富山第一高校戦 会場:富山第一高校
スコア:2-0 【前半:0-0 後半:2-0】
得点者:南野、大津
GK:1.鶴崎(→21.射庭)
DF:14.岡田、4.小池、5.永田、15.岡山(→3.藤原)
MF:12.西村(拓)(→18.平田(翔))、8.西村(洋)(→20.金)、17.丸岡、7.小暮
FW:11.長谷川(→19.大津)、10.南野
前節、勝ち点7差の首位のサンフレッチェ広島、勝ち2差の2位京都サンガが共に引き分け足踏み。セレッソは苦しみながらも愛媛FCに1点差の勝利を収め、首位サンフレッチェ広島とは勝ち点差5、京都サンガに勝ち点で並ぶことに。高円宮杯プレミアリーグウエストも残り3節となり最大で勝ち点9を積み上げられることから数字上優勝にも手が届く位置に。ただ、サンフレッチェ広島との得失点差を考えると、残り全勝で広島が転んでくれることが現実的なところ。
開幕戦で立正大淞南に敗れた時は今シーズンは苦労するだろうなと思ったが、大会がすすむにつれて新戦力の台頭もあり徐々に順位を上げるセレッソ。今シーズンの目標はくまでプレミアリーグ残留ということだったが、やはりここまで来ると人間欲が出るもの。何が何でも絶対にタイトル獲得という気持ちは毛頭ないと何度かここでも書いたことがあるが、シーズン終盤で優勝争いに絡み下から追い掛けるというような経験はなかなか出来るものではない。この緊張感を楽しみチームとして個人として成長していく上で良いシチュエーションだと個人的には思う。狙えるチャンスがあるなら狙おうじゃないか。
今大会最も早い時間のキックオフとなるアウェイゲームの富山第一高校戦はアウェイチームがその日の内の早い時間に地元へ帰られるようにと、富山第一高校の気遣いから設定されているそう。日曜開催の試合であれば翌日は学校での授業があるということを考えると文武両道という点で良いことだと思う。まぁ、私達も翌日は仕事なので疲れが残らないので助かる。
今節は6.大地を欠き8.洋亮が17.満とのコンビを組み左SHには12.拓馬が入る。右SBには15.宗星、10.拓実との2トップは11.将という布陣でスタート。前回の対戦では相手がかなり引いてきたこともあって比較的自由にプレーさせてもらえた試合だったが、やはり高体連はこれから選手権を控えており調子を上げてくるということもあってそう簡単に勝たせてはくれない。前線からのプレスに対しこの日も攻めあぐねるセレッソ。かなりの強風の中風上のエンドを選択した?セレッソは前半のうちに得点を挙げたかったが風の影響と慣れないピッチに少々手こずる。CBもしくはSBから中盤への繋ぎのパスまでは入るがそこからのスピードアップが乏しいのとサイドを有効に使えていなかったセレッソは攻撃が中央に偏り富山第一のDFラインの前でボールを奪われる展開。ピンチは一度相手のシュートがクロスバーを直撃するシーンがあったものの、富山第一も奪ってからの攻撃のアイデアが乏しく完全に崩されるというシーンはあまりない。
セレッソはやはりアウェイゲームの前半があまり良くない。この辺りに関しては今シーズン通してほぼ同じ印象だが、前半のセレッソはそんな中でも上手く凌いでいたというか、あまり無理をせず失点しないことを第一にやれるようにもなったと捉えると通年でのリーグ戦の中での経験が活きているのかなとも思う。
なかなか噛み合わないセレッソの攻撃だったが、前半から機を見ては10.拓実がしきりに4.佑平に相手DFラインの裏へのフィードを要求していたし、それを4.佑平も意識していたように見えた。繋ぐことだけに傾倒するのではなくチームの状況や相手の特徴を見て選手が自身で感じながら状況判断するという点でやはり他のプレーヤーよりも優れているようい感じる。前半は風上の利を活かして得点を挙げることが出来ず0-0で終了。
後半も焦れる展開に先制点が欲しかったが、後半22分前半からの仕掛けがとうとう決定機に結びつく。再三裏のスペースを狙っていた10.拓実に4.佑平からのフィード。(公式記録は3.雅斗になっているがこの時間帯にはまだ出場していない)相手DFに囲まれていたものの一瞬の隙を突いた10.拓実が体半分抜け出すと左足を伸ばしループ気味のシュート。これが先制点となる。相手を交わすタイミングと冷静な判断はさすがの一言。2戦連続エースのゴールがチームを救う。
失点後に富山第一は立て続けに選手を入れ替えて流れを掴みにかかるも、この辺りから運動量が落ち始めたことでセレッソに流れが。追加点を挙げて楽に試合を進めたいセレッソは後半38分、14.武瑠のCKから19.耀誠が頭で合わせると一瞬オウンゴール?と思われたゴールであったが、19.耀誠がガッツポーズで得点をアピール(笑)試合後に確認しても本人が自分のゴールだと言っていたので間違いないと思う。
その後は15.宗星に代えて3.雅人。(これも14.武瑠との交代になっている…)終盤には西村兄弟に代えて18.ヒラショー、20.ヨンスを投入。アディショナルタイムには1.鶴ちゃんに代えて21.康太朗と全選手が出場。あわやというシーンもあったものの21.康太朗のナイスセーブもあり無失点で試合終了。これで今大会のアウェイゲームもこれで終了。勝ち点3を積み上げて暫定2位に浮上したセレッソ。午後からの上位2チームに対してプレッシャーを掛けられる最高の結果を手にした。
今節終了時点、サンフレッチェ広島、京都サンガが共に引き分け。勝ち点1の積み上げに留まったことでサンフレッチェ広島が勝ち点38、セレッソが35、京都サンガが32と終盤に差し掛かりかなり白熱した展開に。首位サンフレッチェ広島とは得失点差15と最終節を勝ち点3差で迎える場合、現実的に順位が入れ替わることは難しいがセレッソは残された2戦に勝利し次節でサンフレッチェ広島が名古屋グランパス相手に引き分け、もしくは負けで最後のチャンスに賭けることに。
約1月半の中断期間の間にはJユースカップのGLがスタート。この期間に調子を落とすことなく万全の状態で、まずは12月4日にJ-GREEN堺で行われる京都サンガに前期の借りを返し勝利することが絶対となる。
次回のU-18の試合は大会が変わってJユースカップ。大会初戦となるギラヴァンツ北九州U-18戦は10月22日(土)南津守さくら公園天然芝Gで16時キックオフ。トップチームの試合が翌日のアウェイ磐田ということで多くのセレッソファンが南津守に駆けつけることが予想されるが、大勢の観衆の前で初戦を勝利で飾りたい。
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