Jul 17, 2011

高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ ウエスト 第9節

サンフレッチェ広島F.C.ユース戦 会場:吉田サッカー公園人工芝G
スコア:2-1 【前半:1-0 後半:1-1】
得点者:長谷川、南野
GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、4.小池、3.藤原、15.岡山
MF:8.西村(洋)、29.石黒(→12.西村(拓)→23.魚里)、17.丸岡、7.小暮(→13.井口)
FW:11.長谷川(→9.風間)、10.南野

サブ:23.齋藤(津守U-15)


前節の京都サンガ戦で1-4と敗戦を喫したセレッソ。後半は持ち直したものの前半の3失点が重く圧し掛かり後半はある程度ゲームを支配したものの、最後に1点を返すのがやっとだった。それでも後半は積極的なディフェンスからボールを奪うと、どんどん前に選手が飛び出しセレッソらしいサッカーが出来ていたと思う。第9節の相手はサンフレッチェ広島。今大会無敗で首位を走る広島を相手にどこまでやれるのか。らしさを出すことが出来ればどこと対戦してもある程度やれるチームだと思っているだけに、自信を確信に変える試合になるように。また、翌週開幕の全日本クラブユースでは初戦で対戦する相手だけに一発かましておきたいところ。



会場に到着するとサンフレッチェ広島のトップチームが18日のアビスパ福岡戦に向けてミニゲームで調整しているところで、大勢のサポーターの方が観覧に訪れていて普段はピッチに近い駐車場が空いているイメージの吉田も満車という…(汗)到着し広島のスタッフに今日のベンチを確認すると、今日は人工芝で試合だとか‥そして、その理由がトップチームが練習で使っているから。試合開始の1時間前にはトレーニングが終了していたし、吉田はピッチを2面とれる訳だから別に問題なさそうだけど。この日の暑さは試合前に大熊さんに聞いたところ、午前の段階でピッチの温度が36度。キックオフは13時ということを考えるとこれから気温の上昇は避けられない。ましてや人工芝なら天然芝より照り返しが厳しく、ピッチ上の選手はもっと暑く感じるはず。まぁ、この時期に真昼間からサッカーをすること自体無理があると思う。選手の身体のことを考えると日本で夏に試合を行うことはそろそろ限界にきているのかもしれない。


第9節も6.大地と19.耀誠がU-17日本代表に招集されており不在。前節は15.宗星と8.洋亮でスタートし後半は20.ヨンスと17.満のコンビのボランチだったが、7節より追加メンバーとして登録された29.石黒がAチームでの公式戦初メンバー初スタメン!コンビを組むのは17.満。京都サンガ戦の後半のメンバーを踏襲したメンバーでのスタート。立ち上がりからいかに仕掛けられるか、昨年はどこかスロースターターな印象が強かったセレッソだが、序盤戦の主導権を握りサンフレッチェ広島得意のパスワークを封じたいところ。

前節の敗戦がよほど堪えたのかキックオフ直後から激しいディフェンスを仕掛けるセレッソ。サンフレッチェの選手は良い状態でボールを受けられずボールを効果的に前に運べない。ひとつめのパスが中央に入ると前目にポジションを取った17.満がプレッシャーをかけると相手は前を向けない。縦にボールが入らずサイドに逃げるかバックパスしかないものの後ろへ下げても11.将、10.拓実がプレッシャーをかけ餌食に。サイドにはセレッソの心臓とも言える8.洋亮が持ち前のしつこいディフェンスでサンフレッチェからすれば地獄のような立ち上がり。セレッソは少々飛ばし過ぎの感はあったが、先手を取られる前に仕掛ける良い展開。日頃はあまり見られないミドルシュートも17.満が積極性を発揮し狙う。

先制点は前半半ば。サイドからのショートパスを受けた11.将が右へ少しドリブルすると右足を振り抜きゴールを挙げる。サンフレッチェ広島の3バックのサイドを突くセオリー通りの攻撃から中央に展開するとバイタルエリアはスカスカ。セレッソは高い位置で簡単にボールを持たせてもらっていた。

初出場の29.石黒もデビュー戦の硬さが見られるかと思ったが、ベンチからポジショニングの要求はあったものの、中盤の底での繋ぎをそつなくこなしていた。ある程度メンバーが固まっている中に入るとなかなかゲームに入れないかと思ったが、この大一番で抜擢されるということはそれだけの準備が出来ているということだろう。

サンフレッチェ広島もセレッソのマークのズレを見逃さず。楔のボールが入るとリズム良くショートパスを繋ぎセレッソ陣内に侵入。やはり3本目のパスが繋がると連動した動きから2列目の選手がスペースへ飛び出し脅威。毎年世代が変わっても一貫した攻撃は流石の一言。対角へのロングフィードに2列目から飛び出した選手が受けると後ろの選手が中央へ走り込む。京都サンガ戦でも似たようなシーンで振り切られることがあったが、同じ過ちは繰り返さずきっちりとケア。カバーリングに入った4.佑平や3.雅斗が跳ね返す。前半終盤には29.石黒の動きが徐々に落ち始めプレッシャーが甘くなる。最初は単純に暑さからくるバテと緊張があったのかと思ったが、明らかに動きがおかしかった。腰に手を当て明らかにキツそうな状態を察してベンチがピッチサイドに呼ぶと、よろけるようにベンチ前まで向かう。恐らく熱中症の症状かと思われすぐさま12.拓馬が準備。このままベンチに下がり交代後は氷を当てられていたが、ハーフタイムには大事をとって病院へ。前半途中までの出場ではあったがよくやっていたと思う。せっかくやっと掴んだチャンスに本人が一番悔しい思いをしていると思うが、また訪れるチャンスに向けて今はしっかり休んで欲しい。

前半を1-0で折り返すと後半に入ってもセレッソのペースは落ちない。セレッソペースで試合が進んでいたが、後半15分頃にサンフレッチェ広島の選手に豪快なミドルシュートを決められる。少しアウトにかかったゴール左隅に決まったシュートは相手を褒めるしかない1.鶴ちゃんはノーチャンスな素晴らしいゴール。これで試合が振り出しに戻るもここからセレッソの粘りが出始める。早い攻撃からサイドが基点になると12.拓馬、14.武瑠で左サイドを制圧。終盤に差し掛かり足が止まり始めたサンフレッチェ広島に対しセレッソはここから更にギアチェンジ。相手ディフェンスは完全についていけない。するとぺナエリア外中央やや右でボールを受けた10.拓実がドリブルで相手を交わすとキーパーの逆を突くシュートで再びリードを奪う!ゴール後には我々3人のオッサンに指をさすパフォーマンス。指をさされたのは昨年の全日本クラブユースで京都サンガの三根にされて以来?(笑)やっぱりこーゆーのシビれるね。

同点に追い付かれ耐える時間帯も少しあったものの、4.佑平を中心によく声が出ていて心配するようなシーンはほとんど無かった。2-1でと拮抗した試合ではあったものの、今シーズンベストゲームとも言える試合がこのタイミングでやってきたことをこのチームにとって大きい。


今節で高円宮杯プレミアリーグウエストは中断。再開は9月ということで翌週には群馬で開催される全日本クラブユース選手権が開幕。対戦相手はこの日と同じサンフレッチェ広島。ゴリさんが中国新聞の取材に対しコメントしていますが、大会に負けてもセレッソだけには負けないと言わしめるだけの試合だったように思います。今日と同じような試合になると思っていたら絶対にいけない。この日やれたことを自信にしもう一度頭も心もリフレッシュしてサンフレッチェ広島との対戦に挑みたい。

全日本クラブユース選手権の試合日程はコチラ。私は初戦、23日13時キックオフのサンフレッチェ広島戦、24日10時30分キックオフの鹿島アントラーズ戦を観戦予定です。また速報は#cerezoで探してみて下さい。

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