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Dec 10, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第34節 「最終節はまたもや大勝」

アビスパ福岡戦 会場:キンチョウスタジアム
スコア:7-1 【前半:4-1 後半:3-0】
得点者:藤本、清武、キム ボギョン、倉田2、杉本、村田
今シーズンも今節でリーグ戦が終了。降格の決まったアビスパ福岡をホームに迎えての最終節。福岡のJ1最後の試合ということで一旗挙げてやろうという気概があれば怖い相手ではあると思っていたけど…

試合前のニュースでは世代別代表を大量投入し若手中心のメンバー構成で挑むという話が出ていたセレッソ。最終ラインは怪我によりシャケが離脱し康太がその役割を担う。ボランチはマルチネスが急遽ブラジルに帰国し向こうのクラブと契約を交わすという噂が聞こえる中、螢とタカの下部組織出身の五輪代表コンビ。3シャドーにキヨちゃん、ボギョン、秋と揃い踏み。この面子が見られるのもあと少しか…1トップには期待のかかる健勇という平均年齢がもの凄く若くなった布陣。


先制点は開始10分、セレッソがポゼッションし福岡がカウンターを狙うという構図。左サイドでキヨがタメを作ると上がって来た康太への横パス。広大に空いたバイタルエリアで康太のトラップは少し大きいように感じたが、よく抑えの効いたシュートは鋭い弾道でゴールネットに突き刺さる。32分には福岡の成岡(かなぁ?)の左サイドからのクロスに城後が足を伸ばして合わせると素晴らしいゴールで同点に追い付かれる。ワンパターンの攻撃は左サイドに開く松浦と成岡をケアしておけば特に怖さはないという感じではあったが、そこをまんまと崩され失点と甘さを感じさせる守備。こういったところが今シーズンの弱さだと思う。

しかし、その直後にはキヨちゃんのドリブル突破からの素晴らしいシュートで再びリードを奪う。慎二が得意としていた横移動のドリブルで相手のマークを外してゴールを挙げるシーンとは少し違うが、トップスピードから緩急をつけて相手のタイミングを外した振りの小さいシュートはまさしくゴラッソー!!相手のお粗末な守備も手伝ってやりたい放題という感じ。前半から守備に連動性のない福岡に対しもっと獲れるという印象を受けていたがまさかここまで酷いとは…前線から城後がプレッシャーをかけるも連動するのは前の選手だけで、最初のプレッシャーさえ交わせば何も怖さがない。低いラインを保つバックラインに中盤は引っ張られバイタルはスカスカ。1対1の局面ではあっさりとヤられるDF陣は完全にボギョンに遊ばれていた(汗)福岡ェ…

ボギョン、秋が前半のうちにゴールを挙げ4-1で前半終了。こりゃ後半まだまだ点が入るなという展開。ハーフタイムにアウトレットセールで900円が500円に値下げされていたミニフラッグを大量に購入しトイレに行っていると立て続けにスタジアムDJの西川君のゴールのアナウンスが…秋、健勇と後半開始間もなく立て続けに2ゴールを挙げた模様(汗)福岡は完全に気持ちが切れちゃったかな…

その後はタカ→黒木、秋→村田くんを投入し若手のチャレンジタイム。福岡はもう少しやってくるかと思ったけど何もない。最後には村田くんの素晴らしい飛び出しからプロ初ゴールを挙げるとスコアを7-1とし終了。終盤には播さんを投入しさらに追加点を奪いにかかるも、この日はお祭り男の日ではなかったようで(汗)

昨シーズンの躍進も選手の移籍、怪我もありACLでの過密日程、代表チームへの招集となかなかベストメンバーが組めない中、最終順位は12位で終了。昨年と違い不安定な戦い方をする試合が多く、なかなか即戦力を補強出来ない財政のクラブとしては降格という可能性もあったが、ACLでベスト8に進出し若手の台頭もあり難しい一年において最悪の結果は免れたと思う。総括するにはまだ天皇杯を残しているしこれだけでは終わる訳もないのだけど、最終節で優勝を決めた柏レイソルのようにJ2時代から積み上げたスタイルでしっかりとした方向性があればJ1でもやれるというのが、昨年のセレッソ同様に示された1年だったように思う。それ故に昇格する為だけのサッカーをやってきた付け焼刃なチームというのは来シーズン苦労するんだろうな…

Dec 1, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第33節 「仮面舞踏会」

柏レイソル戦 会場:日立柏サッカー場
スコア:1-1 【前半:0-0 後半:1-1】
得点者:上本

セレッソの試合を観に行くようになってフルで1シーズン観始めてから11年目。にも関わらず日立台に来るのが初めてという…下部組織も観るようになってからかれこれ7、8年近くなるので日程が被るとトップチームの試合を回避せざるをえなかったとはいえ、それでもそんなに行くチャンスなかったのか?というほど。2005年に行っておけば良かったね(汗)その後はセレッソがJ2にいたりで柏とはすれ違いも多くなかなか縁もなかったですがようやく念願の日立台に。まさか柏バカ一代が聴けないなんて…

キンチョウスタジアムも近いけど日立台も素晴らしいスタジアム。この距離で毎試合戦えるというのはやはり大きいですよね。良くも悪くも。


試合前には柏サポーターのコレオグラフィーがバックスタンドを彩る。"やってやれ!"の文字はこの日五輪代表で不在の酒井のチャントからだとか。こちらからは何て描いてあるのか分からなかったけど、ヴィジョンに写った文字は奇麗だった。
"何て描いてるか分からへ~ん"と女性がそのまんまな野次を飛ばしていたが、あーゆーナンセンスなのは要らないような…(汗)

今シーズン最後のアウェイゲーム、柏レイソル戦。他会場の結果次第では今節で優勝が決まる柏のホームに乗り込んでの一戦。目の前での優勝だけは回避したいセレッソはマルが累積警告によるサスペンドで尾亦がスタメン出場。前線の組み合わせはファビオが外れて播さんと健勇という布陣。

セレッソは柏の攻撃力を警戒し中盤での攻防で自由を与えない為に、守備の際は秋を一列下げてマルチネス、ボギョン、秋の3枚をDFラインの前に配しレアンドロ ドミンゲスとジョルジ ワグネルに自由を与えない。前半、こちら側に攻めてくる柏においてジョルジ ワグネルはそれほど怖さを感じなかったけど、やはりレアンドロ ドミンゲスは本当に怖い選手だと思ったがセレッソも上手く2枚で挟んで対応したりと危ない場面はあったものの上手く守れていた。それよりも柏の選手は優勝を目前にどこか硬さがあるというか。攻撃の際のパス交換もぎこちなさがあるように感じた。

我々も数回経験しているけどタイトルが目の前にぶら下がると、知らず知らずのうちにプレッシャーを感じてしまうんだろうなと。それは試合前の報道陣の多さであったり観客の数であったり、いつもとちょとずつ違うが積み重なるのかなって優勝がかかった柏を前にして思った。あれだけ今シーズン良いサッカーを展開していた柏でさえ硬くなるのがタイトルなんだなと。

前半は柏のストロングポイントを上手く消して守りながらもチャンスも演出出来ていたように思う。前半は五分って言ってもよいくらいの戦いをしてたんじゃないかなぁ。少し計算外だったのは早い時間帯で播さんがイエローカードを貰ったことくらいか。相手選手ともやり合っていたこともあって、播さんはハーフタイムでファビオと交代。前半のアディショナルタイムに健勇もカードを貰ったことで拮抗した状態において1人少ない展開だけは避けたかっただけに仕方なし。

試合が動いたのは後半開始直後。CKを得たセレッソにチャンスが生まれる。ニアでキヨちゃんが頭で合わせて逸らすと柏のDFはボールウォッチャーになり足が止まる。この隙を見逃さなかったのは大海。体半分前に出ると足を伸ばして合わせる。目の前での一連の流れがスローモーションに見えた大海の値千金のゴール!!

ここから一気にたたみ掛けたいところではあったが後半はほぼ防戦一方と言ってもいいくらい柏が主導権を握る展開に。勝ち点0では終われない柏はネルシーニョが思い切った采配。長身DFのパク ドンヒョクに代えて水野を投入。右SBの増嶋をCBに水野を右SBに据える攻撃的な布陣。その水野が交代直後思い切りの良いプレイからロングシュート。鋭い変化をしたボールがセレッソゴールを襲う。ここはジンヒョンのファインセーブで凌いだもののピンチが続く。徐々にボールマンへのプレッシャーがかからなくなると柏にピッチをワイドに使われ左右に振られる。さすがにあれだけボールを動かされてはマークがズレるのも仕方なし。体を張ったディフェンスでなんとかゴールを守るものの最後はレアンドロ ドミンゲスにこじ開けられる。

その後は足が攣ったのかな?尾亦に代えて康太を投入。サイドでかなりやられていたのでDF力のある康太を投入したことで絶える時間帯を凌ぐことが出来た。最後に牙を剥く為に投入されたのは村田くん。健勇に代えてピッチに送り出されるとスピードを活かしたドリブルでチームに勢いをもたらしたが、負けられないという強い気持ちでこの一戦に挑む柏の前にシャットアウト。最後まで気の抜けない試合ではあったがスコアは動かず1-1のドローで終了。今、セレッソの出来るサッカーの限界と言ってしまうと寂しい気もするが、シーズン途中での移籍による戦力ダウンや怪我人というところを考えるとよく闘ってくれたと思うというのが正直な感想。何よりも目の前で優勝を決められなかったことにホッとした。


次節は今シーズンのリーグ戦最終節。ホームにアビスパ福岡を迎えての一戦。最後に勝って締めくくり天皇杯に挑みたい。

Nov 21, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第32節 「夏の雪辱は果たせるのか…」

ヴィッセル神戸戦 会場:キンチョウスタジアム
スコア:0-3 【前半:0-1 後半:0-2】


忘れもしない7月16日。吉田での高円宮杯プレミアリーグウエストのサンフレッチェ広島戦の後、今シーズン最高の出来とも言える戦いを披露してくれたU-18の選手達に労いの言葉もそこそこに駆けつけたホームズスタジアム。重い扉を開けると同時に失点シーンでスタートし今シーズン最低と言っても過言ではない試合を目の当たりにしたあの日。まるで1日で天国と地獄を同時に味わったような感覚は後味の悪さだけを私に残した…

ハシゴ出来るならトップも下部組織も全部観たい。そう思うのがファン心理だと思うけどこの日ばかりは本気でへこんだ。それくらい悔しい試合。


夏のリベンジを!と思い挑んだ試合。五輪代表で螢、タカを欠く中フル代表からキヨちゃんがチームに戻りボギョン、マルチネスの両外国籍選手が久々に同じピッチに揃った。立ち上がりから縦に蹴るヴィッセル神戸に対しペースを握ったのはセレッソ。セレッソのポゼッションに対しヴィッセルは長いボールを前線に蹴りポポを走らせるだけで特に怖さは感じない。神戸のボールマンへのプレッシャーに対しマルチネスを中心に上手くボールを動かせていた序盤戦、右サイドでシャケとボギョンの息が合わずヴィッセル神戸にボールを奪われると縦に抜け出したポポが中へ折り返す。ワンチャンスを狙っていた吉田に合わされるとあっさりと失点…

この失点で試合の流れが変わった。これまで試合を支配していたセレッソではあったが中盤でのミスが目立つようになり始める。直後には同じようなミスからボールを奪われるとシュートを撃たれる危ないシーンも。

セレッソはポゼッションこそするものの立ち上がりのマルチネスのミドルシュートからはヴィッセル神戸ゴールに迫る攻撃が出来ていたかというとノー。自陣にしっかり引いて守る相手に対し攻めあぐねていたように見えた。その後もポゼッションし崩そうとするセレッソに対しカウンターで縦に早い攻撃を展開する神戸の構図。前半を0-1で折り返す。


前半に1度か2度ゴール前でフリーの選手を作ってしまい、そこにボールが入るとまずいというシーンはあったもののそこまでやられているという印象はなかっただけに、後半のどこかで流れを変えるカードを切ればと思っていたが失点シーンは後半早々。ジンヒョンのファインセーブからCKに逃げるとセットプレー崩れからDFラインの裏に抜け出したのは北本。これをきっちり決められスコアは0-2。先に追い付いておきたかったセレッソだったが2点のビハインドを追う展開に。

失点直後にはこの日怪我から復帰したボギョンに代えて播さんを投入。ボギョンは当然ながらやはりゲーム勘が戻っていないという印象と、慣れないフェイスガードを装着してのプレイからからしくないミスもあった。こればっかりは仕方ない。

追う展開に前線の奮起を期待したかったが健勇からその気迫を感じられるプレイはなく…元から気迫を前面に押し出す選手ではないが周りから聞こえてくる健勇への罵声に心を痛めながらも、あれでは仕方ないという複雑な感情を抱く。本来ならこういう試合は龍ちゃんが居れば…という感じではあるのだけど、肝心の龍ちゃんは怪我。

その後、ファビオに代えて村田くんを投入。この日のベンチメンバーを見れば妥当なカード。天皇杯ファジアーノ岡山戦でアピールに成功した村田くんが積極的に仕掛ける。この時間帯から少しチームに勢いが出て来た感はあったがもう少し早い時間帯からチームとして仕掛ける姿勢が欲しいところ。

シャケのアーリークロスから播さんがニアで合わせたシーン。ぺナエリア外でのパス交換から播さんが冷静な切り替えしで放ったシュートはポスト直撃と惜しいシーンはあったもののセレッソにゴールは生まれない。アディショナルタイムには嘉人にダメ押しの3点目を決められ試合終了。

優勝争いも降格もないリーグ戦の残りの2試合。来シーズンを見据えた上での選手起用と天皇杯への足掛かりとなる試合。目先の結果に対し癇癪を起こすのじゃなく自分自身の価値観で試合を観ていきたい。確かにやれてない選手がいたかもしれないけど、試合中に選手に向かって罵声を吐いたところで何の力にもならないし、やることやってから文句垂れれば?という気持ちを抱かざるをえない試合だった…

サポートって何だろうね。大勢の中から言いたいこと言うんじゃなくて、言いたいことがあるなら津守で言えばいいのに。私はあんな風にはなりたくないと思った。


そうそう。試合前だか試合後にメインスタンドから"2012大久保嘉人"(間違っていたらすいません)の弾幕が見えた。やっぱり嘉人はセレッソにとって特別な存在だし、それをアピールする為に行動にうつした人が居て、セレッソが嘉人にオファー出すとか出さないとか関係なく、嘉人が何か感じてくれてたら嬉しいなって思った。

Nov 12, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第31節 「遭難」

名古屋グランパス戦 会場:トヨタスタジアム
スコア:1-3 【前半:1-2 後半:0-1】
得点者:小松
トヨスタっていつもピッチ状態が良いイメージなのでワンポイントカラーで写真を撮るんですけど、凄い優秀なキーパーさんがいらっしゃるとかなんですか?やはり世界のトヨタマネーでトヨタのピッチは何人たりとも云々ってのがあったりするのかなぁ…

やはり優勝争いをしているチームということでここで落とすとしんどいだけに名古屋サポーターの方々も気合い十分、ビッグフラッグで選手を鼓舞します。試合前のフードコートでは下部組織の試合でよくお会いする、通称名古屋のおっちゃんと遭遇。個人的には夏の高円宮杯プレミアリーグでの対戦で会って以来でしたが、毎年顔を合わす馴染みの方。去り際には「正剛の真後ろで応援してっから」とさすが大物と思わせるポジション獲りに関心しましたが、よく見ると太鼓の真隣の爆心地だし(笑)おっちゃん元気!!

ちなみにこの試合はプライムセレッソ会員向けバスツアーに同乗したゴラッソセレッソ(セレッソの応援番組)のレポーターを務める天野ゆうかさんもスタジアムに。ミーハーなオジサンの私はキックオフ直前に要らんやろとか言いながら、天野さんのゴラッソ!セレッソ!!のコール&レスポンスの可愛らしさにちゃっかり写真を撮りました。やっぱり芸能人は違うな。マウンテン(ここでの出来事はまたブログに書きます)でヤラレタ体が癒された気がしたよ…去年のJユースカップであだっちー見た時は特にテンション上がらんかったけど天野さんは上がるな。これからも応援しよ。


さてと…試合ですが、やはり相性の悪い名古屋。試合前に修行と称して罰ゲームを喰らったことでいつもは勝てない相手にも金星を挙げることが出来るんじゃないかと思っていたんだけど(汗)

この日はいつになく塁がアグレッシブなプレイでゴール前に進出するも決定的な形はなかなか生まれない。ただ、中村直志はサブ、ダニルソンは怪我で不在ということで中盤が狙い目であったことは間違いなかったが、中盤のスペースを活かせないでいると自陣でのファウルで名古屋グランパスにFKを与える。キッカーは藤本淳吾。ぺナエリア外右の位置から壁を越えてニアというのはある程度想像出来たが、直接狙ったキックはジンヒョンが見送ったように見えそのままゴールに吸い込まれる…マジでかぁ…

その後もペースを握れないセレッソ。特に強さを感じない相手なのだけどこういったチャンスできっちり得点を挙げるのが名古屋グランパスの強さか。前半36分には塁がぺナエリアで倒されPKを得ると、塁がこのPKをきっちり決め試合は振り出しに。いつもならPKをもらうのは名古屋のお家芸なのにね(汗)

このまま前半を1-1で終え後半に勝負を掛けることが出来れば勝機も見出せるかと思ったが、そう思い通りに行かないのがサッカー。名古屋にCKを与えると前半42分、ケネディが頭で合わせて再びリードを許す展開で前半を終了。ゾーンで守るセレッソの穴を突いたゴール。いつも思うけどこういったヘディングが得意な選手が居るチームに関してはマンマークをつけていいと思うんだけどな。やはりいつものようなセレッソと名古屋グランパスの試合という表現が当てはまる展開。やり難い。

後半もミスから途中交代で入ったハヤブサに決められ1-3で万事休す。後半途中からマルチネスに代えて健勇を投入し2トップにしたけど、マルチネスを外して明らかにボールが回らなくなったのあるけど、こういった試合って戦術的にどうこうよりもあまり良くなかったキヨちゃんに代えて龍ちゃんとかで分かりやすくメンタル的な変化を与える方が得策だと思うが、やはりクルピはベンチワークで局面を打開するタイプではないなと改めて実感。健勇の起用は来シーズンを見越してというのもあるんだろうけどね。

やっぱり勝てない名古屋。来年は行くのやめようかな…(汗)

Oct 30, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第30節 「熱いそのハートで勝利へ導け!」

ジュビロ磐田戦 会場:ヤマハスタジアム
スコア:4-0 【前半:1-0 後半:3-0】
得点者:扇原2、倉田、播戸
Jユースカップ初戦の翌日は磐田へ。トップのアウェイは日本平以来なので随分久しぶりです。って静岡ばっかり(笑)西は広島、東は磐田くらいであれば近いので遠征も随分楽です。

写真は韓流フェアの会場に居たジュビロ磐田のマスコット。勝手に磐ちゃんとか呼んでましたが、ジュビロくんとジュビィちゃんって言うらしいです。(そのまんまやがなっ!!)セレッソ大阪ではロビーくんもおかん(ロビーナ)も人気者なので、コンコースで見かけるといつも人だかりが出来ていますが、磐ちゃんはあまりみんなに相手にされていないようで簡単に写真を撮ることが出来ました。

磐ちゃん、磐子ちゃんありがとう!(笑)

セレッソもキンチョウスタジアムを手に入れ、今では昔ほどサッカー専用スタジアムに来て感激することも少なくなりましたが、やっぱりこのスタジアムは入口からスタンド席への近さもあって小じんまりしたところも個人的には好きなスタジアム。ただ、U-18ではあまり結果がついてこない印象が強いスタジアムでもあるが…(汗)

前節の甲府戦を0-4とホーム、キンチョウスタジアムで大敗したセレッソ大阪。現実的に残留に必要な勝ち点が37・38辺りになるだろうと考えると、勝ち点36のセレッソはこの磐田戦に勝てば39まで伸ばせるので恐らく残留には問題ないだろう。ただ、前節に引き続きジュビロ磐田相手に2戦連続大敗するようなことでもあれば、終盤まで降格を気にしながらシーズンを戦い続ける必要が…

この日はタカがナビスコ杯浦和レッズ戦でのゴタゴタからの復帰戦。ほとんどのセレッソファンが気付いていなかったようだけど、タカは優しい顔をしてるけど試合中は同期の龍ちゃんより熱くなるし、内に秘めた熱いハートを持った選手。タカならサッカーで返してくれると信じて挑んだこの試合。試合前からタカの新しくできたチャントでタカにおかえりの挨拶。

サイドに駒野、山崎と良い選手を揃えるジュビロ磐田。前線は前田と金園の強力2トップと侮れない相手。金園は大阪出身で立正大淞南高校から関西大学という経歴を持っており馴染みのある選手。関西学生サッカーでは2年連続得点王でセレッソ大阪U-18OBの植ちゃんとも同期。これ豆な。しかし、金園が着ける17番にそんな意味があったとは。高円宮杯プレミアリーグで対戦した立正大淞南高校の17番って出てたかな…今は昔と違う?(気になる人は金園英学でwikiってみて下さい)


ジュビロ磐田の右サイド、駒野がオーバーラップした際にチャンスが生まれることもあってセレッソは駒野のサイドをケア。その為に逆サイドの山本(脩)が再三オーバーラップを見せていたが、同サイドの山崎とのタイミングが合わないのかノッキングを起こしていた。自分達でスペースを潰していたこともあってこの日は山崎のドリブルも鳴りを潜める。

守備もバイタルがずっと空いている状態だったので前線のプレッシャーさえいなせば簡単に繋がる展開。隙だらけの相手に対してもなかなか得点が生まれない時間帯が続いたが、前節大敗したチームとは思えないくらい外から見ている分には余裕があるように感じた。怪我明けとはいえキヨちゃんがチームに戻るとクラシューがいつも以上に水を得た魚状態に。先制点はセレッソ。空いたバイタルエリアのスペースをずっと狙っていたタカがサイドからのクラシューの折り返しに左足を振り抜くと、シュートはジュビロDFに当たって方向を変え能活が逆を取られるとボールはゴールマウスへ。タカの禊の一発で前半終盤に先制に成功し1-0で前半を折り返す。

追加点は後半開始早々。左サイドからのキヨちゃんの早いパスをタカがスルー。ブラインドで反応したのはクラシュー。これをきっちり決めるリードを2点に広げる。(だったと思う…)前半からアタッキングサードでのサイドから中へのパスに対しての磐田DFの反応があまりよろしくなく、先制点の場面でもそうだったように中央でぽっかり空くことが多かったが、やはりこの日の磐田はよろしくない。名古屋時代は空中戦に強かったイメージの古賀も怪我の影響か全盛期のそれとは違ったように感じた。

アウェイでの試合。良い時間帯に追加点を奪うことに成功したセレッソはその後ホームのジュビロ磐田に押し込まれる時間帯があったものの、全員の高い守備意識でゴールを割らせない。良い時のセレッソを感じさせる一体感のある試合。ホームで惨敗はありえないジュビロ磐田は山本(脩)に代えて山本(康)を投入。ユース時代はよく彼にやられたイメージで嫌な印象しかない。ロンドンオリンピックを目指す五輪代表ではボランチでプレイすることもあって螢のライバルにもあたる選手。この交代でジュビロ磐田は那須のポジションを一列下げSBへ。交代出場の山本(康)がボランチに入る形に。バイタルエリアのケアという意味でも投入したとは思う。

我慢の時間帯を耐えると後半18分には左サイドからマルのグラウンダーのパスにキヨちゃんがスルー、パスを受けたタカが再びよく抑えたミドルシュートで追加点を挙げる。タカはこの日2得点の大活躍!トップチームの試合でエンブレムを握り締める姿は彼がまだ下部組織の頃から夢見たもの。色々と感慨深いものがある。

タイミングを逸した感はあったが0-3とされたジュビロ磐田は、この日ブレーキになっていた西に代えてジウシーニョを投入。この時間帯で怖い選手が出て来るのは厄介。個人的には何故スタートから彼を使わないのかな?と思ったがスタミナに問題でも抱えているのか。私が以前テレビ観戦した柏レイソル戦(だったかな?)ではサイドラインを上下し豊富な運動量で攻守に貢献していた印象があっただけに謎ではあった。ただ、やはり怖い選手であることに変わりはなく、終盤に差し掛かりセレッソの選手が消耗している時間帯においてはかなり脅威になっていたように思う。

どうにか一矢報いたいジュビロ磐田。後半33分には金園に代えて荒田を投入。金園の運動量が落ちていたこともあったが、この交代はセレッソにとってラッキーだったかな。特にこの交代でピッチに変化はもたらされなかった。まぁ、ほぼ試合の大勢が決まってしまった時間だったので流れを変えるのは大変なことだとは思うが…(汗)動くなら後半開始だったのかな。

試合終盤には怪我明けで100%のパフォーマンスを発揮出来ないまでも、チームの為に頑張ってくれたキヨちゃんの運動量が落ち始めたところで播さんを投入。するとアディショナルタイムには大竹のドリブル突破から零れたボールに反応した播さんがごっつぁんゴールではあるがゴール前での嗅覚を発揮し4点目となる締めのゴール。夏から好調継続中の播さんは与えられた役割を果たしさすがプロと思わせてくれる働きを披露。日頃のトレーニングからの準備あってこそのものだね。


タカにとっては復帰初戦を自らの2ゴールでチームを勝利へ導く試合となり、またチームとしては大敗の後の試合ということで怪我人を抱える中この試合の勝ち点3は大きなものになったに違いない。

個人的にはロドリゴ・ソウトのプレイを楽しみにしていたのに、怪我で戦列を離れていたようで残念だったけど…

帰りには高速のSAで選手バスに遭遇しタカにも労いの声をかけることが出来た遠征で100点満点だったのではないかな。タカは久々の公式戦に疲れた顔してたな(笑)

Aug 30, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第24節 「デス様襲来」

浦和レッズ戦 会場:長居スタジアム
スコア:3-1 【前半:0-0 後半:3-1】
得点者:山口、扇原、倉田
この日は爆心地と呼ばれる近くで応援させて頂きました。サポーターって黒い服着てサングラス掛けて悪そうで怖そうなイメージですが、セレッソの人たちはこんな可愛いゲートフラッグを掲げていて皆さん優しそうな感じです。ですから海外サッカーや一部の怖そうな人たちと同じを思わずに皆さんスアジアムに足を運んでみませんか?と前置きはこれくらいにしておいて…

この日の対戦相手は勝ち点2差、12位の浦和レッズとの対戦。勝てば降格圏ギリギリの15位から12位へと入れ替わることの出来る試合。ただ、この試合を落とすとさすがに残留にも黄色信号が‥と思っても仕方のない試合だっただけに是が非でも勝ちたい試合。

浦和は柏木、山田直樹と中盤の主力2人を出場停止で欠いてはいるものの、我らがセレッソもマルチネス、ボギョン、大輔、塁を欠くという点では大きな差はない。前節の横浜FM戦同様に中盤の底は螢とタカの下部組織出身コンビ。怪我人の影響で掴んだチャンスではあるが、これを機にスタメン奪取といきたいところ。

試合は前半からセレッソペースで進む。シーズン途中での移籍で加入したファビオは全体的に平均的なプレーヤー。しかし、この日のファビオは播さんとのコンビで水を得た魚状態。播さんが楔を受けるとファビオが走りこみ、また播さんが裏を狙うとファビオからのパスが。ここまでの私が観戦した試合でのファビオのプレーはそこまで印象に残るものではなかったが、立ち上がりから積極的に攻撃に絡みその豊富な運動量で前線をかき回したかと思えば、守備では早いプレッシャーから相手の攻撃を遅らせる。少々ゴール前での積極性には欠けるが播さんとの相性が良い。やはり日頃から積極的に播さんがコミュニケーションを図っている賜物か今のセレッソの他のFWには無い良さを播さんも見せる。

相手の守備も立ち上がりこそボールマンへプレスに行くものの連動性がなく、これまでの対戦相手と違い螢とタカが自由にボールを操る。螢がバイタルエリアを埋めタカが前に絡む良い形。何よりも対戦相手の浦和の調子の悪さが窺えるデキに助けられる部分は大いにあったものの、逆にこのチームに負けたら本当にヤバイと思ってしまったのも事実。浦和の攻撃は田中達也が完全に怪我から復調していないのか昔のような怖さが全くなく、動きのない前線に原口が得意のドリブル突破を見せてもスペースがなくすぐにセレッソの選手のカバーがやってくる。デス様も体の強さを発揮するものの怖いのはクロスが入る場面で高さを活かされる時くらいという…再三、右サイドの高橋峻希がオーバーラップを見せるもこちらも独力突破のみで他の選手との連携からというシーンはあまりなく、頑張りは評価に値するもののセレッソにとってさほど脅威にはなっていなかった。前半はこのままスコアが動かず0-0で折り返す。

セレッソのデキは悪くなかった。互いにHTでの交代のカードを切ることなく迎えた後半。開始早々にファビオが左の奥深い位置に走りこみ折り返すと、そこに走りこんだのは螢。ずっと見たかった螢のこういったプレー。U-18時代はチャンスでの嗅覚が鋭く、ボランチながら長い距離を走って決定的な仕事をすることの多かった螢だが、トップチーム昇格後はBチームでCBやSBなどの本来のポジションとは違う位置でのプレーに徐々に本来の良さが影を潜めていた。世代別代表で試合勘を掴んだのが良かったのかそういった螢の良さが出たプレー。ファビオの豊富な運動量から生まれたチャンスではあったものの、あの位置に走り込みゴールへきっちりと流し込むプレーは久々に螢が輝きを見せた瞬間だった。ゴール後にマルのところに走っていって抱き合う喜びに溢れた姿はちょっと感慨深いものがあったね。


得点後に失点するという悪弊が続いたセレッソだったが、この日は相手のデキの悪さにも助けられはしたもののきっちりと守り失点を許さない。流れを変えたい浦和は田中達也をエスクデロにデスポトビッチを高崎に代えて攻勢を掛ける。サブの中でエスクデロが厄介だと思っていたが、それまで田中達也の動きの悪さから前線にスペースが無くあまり効果的でなかった原口のドリブルもエスクデロが入ったことによって攻撃の基点が分散しセレッソは少し押し込まれ始める。決して悪い流れではなかったが螢とタカの運動量が落ち始めていたのが気になってはいた。代えるならボランチを1枚下げて大竹を投入。秋を一列下げてボランチにという展開かと思ったがクルピの選択は播さんに代えて健勇。ファビオとの抜群のコンビネーションを見せていただけにこの交代は?となったがフィジカル的な理由での交代か。守備面でも前線からのチェイスが効いていただけに運動量のない健勇に代えるのはいかがなものかと思ったが案の定…守備でのサボリから他の選手に負担がかかると浦和に流れが傾く。

この時間帯を耐えて追加点といきたいところではあったが、原口のドリブルからの鋭い切り替えしにセレッソは3人の選手がつられる(汗)原口の放ったミドルシュートを一度はジンヒョンが弾いたものの、ポストに当たりこぼれた球を高崎が押し込む。ほぼ原口の得点と言っても良いプレー。この日気を吐いていた原口のプレーで同点に。

この試合、もしや1-1では?と思っていただけに不安が過ぎる(汗)時間の経過と共に互いにスペースが生まれ始めるとオープンな展開に。次のゴールがこの試合を決めるゴール。どうにか先に獲りたいと思っていた後半33分。ぺナエリア外中央でパスを受けたタカが狙ってる?(笑)というシュートを放つとループ気味のシュートは相手キーパーのタイミングを外しゴールに吸い込まれる。螢に続きタカのゴールで再び浦和を突き放す!この直後エースに「もう半泣きやろ?(笑)」と嬉しそうに言われたけど、不思議とこみ上げるものはなくニヤニヤしていた(笑)何でって?タカのこと大好きなタカのお母さんが凄い喜んでるのが目に浮かんだから(笑)お母さん曰く絶対狙ってないとのことですが‥(笑)


この日全てのチャンスに絡んだ優しすぎる男ファビオが最後にまた仕事をやってのける。アディショナルタイムに入った終盤、ファビオが豊富な運動量を活かし抜け出すと放ったシュートはクロスバーに当たる。するとその跳ね返りに秋が詰めダメ押しゴール!!ファビオどこまで優しい奴なんだ。最後くらいは自分で決めて良かったのに(笑)掴みどころのない選手とネットニュースで読んだけど、この日のファビオのパフォーマンスはアマラウ以来の採点8.5に値する活躍。攻撃的な選手だからもっと強引なところがあって良いと思うけど、スタッツを見るとシュート4本と両チーム合わせて一番シュートを放っているんだよね。いつの間に(笑)ヒールパスを多様し過ぎるところがあるけどこの試合ではよく通っていたし、何よりも試合終盤まで全く落ちない運動量には脱帽の一言。相手がスペースを与えてくれたとはいえよくやっていたと思う。間違いなくMOMはファビオだったけどなぁ…

何はともあれこの試合を落とすということは残留へ黄色信号どころか赤信号がチラつき始める試合だっただけに勝ってホッとしたというのが正直なところ。個人的に一番嬉しかったのは螢が本来の輝きを取り戻した試合だったということだけど。翌週はW杯最終予選でJリーグはお休み。再開は9月10日のホームでのサンフレッチェ広島戦ということで怪我人も恐らく戻ってくる。シーズン終盤に向けてこのまま一気に順位を上げて賞金圏内に駆け上がりたい。私は野暮用で大阪に居ないので観戦出来ませんが遠い熊本の地からセレッソの勝利を祈ります。



ほったるぅ~♪(笑)


Aug 21, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第22節 「ターニングポイント」

清水エスパルス戦 会場:アウトソーシングスタジアム日本平
スコア:3-3 【前半:0-1 後半:3-2】
得点者:播戸3(PK1)
日程変更により9節の鹿島アントラーズ戦が水曜日に行われ中2日で清水エスパルス戦に挑むセレッソ。毎シーズンお得意様として勝ち点を見込んでいた鹿島から今シーズンは勝ち点を1点も奪えず、8月の鹿島、清水、横浜FM、浦和の4戦で2勝1分け1敗くらいの成績で9月を迎えることが出来れば随分楽にはなると思っていたが計算が狂う。

前節の鹿島戦ではマルチネスが怪我により不在。代役として抜擢されたのは入団2年目、下部組織上がりのタカ。茂庭マンの退場によりCBもこなしユーティリティプレーヤーっぷりを発揮。またこの試合では塁も負傷退場となり移籍、怪我、累積警告による出場停止とメンバーをかなり欠く中で清水戦に挑むセレッソ。この試合、タカと健勇が恐らくスタメン出場と読み、残留争いから中位へのステップアップ、来シーズン以降のチームへの布石になる試合だという判断の元、体調が優れなかったがここは行かないといけない試合ということで急遽清水行きを決意。

スタメンは茂庭マンのポジションにタカ、ボランチにはボギョンと康太。途中加入のファビオロペスが3シャドーの一角に入り、1トップには健勇が。試合前の予想では茂庭のポジションに康太、ボランチはタカと中さん。3シャドーにキヨ、ボギョン、秋と思っていたが、クルピは中さんを外す選択。連戦が続く中疲労回復的な意味でのサブか?開幕当初はチームにフィットしていなかった中さんであったが、アウェイでの神戸戦、ホームでの鹿島戦と中さんを下げてから中盤のバランスが崩れバイタルエリアを自由に使われていたので、中さんを外すことは考えられなかったが…そもそも康太とタカのポジションは逆だろうに(汗)


立ち上がりスロースタートなセレッソはボールマンへのプレッシャーが甘く清水の攻勢を受ける。小野、高原のベテランコンビのパス交換からサイドで高木に簡単に突破されるシーンが再三見受けられると、前半8分右サイドでフリーでボールを受けた大前のアーリークロスに対し、ニアに高原が入るとその後ろのスペースに小野が2列目から飛び込まれる。枚数は足りていたもののマークが甘くなったところを小野に頭で合わされ先制点を奪われる。先手を取りたい試合に於いて早い時間帯での失点だけは避けたいところではあったが…

その後も清水ペースで試合は動きマルチネス不在のセレッソは普段のゲームメイクを彼に任せ過ぎていることもあって攻撃が組み立てられない。バックラインでのパス回しにプレッシャーをかけられサイドに逃げるも不用意なパスミスとボールロストを繰り返しリズムを作れない。追加点を奪われることだけは避けたい展開ではあったが、清水も不安定なところがあり徐々にペースダウン。これはセレッソにとっては助かった。セレッソの攻撃は直接FKでマルが遠い距離から狙ったシュートがクロスバーに当たったり、流れの中でのミドルシュートと単発の攻撃しかなかったがいつものパスワークが機能しない中、まだ惜しいシーンが作れていたことをプラスに捉えるしかない前半だった。

0-1で折り返したハーフタイム、正直大敗も覚悟したが後半からはタカをボランチに康太をCBにポジションを入れ替える。前半からこの布陣にしておけば良かったと思った人は多かったはず(汗)また前半は前線まで良い形でボールが繋がらなかったこともあるがほとんど存在感を示すことが出来なかった健勇が、後半はボールへ顔を出すようになり始め楔のボールが入り始める。前半からもう少しこういった動きをして欲しいと思っていただけに、恐らくハーフタイムにクルピから指示があったのかと思われる。

健勇が楔を受けるようになるとシンプルにサイドに叩き、前半よりも簡単にアタッキングサードへ侵入。すると前半とは打って変わって試合はセレッソの流れ。オフサイドにはなったものの清水のDFラインの裏に抜け出しチャンスを演出する場面もあり、徐々に健勇らしさが見られるように。スコアが動かない中ベンチにも動きが。健勇が交代直前には右サイドからのクロスに対し絶好のチャンスを迎えるが、ヘッドはゴールマウスを捉えない…

後半28分ここで健勇の役目は終了。健勇に代わってベテランの播さんが投入される。U-18時代の健勇を見ていて試合で緊張とかするようなタイプには思えなかったが、トップチームでの初スタメンということで彼なりにプレッシャーを感じていたのかもしれない。チーム状況がこういった中ですぐに結果を求められるのはプロとして仕方のないことであるとは思うが、もう2、3試合こなせばチームにフィットする可能性を個人的には感じた。これからの選手、どこまで我慢できるのかというチーム事情との兼ね合いもあるが、温かく見守る寛容な心をサポーターには持ってもらいたい気もする。

残り時間は17分。この時間に投入された播さんの役割はシンプル。ただゴールを挙げるだけ。ここ数試合あまり試合出場の無かった播さんだが、クルピはベテランのゴールへの嗅覚に賭ける。

すると交代直後の後半31分。ぺナエリア内で播さんがボスナーに倒されるとPKを獲得。自分達の目の前で起こったファールだったので正直ラッキーな感もあったが、ボスナーが播さんの体を引っ張り倒したことを考えると笛を吹く審判がいてもおかしくはないか。このPKを播さんが決め試合を振り出しに戻す!!交代直後起用に応えたベテランの一撃で流れを完全に掴むと、その直後の32分には左サイドからのクロスに対しニアで相手DFの前に入ると頭で合わせ逆転のゴール!!!クロスの精度も良かったが、あのシーン相手DFのお粗末な対応があったとはいえココというところで得点を挙げる播さんの嗅覚にゴール裏が盛り上がる。

この後の時間帯が非常に重要。ホームでのダービーでもそうだったように得点直後の失点が多いだけに一度しっかりとリセットしてポゼッションしたいところではあったが、逆転の3分後にはぺナエリア外を横にドリブルする高木に対しマークが甘くなりミドルシュートを放たれると同点に追い付かれる。この時間帯、茂庭マンがいてくれたら…と思わせるセレッソには試合の流れを読むリーダーが居ないように思うのは私だけではないのでは?下部組織の試合を観ていても思うことがあるが、こういった展開勢いに任せてやってしまうのもひとつだが、敢えてペースダウンさせてしまい落ち着いた試合展開に持っていけるような意思統一、またはそういうことの出来るリーダーが必要だと思わされた瞬間だった。

残り時間は10分。ここまで来たら最後まで殴り合い勝ち点3を持って帰るしかない。ゴール裏はそういう雰囲気だった。アウェイでの連戦が続く中ここでの勝ち点3と1では大きな違いがある。互いにスペースが生まれオープンな展開になっていたことっもあってチャンスが訪れる。すると後半42分、ドリブルで中央へ仕掛けたキヨがマークを2枚引き付けると左サイドでオーバーラップしていたマルへパスでも良かったが、相手DFがキヨに気を取られていると見るやスペースを狙っていた播さんへスルーパス。一瞬オフサイドかと思われたが太田が残ってくれていたお陰でオンサイドに。パスを受けた播さんがキーパーを交わしゴールへ流し込むと再びリード!!!!

播さん投入のタイミングでボギョンに代えて螢を投入していたセレッソの残りの交代枠は1枚。この時点で3シャドーを1枚削って聖仁を入れてバイタルを埋めるなり、オマティーを入れて形振り構わず5バックにするなり死に物狂いで勝ち点3を獲りにいくくらい泥臭くいっても良かったように思ったけど…直後に再び清水の早いカウンターから逆サイドに走り込んでいた高原にヘッドで決められ3-3に(汗)

アディショナルタイムにはフィジカル的にかなりキツそうだったキヨちゃんに代えてオマティーを投入。最初は村田くんを準備させていたようだけど、清水のCKというシーンだったので高さ対策としてオマティーに変更した模様。アディショナルタイムに入っていたので時間稼ぎというのもあったとは思うが。

前半のデキを考えると引き分けでも御の字という結果かもしれないが、2度のリードを奪っていながら追い付かれるというのはチームとしての共通意識の乏しさという点で課題であるのも事実。実際に後半はある程度セレッソの時間帯が長かっただけに、きっちり勝ち点3を奪わなければいけない試合だったように思う。


この日、播さんの活躍を見て若手が何を感じたか。若いチームであるが故の脆さがあるとは思うが、裏を返せばこれから良くなっていく可能性があるということ。下部組織出身の若手選手、と昨年移籍してきた中堅・ベテラン選手。なかなか上手い具合に経験を継承出来てこなかったチームではあるが、今はそれが出来るチームだと思っている。J2に落ちてしまっては話にならないがこの可能性に対しワクワク感を抱かずにはいられない。


そう言えば、高原がこの試合に岩手からサッカー部?の子供たちを招待していた。自腹を切ってこういった行動をおこせるというのって素晴らしいなと感じた一戦でもありました。


Aug 14, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第21節 「ダービーの意味」

ガソバ吹田戦 会場:長居スタジアム
スコア:1-1 【前半:0-0 後半:1-1】
得点者:キム・ボギョン
今年は去年より少し早い時期のリーグ戦ダービー2戦目。先週中日に代表戦が札幌で行われ、日韓戦を闘ったA代表は互いにキーマンが招集(セレッソはキヨちゃん、ボギョン、ジンヒョン、吹田は遠藤、イ・グノ)されていたこともあり、日頃Jリーグを観ている以外のファンからも注目の集まる一戦に。観客は3万7千人越えと今シーズン最多の動員?吹田の皆様ありがとうございました。

開幕戦こそアウェイ、バンパークで1-2と昨年セレッソに在籍したアドちゃんにもゴールを決められ苦杯を舐めたものの、その後ACLのラウンド8進出を賭けた一戦では大輔のゴールで最高の勝利を捥ぎ取った。今シーズンの対戦成績を1勝1敗と対戦成績を五分で迎えたホームゲーム、リーグ戦でのダービー。ホームでの敗戦なんてあり得ない戦いにボルテージが上がる。

ピンパォンがチームを去り大輔が怪我で長期離脱するチームは右SBにシャケ、1トップには塁のいつものメンバーでスタート。試合前の予想スタメンでは練習でサブ組に入っていたマルの代わりにオマティーという話もあったが、こちらもいつも通りのマルがスタメンに。サブには半年レンタルで契約を結んだファビオと播戸が。

立ち上がりから草津から獲得したラフィーニャに楔のボールが収まり押し込まれる展開が続くセレッソ。ボールを奪ってもその直後にパスミスとなかなか繋ぐことが出来ず絶える形。正直、前半序盤に失点してもおかしくない展開ではあったが最後のところでコースを限定したり体を投げ出してシュートをブロック。ジンヒョンのファインセーブもあり失点を免れる。多少持たせている感もあったがもう少し早い段階で潰しに行っても良かった。時間の経過と共に本来のサッカーを取り戻し始めたセレッソは吹田のMFとDFの間のスペースを使いテンポ良くパスを繋ぐとボギョンのシュートは相手DFにブロック?塁に当たった?で枠こそ捉えないものの少しずつ本来のスタイルを発揮し始める。前半、圧力を掛けていた吹田がこの日の湿度を考えると先にバテるかもしれないというのもあったが、守備の時間帯が長かったセレッソも走らされていたので互いにどこかでガス欠になるのは見えていた。吹田は攻撃的なポジションにラフィーニャ、イ・グノ、キム・スンヨンの3人が効果的に絡み、特にラフィーニャは動きながらボールを受けるのが上手く、彼にボールが収まるとそこにイ・グノが絡む攻撃はスピードがあり厄介。前半効果的にこの攻撃に絡んでいたキム・スンヨンが怪我で交代し平井が投入。イ・グノのポジションを左サイドに変えてからはラフィーニャが消え始め助かった。ギャンブルではあるがここはイ・グノのポジションをそのままに平井ではなく大森の投入の方が選手の特徴を考えると効果的だったのでは?ほんと平井で助かった。前半終了直前には波状攻撃からマルチネスのミドルシュート。これも僅かに枠を捉えなかったが拮抗したゲーム展開に。

後半15分辺りから徐々にセレッソの時間帯を向かえると相手のクリアボールからマイボールに。中さんが縦パスを入れるとそこから3つ、4つと狭いスペースでパスが繋がる。テンポ良いパスワークから秋?の落としにボギョンがぺナエリアへ侵入する。得意の形から左足を振り抜くとゴール左隅へ突き刺さる値千金のゴール!!早い時間帯ではあったがやや吹田ペースと思われていた試合にこの先制点は大きい。しかし、そのリードも束の間。吹田の早い攻撃からCKを獲られると2次攻撃から再び遠藤のピンポイントクロスに中澤が頭で合わせると試合は振り出しに。やはり遠藤の正確なキックは脅威。あのシーンでは零れ球を拾った武井?にセレッソの選手が気を取られ遠藤へのケアが甘くなったのが悔やまれる。あれだけボールを置き直す時間を与えてはさすがに…

その後は互いに運動量が落ち始めスペースが生まれると互いに縦へ早い展開から相手陣内に。中さん、ボギョンがミドルを放ちチャンスは作ったが最後まで追加点は生まれず1-1のドロー。

やはりうちのサッカーだともう少し前線でボールの収まるFWが欲しいなというのが正直なところ塁がどうこうというよりも彼の特徴はサイドに流れたり、スペースへ走り込んだりというところだから、やはり龍ちゃんがタイプ的には良いのかとは思うけど…あと、ファビオに関してはまだ連携も何も無い中、こういった試合でいきなり使って結果を求めるというのも正直‥(汗)やはりある程度計算出来る選手をベンチに入れていた方が良かったのでは?と結果論かもしれないが素人的には感じてしまった。まぁ、チャンスを与えれていたのに結果で示せなかったから仕方ないのかもしれないけど。

あと個人的にはこういった試合でこそ他の選手との違いを見せて欲しかった選手が、全く闘えていなかったのがとても歯痒かった。ダービーのソレとは違うかもしれないが、そこを示したのが秋だったのもなんだかなぁって…秋は悔しかっただろうね。ほんと気持ちのこもったプレーしてましたから。

やはりダービーは勝ってなんぼ。ホームでドローなんてあり得ない訳で…やっぱり勝ちゲームに持っていけるような試合だっただけに悔しさが残るというのが正直なところ。

Aug 12, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第19節 「LAST DANCE」

鹿島アントラーズ戦 会場:長居スタジアム
スコア:1-3 【前半:1-2 後半:0-1】
得点者:乾
サッカーのエントリーは時間が経つにつれ記憶も鮮度も落ちるので出来るだけ早くがモットーだったのですが…(汗)そんな間にも何試合かあり吉田から鬼のハシゴで駆けつけたホームズスタジアムでのヴィッセル神戸戦は到着するなり失点シーンを目の当たりにする内容ゼロの何もないゲーム‥

そして2週前の鹿島アントラーズ戦。乾くんがボーフムへ移籍前のラストゲームということで大観衆。大観衆ということは…

田代をターゲットにロングボール主体の鹿島。いつからこんなサッカーに‥(汗)7月下旬に行われたクラ選での鹿島アントラーズユースとの対戦でもロングボール主体。なるほど!とはなりませんがそれくらい鹿島というチームのイメージを覆す立ち上がり。そんな中、幸先よくドリブルで抜け出した乾くんのスーパーゴールで先制!!ここまでは良かったんですが前半38分にジンヒョンの不用意なプレーで後ろから迫っていた田代にボールを奪われると無尽のゴールへ流し込まれる(汗)正直ありえないミスではあるが一度やれば二度とやらないであろうミス。これまでジンヒョンで勝ってきた試合も多いので今後同じミスさえ繰り替えさなければね。と思っていたがこのミスでジンヒョンのメンタルが‥前半終了間際にはDFに任せるべきエリアのボールに対し飛び出し、そのボールを田代に合わされると2失点目…さすがに目も当てられないミス。前半を最悪の状態で終えると後半の鹿島は若干サッカーを変えてくる。この辺りはやはりゲーム巧者。

1点を追いかけるセレッソ。ボギョンがぺナエリア内で倒されるとPKを獲得。チームのルールではPKを獲得した選手がキッカーを務めるというのが約束事(ということらしい)なのでボギョンが蹴るのがチームのルール。が、このシーンでキッカーに指名されなかった乾くんが手を挙げて不貞腐れるオーバーアクション。このシーンに於いてはラストゲームなんだから乾くんに蹴らすべき空気だったという人が圧倒的多数かもしれない。ただ、結果としてはルールもあるかもしれないが乾くんはキッカーに指名されなかった。それが全てだったと思うんですよね。セレッソでの最後の試合、勝ちたいという気持ちが強かったのも分かってる。でもあの場面でああいった態度をとることでどうなるか考えなかったのだろうか?軽いプレーにムラのあるパフォーマンス。でも一瞬の閃きで輝くプレーは好きな部分でもあったけど、良くも悪くも最後まで乾くんは乾くんだったなと…フォア・ザ・チームって何だろう?と思った試合だった。

何かの漫画でありましたね「チームはお前の為にあるんじゃない、勘違いするな」的な台詞が。この日の乾くんがどうこうというよりも、個人的にああいったワガママが好きではないだけ。負けたことも悔しかったけど残念な試合だったなと…

Jul 18, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第4節 「水曜クオリティにしては」

ジュビロ磐田戦 会場:キンチョウスタジアム
スコア:2-3 【前半:0-0 後半:2-3】
得点者:キム、丸橋
まずはなでしこジャパン。W杯優勝おめでとう!後半ラスト15分からしか観ていませんが、先手を取られては追い付く試合。延長で先制された時には苦しいかなと思いましたが、慌てることなく最後までチャンスを窺ってましたね。常に追いかける展開からの勝利というのは本当に凄いと思います。私も所詮にわかですが同じフットボールを愛する人間として、日本女子サッカーを取り巻く環境が良い方向に変わる勝利となることを願っています。

あんな試合を観た後にこの試合のことを書くのも辛いものがありますが、私の現実はこちらにあるのでそれをしっかりと受け止めるのもまた必要です。この後もっと酷い試合があった訳ですから…


連戦が続く7月。水曜の試合はコンディション的にもハードで必ずクオリティが落ちるものですが、この試合に限ってはジュビロ磐田が引いて守ってくれていたこともあって、セレッソは自由にパスをまわせる展開。前半はスコアレスに終わったもののセレッソペースで試合を運べていたと思う。惜しむなら前半の良い流れのうちに先制出来なかったことか。後半開始間もなくポギョンのゴールで先制するも関大卒のルーキー金園に大阪凱旋ゴールを決められ同点に。キヨちゃんがぺナエリアで相手を引き付け、後ろから走りこんだマルにパスを送ると左足を一閃素晴らしいゴールで再びジュビロ磐田を突き放すも、その直後にはバイタルエリアをケア出来ずに駒野のミドルで同点に追い付かれると、最後も同じような形からルーキーの山田に決められ逆転を許すことに…

徹底的にセレッソの右サイドを突かれ攻め込まれるセレッソ。前半はある程度ケア出来ていたバイタルエリアも後半になるとガラガラに。マルチネスが怪我、中後を累積で欠くセレッソはポギョンと螢の急造コンビが弱点を露呈する形になってしまった。セレッソの2点目の後しっかりと守備の修正を行うことが出来れば良かったが、結果的に2失点目と3失点目は同じような形からゴールを奪われた。正直なところジュビロ磐田が強かったとは思わないし自滅的な面が大きな試合。ちゃんとこういった試合で勝ち点を積み重ねないと後々響いてくるのを知っているだけに、ここは勝ち点3が絶対だった試合のように思えた。次節のヴィッセル神戸戦で勝ち点3が必須事項になった訳ではあるが…

Jul 10, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第2節 「懐かしの餅ダービー」

柏レイソル戦 会場:長居スタジアム
スコア:5-0 【前半:2-0 後半:3-0】
得点者:乾、ピンパォン、マルチネス、播戸、倉田
ハシゴ3試合目の締めくくりはトップチームの柏との餅ダービー。セレッソがJ1に昇格したと思えばレイソルが降格し、まるで天の川が2人を別つ七夕の織姫と彦星のような両チーム。と全くそんなこと思ってもいないテキトーな書き出しで始まりましたが、対戦自体は本当に久しぶり。スーペルファビーニョがどえらいミドルを叩き込んだ試合を記憶しているから2005年以来の実に6年振りですかね?昨シーズンのセレッソ同様にJ2で構築したサッカーをベースに今シーズンJ1で旋風を巻き起こしているレイソル。現在首位ということで一般的な目線で順位だけ見ればセレッソ不利というのが大方の予想だったと思いますが、統計的に見てこの対戦カードはバカ試合になる傾向が強いんですね。やはり私の記憶に残っているのは2001年のJ2降格シーズン、なかなか勝てず5連敗で迎えた1stステージ終盤でのホームで、今は和歌山U-15コーチの眞中さんの3分ハットトリックでスタジアムに乱れ飛ぶ紙うちわの嵐(笑)公式記録を見るとベンチには和歌山U-15監督の清水さんやU-18GKコーチの河野さん、サガン鳥栖の監督のユンちゃんに大分トリニータの監督の田坂さんまでと懐かしさが増すと共に月日の経つ早さを実感する。対戦相手のレイソルの面子も豪華ですね。ユ・サンチョルみたいに複数ポジションをハイクオリティーでこなす選手ってのも今の時代にはなかなかいないんじゃないでしょうか。

と昔を振り返ってみましたが、今シーズン首位に立つレイソルのサッカーは良い部分がクローズアップされる傾向にあり、私も開幕戦の清水エスパルス戦では何も出来ず成す術なく敗れる清水に柏強え!と思いましたが、ほとんど対戦相手のデータがない中での試合。弱点を晒すことはなかったもののJリーグもそこまでレベルの低いリーグじゃありません。私が観た試合だとレイソルが大敗したジュビロ磐田戦なんかはその典型的な例だったように思います。足が遅くてディフェンス力のないジョルジ ワグネルを左SBで起用するのは諸刃の剣。ネルシーニョもそれを分かった上で起用しているとは思いますが、この試合では目も当てられない感じでしたね…HTでの交代は確実にジョルジ ワグネルだと思っていましたが、犠牲になったのがボルシアMGに移籍したしそうになった大津。このチームにあって大津は完全に貧乏くじでしたね。結局その後ジョルジ ワグネルも橋本と交代する訳で…

ネルシーニョもバカな監督ではないのでちゃんと考えてジャッジしているとは思いますが、流動的な前線とSBを高い位置に置くセレッソにとってはもってこいの対戦相手。明らかな穴がある以上、そこを狙わない手はない訳で(汗)徹底的に柏レイソルの左サイドを狙う。どうしてもSBの戻りが遅いからCBがつり出されるんですね。セレッソも似たような形で失点することがありますが、1対1に強い茂庭マンのおかげで火傷せずに済んでいる場面が多々あります。うちも茂庭マンが居なければ…ですからね(汗)1点目の乾くんのゴールは縦のギャップを使い久々に観たセレッソらしいゴールシーン。2点目のピンパォンのゴールは相手のミスもあったもののスペースがガラ空き。ラッキーなことにレアンドロ ドミンゲスが2枚目のイエローで前半途中に居なくなったこともあり、嫌な動きをしていた兵働を下げて橋本を投入しジョルジ ワグネルを一列前に。この交代で随分左サイドの守備が安定しましたが、一度乗せてしまったセレッソには手が付けられず。マルチネスがクロスに競り合った零れ球を冷静に決めると、千両役者播さんが素早いターンから素晴らしいゴール。最後は秋のゴールで終わってみれば5-0と大勝する形に。2-0で迎えたHTにこのままでは絶対終わらせてもらえないと、幾度と無く後半に残念な試合を観てきた経験から気の緩みはありませんでしたが、セレッソももう昔のセレッソじゃないと信じても良い時代になったのかもしれません(笑)どれだけ怯えてるって話なんですが(汗)

リーグ戦ホーム初勝利を挙げたセレッソ。13位の勝ち点15と下位との差もそれほどないので油断は出来ないですが、この時期の勝ち点差10くらいであればどうとでもなると思っているので、まずは賞金圏内を目指し昨年も勝ち点を積み重ねた夏場に中上位進出といきたいところです。懸念材料があるとすれば、ACLでの過密日程と五輪代表で選手を取られることだとは思いますが、そこは有望な若手の台頭に期待したいですね。

この日のカテゴリーの違うセレッソの試合を3試合ハシゴは、3戦全勝となんとも心地よい週末になりました。なかなかこんなに試合時間も会場も結果も上手くいくことってないんですが、これは何かの落とし穴があるという暗示なんでしょうか?(汗)いつまで経ってもビビりがちなファンの戯言に終わることを願い、そろそろこういったメンタリティーの改造もしていきたい次第です。

Jul 4, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第17節 「やっぱり相性が悪い」

名古屋グランパス戦 会場:キンチョウスタジアム
スコア:2-3【前半:1-2 後半:1-1】
得点者:ピンパォン、乾
相性の悪い相手名古屋。リーグ戦はもちろん天皇杯もいつも鬼門となる相手。乾が移籍問題の真っ只中で今節もベンチ外とも噂されたが、この日はベンチ入りすることに。ネットでスポーツニュースを見ていても態度について言及されていたものの、本当のところというのは分からない。ただ、この試合、ベンチスタートとなった乾は龍ちゃんのアシストからピンパォンが決めた直後に失点し1-2で前半を折り返しロッカールームに戻る選手達に声をかけ、後半ピッチに現れた全選手を鼓舞していた姿が印象的だった。

仮に報道されていた内容が本当だったとしても、人間誰しも間違いを犯すことがある。大事なのはその後だと思っていて乾はそういう意味でも今回の件で成長出来たんじゃないかな。報道が事実だったという前提だけど‥だからファンならそいういった姿をちゃんと見てあげないといけないし、そういう選手を支えてあげるのがファンだと私は思う。海外クラブからのオファーもあったという話ですし、いずれセレッソを巣立っていく選手かもしれないけれど、移籍するまではセレッソの仲間だしそれまでエースとしてチームを引っ張る存在であって欲しい。

May 21, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第12節 「負けない強み、勝てない弱み」

川崎フロンターレ戦 会場:キンチョウスタジアム
スコア:3-3 【前半:0-2 後半:3-1】
得点者:清武、ピンパォン、OG
昨年夏の杮落とし以来負けないセレッソを継続するキンチョウスタジアムでのイレギュラーな日程の12節。前節、調子の上がらないレッズを相手にも1-1とリーグ戦4試合連続でのドロー劇。ある意味ここまでドローが続くのも凄いとは思うが…今節はキンチョウスタジアムで負けないセレッソのスタートとなったフロンターレとの対戦。果たして負けないということをポジティブなこととして捉えるか、それともネガティブなこととして捉えるか。今シーズンより指揮官が代わり新たなチームとして戦うフロンターレを相手に今シーズンのリーグ戦初白星を期待する一戦に。毎試合初白星を期待していますね(汗)


仕事を早く切り上げて到着するとまだ試合は動いていなかったが、フロンターレのアタッカー陣の攻勢を受けるセレッソ。外国人選手のインパクトが強い印象のフロンターレだが、怪我明けのジュニーニョが戻った布陣は昨年までとは違い新戦力と移籍組みの融合を図っているという感じ。(あくまで外から見る印象)新加入の山瀬、高卒入団3年目の大阪出身のプレーヤー登里とスピードのある選手に、怪我がちなイメージの矢島は清水時代よりもかなりキレている印象。ボランチにはヴェルディから獲得した柴崎と昨年とは様変わりしたメンバー。田坂は怪我?両SBは小宮山に田中、更には山瀬と合わせてマリノス臭のするチームに。着々と良い補強をしていますね。

昨年の対戦成績は1勝1分け。個人的にはあまり相性が良くないというイメージのフロンターレだが、昨年のアウェイでの試合はテレビ観戦ながら痺れる試合だったのを覚えている。

どうも立ち上がりからピリッとしないセレッソ。マズイ守備から2失点を喫すると前半は全く見せ場のないまま終了。さすがにあの内容ではブーイングも仕方ないが、内容の悪さよりも後半への奮起に期待した意味のあるブーイングだったように思う。

さすがにこのままでは終われないセレッソ。後半開始から塁か龍の投入もあるかと思っていたが、クルピの選択はメンバー変更なし。試合後のコメントでも語っていたようにあえての交代なし。クルピはこのチームのポテンシャルに期待しているんでしょうね。ハーフタイムに喝を入れられたであろう選手達は後半開始から前半の2失点を取り返すべく仕掛ける。

1点面はポギョンのCKからキヨちゃんの頭で。フロンターレのマズイ守備からキヨちゃんがフリーに。誰もがまさかあそこでフリーになるなんて思ってもいなかっただけに驚きだったが、フロンターレに助けられた部分もあったゴールだった。この失点で少々バタついたのかセレッソの時間が訪れる。サイドの守備が手薄になったフロンターレに対し大きな展開からセレッソの攻撃。キヨちゃんのDFとGKの間に通したクロスにピンパォンが反応。少し難しいバウンドに見えたがこれをピンパォンが合わせゴールネットに突き刺す!スピードに乗った時のドリブル突破も若干早く魅力的だが、今シーズンこれまであまりなかったこういう形を作ることでピンパォンのゴールパターンを構築出来るんじゃないだろうか。

誰もがまさかと思った0-2からの同点劇。前半終了後にはあまりの内容に私の前の席の方はごっそりと居なくなってましたが…(汗)

こうなったら打ち合いで勝ち切るしかないという展開だったが、セレッソの不安定な守備にフロンターレのカウンターが炸裂。茂庭マンがサイドまでつり出された時点で終わりだったが、中央の選手のマークについていた大海がカバーに入ろうとしゴール前がガラガラの状態に(汗)いつぞやのセレッソを見ているようでダメだこりゃと…CBがどうこうというのではなく、昨シーズンと同じ感覚で全体的な守備を行っていてはダメだということを早く気付くべき。上がったらジョグで戻る両SB、守備の意識の薄いボランチ。昨年ならばアマラウが早めに潰してくれていたシーンもポギョン、マルチネスのコンビには期待出来ない。それならセオリー通りにどちらかのSBが下がって3枚で守れば良いのに上がってしまう。攻撃的なスタイルがセレッソらしさと言ってしまえばそれまでだけど、もう少し状況に応じた判断をしないとこの先何回も同じような失点を繰り返すことは目に見えている。この辺りは出場メンバーをある程度固定しているんだから、固定しているメリットを見せて欲しいところ。いくら茂庭マンが良いDFでも1人で守れる限界があるということは分かっているはずなのにね。

さすがに3失点目のダメージは大きいかと思ったが、この日は珍しくサポーターの後押しが試合の雰囲気を作る上で大きな要因になっていたと思う。結果的にセットプレーからオウンゴール追いつく形となったものの、勝つという気持ちが伝わっていたんじゃないだろうか。

前半にあれだけマズイサッカーをしながら、相手のミスに助けられたとはいえここまで来たら勝ち点3が欲しいという試合ではあったが3-3のドローに。本来であれば前半に2点のリードを奪ったフロンターレがものにする試合だったと思うが、まだ発展途上のチームということでボロが出たことでセレッソに大きな流れが来たこと。そして、それをものにしたということ。勝ちたい試合ではあったがこれまで複数得点がリーグ戦ではなかったセレッソに3つのゴール(オウンゴールを含む)が生まれたということを前向きに捉えたい。


次節は29日の大宮アルディージャ戦。その前に24日のACLのラウンド16、ガソバ吹田戦を控えるセレッソ。ここは一旦頭をリセットしてACLベスト8を目指したい。

May 10, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第10節 「泥臭く」

ベガルタ仙台戦 会場:キンチョウスタジアム
スコア:1-1 【前半:0-1 後半:1-0】
得点者:小松
震災の影響で2節から6節とアウェイの鹿島戦である9節が延期となったJリーグ。8節の新潟戦を引き分け3節消化時点で0勝2分けと今シーズン未だ勝ち星のないセレッソ。例年通りのスロースターターっぷりを発揮しているが、今シーズンはACLを戦っていることもあって試合数自体は他のクラブより多いもののなかなか調子が上がらない。前線の構成が変わったことも大きく影響しているが、さすがにそろそろ勝利を拝みたいというのがファンの心情というもの。
対戦相手の仙台は3勝1分けとまだ4試合のみの消化ではあるものの首位を走るチーム。J2時代より相性のあまり良くない相手に対し勝ち点3を得ることが出来るのか。

仙台は前半から飛ばし気味に攻勢を仕掛けると関口のドリブル突破からチャンスを演出。ACLのアレマ戦から中2日で試合に挑むセレッソはピリッとしない。すると前半30分に仙台に先制を許す。仙台が良かったというよりはセレッソが良くなかった前半。3シャドーの距離が遠く得意のコンビネーションからの崩しも見られずゴールが遠い。

1点ビハインドで前半を終えると後半スタートから中後に変えて秋。3シャドーに入っていたポギョンを一列下げボランチに、秋を3シャドーに入れる布陣に。マルチネスとポギョンのコンビは今シーズン初?の試み。左利きのボランチというのが2枚並ぶのは珍しい光景。まぁ、右利きの選手が多いだけに当然のことではあるが。
ポギョンはキープ力という点では家長に勝るとも劣らないが、乾、キヨとの連動という点ではボールを持ち過ぎるあまり相性が良くない印象。決して悪いプレーヤーではないが彼の特徴を活かすのであればマルチネス不在の間にプレーしたボランチの方が良いというのがこれまでのところ。

徐々にボールは回るようになったが前半に先制された1点が重く圧し掛かる。停滞する前線を活性化させる為にそろそろ交代のカードを切って欲しいと思っていた後半26分にベンチが動く。ピンパォンと乾に代えて塁と龍を一気に投入。FW2枚の投入により1トップから2トップに変更。
前半は奇麗なサッカーをしようとし過ぎる余り停滞感が生まれていたように思う。対する仙台は泥臭くゴールを目指し、これまで勝ち点をどのように拾ってきたか窺えるサッカー。

試合も終盤に差し掛かり雨が降り始めるとこのまま試合が終わるかと思われ家路に着く人がチラホラ。するとアディショナルタイムにロングボールから塁が頭で競ると、そのボールを龍が胸で落とす。このボールに反応した塁が起死回生のゴールを挙げる。仙台からすれば目の前で零れ落ちた勝ち点3。セレッソにとっては最後の最後に手にした勝ち点1。どのような形であれいかにサッカーがゴールを挙げることが大事かを再認識させられた試合だった。

試合自体は両チーム共に大した見せ場がなく退屈なゲームではあったが、キンチョウスタジアムで負けないセレッソを継続出来たことが唯一の収穫か。翌週火曜日にはACLのGL突破を掛けた三東戦。流れの悪いリーグ戦から頭を切り替えてACLベスト16を掴み取りセレッソの歴史に新たな1ページを刻んで欲しいところ。ポテンシャルは高いチームだけに浮上のきっかけさえ掴めばこれからが楽しみなチームであることは間違いない。