きい。気になるのはつい最近までオフだったということ…

試合の立ち上がりは例の如く前線からプレッシャーをかけてくる立正大。ポジションさえしっかり取って顔を出すべき選手がボールサイドへ寄れば簡単にパスで崩せそうな気がした。しかし、セレッソはゲーム感の鈍りからか悪癖のスロースターターっぷりを発揮する。なかなか良いテンポでボールを繋げないセレッソは立正大のプレッシャーに少々手こずる。ハーフウェイライン手前までボールを運ぶも前線との呼吸が合わずパスミスが目立つ立ち上がり。中盤でのプレッシャーはそれほど激しい訳ではないのでテンポアップすれば相手を振り回すことも出来たとは思うが…

前半14分。相手のバランスが崩れた隙にセレッソは小気味良いパス交換から10.拓実→7.小暮→23.魚里→7.小暮と相手を翻弄すると7.小暮からのラストパスに8.洋亮が走り込みゴール!選手の距離感が素晴らしく流れるよなパスワークは調子の良い時のセレッソの輝きを見せた。この得点から一気に畳み掛けたいセレッソ。24分には右サイドで得たFKを7.小暮が放り込むと6.大地がゴール前でフリーに。頭で合わせると2点目を挙げる。立正大のセットプレーの守備の甘さが露呈した。

効率良くゴールを挙げるならCKを獲りに行ってセットプレーからの崩すのが手っ取り早いように感じる得点シーン。

前半のうちに突き放したいセレッソではあったが、ゴール前で10.拓実が再三チャンスを迎えるも相手に阻まれゴールが遠い。10.拓実の一発があれば一気に勢いに乗る場面でもあったが、このままスコアは動かず2-0で前半を折り返す。立ち上がりのぬるさがちょっと納得いかない。


後半の立ち上がり。一気に勝負を決めてしまいたい試合。立ち上がりからペースを握ることに成功したセレッソはスタメン起用の23.魚里に代えて11.将を投入。23.魚里もスピードを武器に良さを発揮する場面もあったがトータルで見るとしっかりとボールをキープして欲しい場面で失うなど、今後の課題を持って交代することに。スタメンでおかしくない実力を持つ11.将がこの交代で23.魚里に無いモノをプレーで示す。後半16分には8.洋亮の突破から(ほぼ8.洋亮のゴールと言っていい)お膳立てすると、ゴール前に詰めていた10.拓実が押し込み3点目を叩き込む。獲るべき人が獲るとチームは乗るが、後半のエンジンは11.将だったように思う。

ボールを受けて良し、スペースを狙って良し、持ち前のスピードを活かした縦へ引っ張るプレーはスペースを有効に使い。前半は無かった縦のギャップを多く作る。オフザボールの動きの質。23.魚里の今後の課題かもしれないね。決して彼にダメ出しをしているんじゃなくて、交代で入った選手のプレーを見て自分とは何が違い、チームがどう変わったか。また自分ならこういったところをもっと出来るという発見を見つけるのもゲームを外から見るという意味で重要だと思ったから書いてみた。

得点後には15.宗星に代えて12.拓馬を投入。8.洋亮がボランチに入り10.拓実が左サイドへ。12.拓馬が前線に入る布陣に。少し間延びして中盤にスペースが生まれ始めていたので運動量を上げる意味でも良い交代。この日は15.宗星が一回も削られなかったね(笑)こんな試合も珍しいなと思いながらも、何で15.宗星はよく削られるのかと考えたりして…(汗)

時間の経過と共に3点リードという中でどういったサッカーを展開するべきなのか。メンバー的に攻撃的に出て追加点というのは間違いないのだけどイージーなパスミスからボールロストも散見されるように。こういった時間帯にしっかりとポゼッションしてマイボールを失わずに楽をするのもひとつだと思うのだけど、そういった流れに合わせてサッカーを変えるというのはまだセレッソに足りない部分。

後半32分には7.小暮に代えて長身ボランチの29.石黒を投入。2分後には8.洋亮に代えて19.耀誠。この辺りの時間帯は攻守の入れ替わりが激しく立正大に攻め込まれ苦しい時間帯も。試合に流れはあるので相手の時間帯が来るのは仕方ないがリスクマネージメントという点で改善点は多い。

試合終了間際に再び攻勢を掛けたセレッソ。ゴール前でどフリーになったいた19.耀誠が丁寧にボレーでボールを捕らえると4点目。得失点差は稼いでおくに越したこと無い勝ち点差7の広島を捕らえる為には直接対決で詰められる差は3点のみ。2位の京都が広島を破ったとしても勝ち点差は1までということを考えると、現実的にはひとつずつ順位を上げて上にプレッシャーをかけるのが妥当。追う立場から徐々に追われる立場になっているセレッソ。ターニングポイントは次節のアウェイのアビスパ福岡とホームに帰ってきての12節の名古屋グランパスとの対戦か。しっかりと勝ち点を積み重ね上位に着いて行きたいところ。

今日のような緩い試合の入り方では確実にやられる。次節の対戦相手、アビスパ福岡はクラ選GL最終戦でも対戦しており、勝ってはいるものの前回の借りを返すべく向かってくるはす。油断で足もとを救われることだけは絶対避けなければならない。


次節は試合時間が遅いこともあって今シーズン初の贅沢遠征。土曜日のトップチームのサンフレッチェ広島戦を回避し土曜の朝から熊本を目指します。えっ?何で熊本って?それは時間の遠征日記で…



Aug 6, 2011

adidas cup 2011 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会 グループC 第2戦

鹿島アントラーズユース戦 会場:大胡総合運動公園陸上競技場・サッカー場
スコア:0-0 【前半:0-0 後半:0-0】
GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、4.小池、5.永田、3.藤原
MF:8.西村(洋)(→9.風間)、6.秋山、17.丸岡(→15.岡山)、7.小暮(→12.西村(拓))
FW:11.長谷川(→23.魚里)、10.南野

サブ:21.射庭、13.井口、19.大津

俺達の「日本一熱い夏」を継続する上でも負けられない一戦。対戦相手の鹿島アントラーズは初戦のアビスパ福岡戦を1-0で勝利し勝ち点3を獲得済み。初戦でサンフレッチェ広島に3失点を喫し敗戦したセレッソはこの試合に勝つことがGL突破に向けて大きな鍵になるだけに、出来るだけ多くの得失点差を稼ぎ勝ちたい試合。ただ、実力が拮抗するこのグループCにあってまずは勝ち点3をというのが重要。

今シーズンからブラジル人監督が指揮を執るという情報だけが先行していた鹿島。宿が同じだった福岡の選手曰くロングボール主体のサッカーということで、全くどういったサッカーをするのかイメージが湧かなかったが試合が始まってみると、福岡の選手が言っていたことも納得。前線で1トップを張る9番の選手が高く、強く、上手いタイプ。鹿島アントラーズはマイボールになるとこの9番を目掛けてロングボールを放り込む。ゴールキックもこの9番に照準を合わせ1.5列目、サイドの選手がフォローに入る形。確かにあれだけ空中戦に強い選手が居ればそういう選択肢は賢い。関東予選を1位突破してきたチームだけにどんなサッカーをするのか楽しみにしていたが、この手堅いサッカーならある程度想像出来る。ただ、強さを感じるかというとノー。

セレッソは事前のスカウティングで9番へのロングボールが多いことへのケアとして、4バックはいつもの並びではなく15.宗星に代えて5.慎二をスタメン起用。3.雅斗を右SBに起用し高さ対策を行う。立ち上がりからロングボール一辺倒の鹿島アントラーズ。しかし、この日の人工芝が合わないのかセカンドを拾いに走る鹿島の選手は転んでばかり。対するセレッソの選手がほとんど転んでいなかったところを見ると、やはり日頃のトレーニングの差というか脚力の違いが影響するんだろうか?相手が転んでくれるので比較的セカンドボールはセレッソに。前半はセレッソがボールを保持する時間帯がやや多かったように思うが、鹿島の守備は比較的堅い。リスクを回避し巧みなセットプレーから1点をもぎ獲るスタイルは過去の大会で観て来た鹿島のイメージとは異なる。セレッソは相手陣内に侵入しシュートを放つもゴールが遠い。前半をスコアレスで折り返すと後半の鹿島は前線の9番とサイドを基点に少しサッカーを変えてくる。セットプレーから何度かピンチを迎えたセレッソだったが、体を張ったディフェンスでゴールを割らせない。

どうにか勝ち点3が欲しいセレッソは攻撃的な選手を投入し流れを手繰り寄せようとするが、奇麗な形でフィニッシュまで持って行こうとし過ぎる為か相手DFに阻まれる。ひとつ前のタイミングでシュート、零れ球を押し込むという選択肢もあって良いと思うがこの辺りがまだこのチームの若いところか。しっかりとポゼッションし相手を揺さぶりながらスピードアップするスタイルは高円宮プレミアリーグの対サンフレッチェ広島戦で見せたサッカーのようにハマッた時は強いが、まだゲーム運びの拙さという感は否めない。最後までゴールを目指しGL突破を賭けて闘ったセレッソだったがこのままスコアは動かず0-0のドローで試合終了のホイッスル。

高円宮杯プレミアリーグは残留が目的。大会を変えてカップ戦となる今大会は勝ちに拘るというのもひとつの選択肢ではあるが、何を目的に下部組織を見るのかという視点で見え方は人それぞれだと思う。3年生にとってはトップ昇格のない選手の場合、大会成績が推薦の条件に絡む為少しでも良い成績をというのが大切なのも理解出来る。ただ、個人的に思うのは団体競技に於いて個人を推薦するのにチーム成績が推薦基準というのもいささか疑問がある。チームは世代が変わっても続く訳でスタイルを構築する中でチーム成績の浮き沈みがあるのは当然のこと。もちろんチーム成績によりリクルートに影響が出るかもしれないが、勝ったから良い、負けたから悪いという胆略的な判断ではなく長い目で見て魅力的なサッカーを構築することがクラブとしてチームとしての評価に繋がっていくと思っているだけに、今がベストだとは思わないがクラブとして目指すものを追求し"セレッソらしさ"というのを持った選手を輩出出来る組織であって欲しいと思う。大会としては勝ち進みたいと思って観ているが、それだけが全てではないという視点で観ているつもりなので書いてみたことでどこかチグハグな文章になってしまった…(汗)

Jul 27, 2011

adidas cup 2011 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会 グループC 第1戦

サンフレッチェ広島F.C.ユース戦 会場:群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場
スコア:0-3 【前半:0-0 後半:0-3】
GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、4.小池、3.藤原、15.岡山
MF:8.西村(洋)(→23.魚里)、6秋山(→20.金)、17.丸岡、7.小暮(→9.風間)
FW:11.長谷川(→19.大津)、10.南野

サブ:21.射庭、5.永田、12.西村(拓)

トップの写真は本人たっての希望で京都サポのSSK氏。今年は原発の影響もあり例年開催されていたJヴィレッジでの開催ではなく群馬での複数会場で開催。今大会はセレッソサポ組の変則的な遠征メンバーということでSSK氏の車に同乗させて頂きました。寝て起きたら横川SAエリアという瞬間移動をかまして下さり本当に助かりました。SSK氏ありがとうございます。関西から群馬までは600キロくらいのもんですから近くて助かりますね。


セレッソの初日の会場である敷島公園に到着すると駐車場がほぼ満車状態。他に何かイベントが行われているのかと思ったら、夏の高校野球の県予選。さすが野球、人気スポーツです。大阪府予選は鳴り物禁止が当たり前で甲子園で初めてブラスバンドの演奏が入ったりするんですが、群馬県はそういった規制がないんですね。丁度到着した時は前橋商業と前橋工業の前橋ダービーだったようで、かなり盛り上がった試合だったようです。

少年野球をやっていましたが、野球は詳しくないのでこの辺りで本題へ。

この大会のレギュレーションを御存知の方には説明が要らないかもしれないが、6グループの各1位と2位の成績上位2チームがGL突破という変則的な為、同グループの各クラブとの力関係も大きく左右するが勝ち点の伸びないグループから2位突破は出ないので、初戦を獲るか落とすかで大きく運命を左右する。その為にどのクラブも初戦は選手が固くなり本来のパフォーマンスが出せなかったりするもの。セレッソの所属するグループCは中国1位のサンフレッチェ広島、九州1位のアビスパ福岡、関東1位の鹿島アントラーズと地区予選をいずれも1位突破してきたクラブが属するグループに。高円宮プレミアリーグで対戦しているサンフレッチェ広島、アビスパ福岡はどの程度の力量か想像がつくがクラ選でしか見ることのない鹿島アントラーズに至っては未知数。ただ、セレッソの場合は相手がどうこうよりもどれだけ自分達のスタイルを出し切れるか、そこが重要なポイントになってくる。強いと言われるチームであろうが所詮は同じ高校生。個人的にはメンタル的に良い状態で闘うことが出来れば勝てない相手なんてないと思っているだけに、こちらも気合いが入るというもの。

前回の対戦では立ち上がりから激しいプレスでサンフレッチェ広島に主導権を与えず終始試合の主導権を握ったセレッソ。同じような展開にはならないまでも立ち上がりにかますことが出来ればセレッソのゲームになると思っていた。私が思っていた通り立ち上がりから前線の激しいプレッシングで主導権を握る良い展開。4.佑平を筆頭にいつも以上に声も出ており、選手達のこの試合に賭ける意気込みが伝わる。前半は常に主導権を握ったセレッソだったが、サンフレッチェ広島もしぶとく食い下がる。セレッソはチャンスこそ作るものの互いにゴールが生まれないまま前半を終える。

後半に入りサンフレッチェ広島がギアチェンジ。セレッソのプレスが掻い潜られ始めるとチャンスは広島。1.鶴ちゃんがぺナエリア内への広島のパスに反応し飛び出すもボールは広島の選手の足もとへ。急いでゴールマウスに戻る1.鶴ちゃんを見て広島の選手がシュートを放つも1.鶴ちゃんがパンチング。しかし、このボールがこぼれたのはまたも広島の選手のところ。広島の選手が放ったシュートがゴールネットお揺らし先制を許す形に。前半の展開が良かっただけに先制点を奪いたいところではあったが、そこはやはり広島、隙を見逃さない。GLは前後半共に5分ずつ本来の試合時間より短いものの、早い時間帯での失点だっただけにさほど気にとめていなかったが、その直後にバックラインでミスが発生すると立て続けに2失点目を喫する。この辺りからどうもおかしかった。これまでしっかりと対処出来ていた相手のロングボールや大きなサイドチェンジに対しても綻びが出始める(汗)するとチャンスと見た広島が一気に攻勢をかけ3点目を奪われる。ものの数分間の出来事だった。良くも悪くも今のセレッソが出た時間帯だったと思う。

その後、セレッソは攻撃的な選手を次々に投入するも万事休す。得点を奪えぬまま試合終了のホイッスルが…リーグ戦ということを考えると1点でも返しておきたい試合ではあったが、先制されると弱いという弱点が出てしまった試合だったように思う。この敗戦で理想とされる勝ち点7には到達しないことを考えると他の試合結果もあるが、最大勝ち点6でのGL突破を目指す形に。

Jul 17, 2011

高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ ウエスト 第9節

サンフレッチェ広島F.C.ユース戦 会場:吉田サッカー公園人工芝G
スコア:2-1 【前半:1-0 後半:1-1】
得点者:長谷川、南野
GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、4.小池、3.藤原、15.岡山
MF:8.西村(洋)、29.石黒(→12.西村(拓)→23.魚里)、17.丸岡、7.小暮(→13.井口)
FW:11.長谷川(→9.風間)、10.南野

サブ:23.齋藤(津守U-15)


前節の京都サンガ戦で1-4と敗戦を喫したセレッソ。後半は持ち直したものの前半の3失点が重く圧し掛かり後半はある程度ゲームを支配したものの、最後に1点を返すのがやっとだった。それでも後半は積極的なディフェンスからボールを奪うと、どんどん前に選手が飛び出しセレッソらしいサッカーが出来ていたと思う。第9節の相手はサンフレッチェ広島。今大会無敗で首位を走る広島を相手にどこまでやれるのか。らしさを出すことが出来ればどこと対戦してもある程度やれるチームだと思っているだけに、自信を確信に変える試合になるように。また、翌週開幕の全日本クラブユースでは初戦で対戦する相手だけに一発かましておきたいところ。



会場に到着するとサンフレッチェ広島のトップチームが18日のアビスパ福岡戦に向けてミニゲームで調整しているところで、大勢のサポーターの方が観覧に訪れていて普段はピッチに近い駐車場が空いているイメージの吉田も満車という…(汗)到着し広島のスタッフに今日のベンチを確認すると、今日は人工芝で試合だとか‥そして、その理由がトップチームが練習で使っているから。試合開始の1時間前にはトレーニングが終了していたし、吉田はピッチを2面とれる訳だから別に問題なさそうだけど。この日の暑さは試合前に大熊さんに聞いたところ、午前の段階でピッチの温度が36度。キックオフは13時ということを考えるとこれから気温の上昇は避けられない。ましてや人工芝なら天然芝より照り返しが厳しく、ピッチ上の選手はもっと暑く感じるはず。まぁ、この時期に真昼間からサッカーをすること自体無理があると思う。選手の身体のことを考えると日本で夏に試合を行うことはそろそろ限界にきているのかもしれない。


第9節も6.大地と19.耀誠がU-17日本代表に招集されており不在。前節は15.宗星と8.洋亮でスタートし後半は20.ヨンスと17.満のコンビのボランチだったが、7節より追加メンバーとして登録された29.石黒がAチームでの公式戦初メンバー初スタメン!コンビを組むのは17.満。京都サンガ戦の後半のメンバーを踏襲したメンバーでのスタート。立ち上がりからいかに仕掛けられるか、昨年はどこかスロースターターな印象が強かったセレッソだが、序盤戦の主導権を握りサンフレッチェ広島得意のパスワークを封じたいところ。

前節の敗戦がよほど堪えたのかキックオフ直後から激しいディフェンスを仕掛けるセレッソ。サンフレッチェの選手は良い状態でボールを受けられずボールを効果的に前に運べない。ひとつめのパスが中央に入ると前目にポジションを取った17.満がプレッシャーをかけると相手は前を向けない。縦にボールが入らずサイドに逃げるかバックパスしかないものの後ろへ下げても11.将、10.拓実がプレッシャーをかけ餌食に。サイドにはセレッソの心臓とも言える8.洋亮が持ち前のしつこいディフェンスでサンフレッチェからすれば地獄のような立ち上がり。セレッソは少々飛ばし過ぎの感はあったが、先手を取られる前に仕掛ける良い展開。日頃はあまり見られないミドルシュートも17.満が積極性を発揮し狙う。

先制点は前半半ば。サイドからのショートパスを受けた11.将が右へ少しドリブルすると右足を振り抜きゴールを挙げる。サンフレッチェ広島の3バックのサイドを突くセオリー通りの攻撃から中央に展開するとバイタルエリアはスカスカ。セレッソは高い位置で簡単にボールを持たせてもらっていた。

初出場の29.石黒もデビュー戦の硬さが見られるかと思ったが、ベンチからポジショニングの要求はあったものの、中盤の底での繋ぎをそつなくこなしていた。ある程度メンバーが固まっている中に入るとなかなかゲームに入れないかと思ったが、この大一番で抜擢されるということはそれだけの準備が出来ているということだろう。

サンフレッチェ広島もセレッソのマークのズレを見逃さず。楔のボールが入るとリズム良くショートパスを繋ぎセレッソ陣内に侵入。やはり3本目のパスが繋がると連動した動きから2列目の選手がスペースへ飛び出し脅威。毎年世代が変わっても一貫した攻撃は流石の一言。対角へのロングフィードに2列目から飛び出した選手が受けると後ろの選手が中央へ走り込む。京都サンガ戦でも似たようなシーンで振り切られることがあったが、同じ過ちは繰り返さずきっちりとケア。カバーリングに入った4.佑平や3.雅斗が跳ね返す。前半終盤には29.石黒の動きが徐々に落ち始めプレッシャーが甘くなる。最初は単純に暑さからくるバテと緊張があったのかと思ったが、明らかに動きがおかしかった。腰に手を当て明らかにキツそうな状態を察してベンチがピッチサイドに呼ぶと、よろけるようにベンチ前まで向かう。恐らく熱中症の症状かと思われすぐさま12.拓馬が準備。このままベンチに下がり交代後は氷を当てられていたが、ハーフタイムには大事をとって病院へ。前半途中までの出場ではあったがよくやっていたと思う。せっかくやっと掴んだチャンスに本人が一番悔しい思いをしていると思うが、また訪れるチャンスに向けて今はしっかり休んで欲しい。

前半を1-0で折り返すと後半に入ってもセレッソのペースは落ちない。セレッソペースで試合が進んでいたが、後半15分頃にサンフレッチェ広島の選手に豪快なミドルシュートを決められる。少しアウトにかかったゴール左隅に決まったシュートは相手を褒めるしかない1.鶴ちゃんはノーチャンスな素晴らしいゴール。これで試合が振り出しに戻るもここからセレッソの粘りが出始める。早い攻撃からサイドが基点になると12.拓馬、14.武瑠で左サイドを制圧。終盤に差し掛かり足が止まり始めたサンフレッチェ広島に対しセレッソはここから更にギアチェンジ。相手ディフェンスは完全についていけない。するとぺナエリア外中央やや右でボールを受けた10.拓実がドリブルで相手を交わすとキーパーの逆を突くシュートで再びリードを奪う!ゴール後には我々3人のオッサンに指をさすパフォーマンス。指をさされたのは昨年の全日本クラブユースで京都サンガの三根にされて以来?(笑)やっぱりこーゆーのシビれるね。

同点に追い付かれ耐える時間帯も少しあったものの、4.佑平を中心によく声が出ていて心配するようなシーンはほとんど無かった。2-1でと拮抗した試合ではあったものの、今シーズンベストゲームとも言える試合がこのタイミングでやってきたことをこのチームにとって大きい。


今節で高円宮杯プレミアリーグウエストは中断。再開は9月ということで翌週には群馬で開催される全日本クラブユース選手権が開幕。対戦相手はこの日と同じサンフレッチェ広島。ゴリさんが中国新聞の取材に対しコメントしていますが、大会に負けてもセレッソだけには負けないと言わしめるだけの試合だったように思います。今日と同じような試合になると思っていたら絶対にいけない。この日やれたことを自信にしもう一度頭も心もリフレッシュしてサンフレッチェ広島との対戦に挑みたい。

全日本クラブユース選手権の試合日程はコチラ。私は初戦、23日13時キックオフのサンフレッチェ広島戦、24日10時30分キックオフの鹿島アントラーズ戦を観戦予定です。また速報は#cerezoで探してみて下さい。