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Sep 22, 2011

2011 AFC Champions League Round8 「再会」

全北現代モータース(韓国)戦 会場:長居スタジアム
スコア:4-3 【前半:1-2 後半:3-1】
得点者:播戸、清武2、キム・ボギョン
ここまで残っているのはJリーグ勢ではセレッソのみ。対戦相手は同グループでも対戦した全北現代モータース。GLでは1勝1敗と対戦成績五分の相手とどう戦うか。やはり注目選手はイ・ドングッ。ホームでの対戦では不在だったがエースをどう封じ込めるかが鍵か。

水曜の試合ということもあり互いに緩いスタートとなったファーストレグ。中盤での守備が緩くセレッソは持ち前のショートパスを繋がせてもらえる有難い展開。しかし、先制したのは全北現代。前半6分、前線でキープされるとイ・ドングッが抜け出しいとも簡単に先制点を奪われる。

ホームでは絶対に負けられないセレッソは前半26分、ボギョンが右サイドの深い位置で相手を交わすと、中央で相手のブラインドから飛び込んだ播さんがニアでボギョンのクロスに合わせ同点に。ここ数試合ゴールを量産している播さんのゴールでセレッソは再び息を吹き返す!本人曰く今は結果が出ているだけで良い時も悪い時も変わらずやり続けることが大切と、さすがにこれだけ結果を出すと重みがある。様々なクラブを渡り歩いた男がこれまで結果で示してきたように、セレッソでの2シーズン目で存在感を発揮する。

セカンドレグのことを考えると最終的にアウェイゴールも絡む可能性があるので最小失点を目指すべきではあったが、今シーズン失点の多いセレッソはやはりどこか不安定。この日もモニの調子があまり良くないのか、相手のルイス エンリケに対しいつものようなハードマークが見られない。前半は特にルイス エンリケによくボールが収まっていたので、簡単に押し込まれることが多かったがこの辺りはきっちりケアしたいところ。

前半を1-1で折り返せば後半一気に勝負を掛けられると思っていたが、アディショナルタイムに再び決めたのは全北現代のイ・ドングッ。やらせてはいけない選手にゴールを奪われ1点のビハインドを追う形になったセレッソ。この日の全北現代はプレーと関係のないところでのラフプレーが多く、やたらと目に付く感じではあったがそこは国際試合の経験がある播さんもタダでは転ばず目には目を作戦で相手にカードが出てましたね。

まずは追い付きたいセレッソ。後半11分に得たCKからキヨがどフリーで合わせたヘディングで追い付く。しかし、直後には相手のセットプレーから失点を喫し再び全北現代がリード。2失点した時点でアウェイゴールのことなんて考えられないが、こうなたら失点上等殴り合いで勝つしかないのがセレッソ。本来ならこんな試合をしなくても無失点で勝つのが理想だが、それが出来ればね…

もう一度試合を振り出しに戻すべく攻勢に出るセレッソ。ぺナエリア外で直接FKを得るとボギョンが蹴ったボールに壁に入った全北現代の選手がハンドの判定。このハンドで得たPKをボギョンが決めると再び同点に。なんて試合…
まぁ、この日入った約1万5千人のお客さんの内初めてセレッソの試合を観た人は「なんじゃこのチームは…」と思ったとは思うが、単純にこのシーソーゲームを楽しんでくれたら幸い。

この得点の後に播さんを下げて移籍後初出場となる大竹を投入。リーグ戦でもっと投入する場面があっただろうにまさかこの展開での投入とは。良くも悪くも大竹のプレーに期待がかかる。相当気合い入ってたね(汗)戦術的交代というよりはフィジカル的な問題かと思っていたけど、クルピの話しぶりだと前線での圧力を高めたかったのかな。

大竹投入の数分後にはマルに代えてオマティー。久しぶりにオマティーを見たけど、やはりマルのザルディフェンスよりここはオマティーに託す方が賢明という判断?引き分けなんてあり得ない試合な訳だからバランスを取る意味でも良い交代だったと思う。丁度この交代と同じくらいのタイミングで全北現代はルイス エンリケを下げてくれた。正直これは助かったと誰もが思ったに違いない。

ホームでの勝ち点3が最低条件な試合。どうにか逆転したいセレッソのチャンスはまさかのセットプレーから。右サイドで得たCKのキッカーはシャケ。何度もボールをくるくる回して蹴るポイントを確認しながら時間かけたCK。クルピはベンチからトリックプレーを行わないように指示していたらしいが、シャケの選択はトリックプレー(笑)こういうピッチの判断悪くないね。マイナスのグラウンダーのボールに合わせたのはキヨ。右足を振り抜くとボールはゴールマウスに吸い込まれる!!この日は珍しく何度と無く知らない人とハイタッチしたけど、播さんの同点ゴールとこのキヨのゴールはほんと力が入った。

後半36分と良い時間帯に逆転に成功したセレッソ。このまま逃げ切るという意識は毛頭なかったけどやはりディフェンスの選手はやっぱりこのリードを守りたいと意識しちゃうのは仕方がない。あまり守備的に戦い過ぎるのは良くないと残り10分で投入されたのは健勇。前線に基点を作りチャンスがあれば仕掛けるという意図が伝わる交代。最後まで攻撃の姿勢を緩めずこの試合初めてのリードを守り切り勝ち点3を手に入れることに成功。色々挙げればキリがないけど勝たないと始まらない試合で勝ちきったことは大きな意味のある一戦だと思う。アウェイでは同じようにはいかないだろうけど、1勝というアドバンテージを持ってセカンドレグに挑めるのはセレッソにとって自信となるに違いない。

アウェイで行われる第2戦は27日に全州で。ここは引き分け以上で次のステージへ駒を進められるが、セレッソが引き分け狙いで引き分けられるチームでないことくらい百も承知。勝って上を目指したい!!


そういえばこの日、平日開催の試合だったのでいつものようにスタンドでビールを飲みながら観戦していたら、売り子の女の子が私の方を凝視。何か口をパクパク動かしているのでビールが要るか聞いているのかと思ったので、まだあると答えたら"覚えてますか?"と…
こんな若い女の子ナンパした覚えなんてないぞ(汗)と思って顔をよく見てみたら、当時高校生で売り子のバイトをしていた時によくビールを買っていた売り子の女の子じゃありませんんか?!約1年ぶりの売り子のバイトだったようで、昔のように私がいつも座っている場所に居ないものかと探してみたら私が居たので声をかけてくれたとか。彼女からしたら鴨がネギ背負ってるようなものかもしれないけど、それでもこんなオッサンを覚えてて声をかけてくれるなんて嬉しいじゃないですか(笑)
この日は限定のペナントとか色々買って現金をあまり持ってなかった上に、まだ飲みかけのビールがたんまりと…でもここで買わないほど残念なオッサンではないので彼女からビールを買うことに。以前はおぼこかった女の子も女子高生から女子大生になったそうで、髪の毛が少し茶色くなり化粧もするようになっていましたが少し話をしてみると昔と変わらず良い子でした。というちょっと良いお話。

May 25, 2011

2011 AFC Champions League Round16 「2011.5.24 歴史が変わった日」

ガソバ吹田戦 会場:万博記念競技場
スコア:1-0 【前半:0-0 後半:1-0】
得点者:高橋
ACLのラウンド16。本来であればJクラブ同士の対戦はまだ避けたいというところだが、その場面は早々に到来した。対戦相手はガソバ。まさかACLという大舞台で対戦することになるなんて誰が予想しただろう。開幕戦のダービーでは1-2と苦杯を舐めリベンジはホームでのリーグ戦だと思っていたが、絶好の機会が巡ってきた。

ラウンド16のみイレギュラーな一発勝負。セレッソは金曜日にフロンターレとのリーグ戦を終え中3日、対するガソバは中2日と体力的な面ではセレッソが有利。遠藤の出来がキーポイントになるガソバは過密日程になると遠藤のパフォーマンスが著しく落ちることは織り込み済み。前日の会見で西野さんが「ガソバには歴史がある」という発言をしていたが、ベテラン選手の多いチームは平均年齢が高く、若いセレッソより体力的には絶対厳しいのでこの1日が大きなものになると思っていた。

前半の立ち上がりはセレッソペース。攻撃はリーグ戦同様に前線での基点がなく、無理なドリブルを仕掛けてはチグハグな攻撃ではあったものの、この日のセレッソはリスクマネージメントが素晴らしかった。アマラウが抜けた穴は大きく今シーズンのセレッソはボランチのディフェンス力という点がウィークポイントになっていたが、マルチネス、ポギョン共にこの日は守備意思が高くボールロストした後も康太、大海の両CBがつり出されるシーンはほとんど無かった。

なかなかシュートまで持ち込めないでいると次第にガソバペースになったものの、この日のセレッソの高い集中力を継続して守ることが出来れば破綻することはないと安心して観ていられた。リーグ戦でも先制点を奪われる展開が多かっただけに前半を0で抑えることで後半に勝負をかけられる。

前半を観ていて乾の調子が良くないのは一目瞭然。ただ、ノッた時の彼を止めるのはガソバも手を焼くはず。どこで乾を見切り塁を投入するのか。勝負をかけるタイミングさえ間違えなければセレッソのゲームになる。ただ、クルピのこれまでの采配を見ているとなかなか動かないと思っていただけに、後半開始から乾と秋を下げて塁と中後をピッチに投入したのは意外だった。間違いなくこの試合を観ていた人間ならグッジョブ!と思ったことは間違いない絶妙な采配。


するとこの交代が功を奏す。これまで途中交代でもセレッソの前線での基点となっていた塁が入ることにより攻撃のポイントがひとつ前に。変則的な2トップにすることでセレッソの攻撃が活性化すると、ポギョンが前目で効果的なパスを捌く。サイドで主導権を奪うと流れは完全にセレッソ。再三のサイドからのクロス、CKからのセットプレーと押せ押せの時間帯が続くも得点だけが生まれない。ガソバも押し込まれてはいたものの奇麗な形でシュートまでは持って行かせない意地がぶつかり合う好ゲーム。時計の針が進み残り時間は僅か。この流れでゴールを割れずに延長戦はセレッソにとっても厳しい展開になる為に何が何でも90分で勝ちたいと思っていた終盤、プレスからボールを奪うとポギョンが右サイドで溜めを作る。ポギョンのキープ力を信頼してオーバーラップを繰り返していた大輔がポギョンを追い越すとポギョンから大輔にパスが通る。誰もがクロスを予想した展開だったが大輔はガソバのGK藤ヶ谷がクロスを警戒してニアを空けているのを見逃さなかった。ここまでクロスを上げていた布石がこの場面で効果を発揮する。元FWの大輔が迷わず右足を振り抜くと空いたニアを突き抜け値千金のゴールッ!!ただのゴールじゃない。ダービーでガソバにトドメを刺す為のゴール!!ゴール裏スタンドから上がる咆哮が今までにないほどだったことが、如何にこのゴールが大きなものかを物語る。

残り時間は僅か。不用意なファールからセットプレーさえ与えなければ今日のセレッソならやらせない。そう確信した残り時間は2005年Jリーグ最終節のエンディングとは違いそれほど長い時間には感じなかった。一瞬危ない場面もあったがそこも何とか防ぎタイムアップ。これまで煮え湯を飲まされ続けた相手にこの大一番で勝って歴史を変える一戦に。
嬉し過ぎる!!こんな興奮したダービーは今までに無かった。エキスプレッソさんが生で観てたら絶対嗚咽もんであることは間違いない!!(笑)まぁ、私自身も相当感慨深いものがあって思わずホロっときそうになったけど(汗)

まるで優勝したかのように喜ぶセレッソの選手達。ピッチに倒れこむガソバの選手達とのコントラストは対照的で、ダービーとはこういうものだというのを再認識した試合だった。
また、この日はセレッソ大阪の下部組織出身のOBが私の隣で一緒に応援していた。彼らの世代はガソバに勝つことが出来なかったけど、その当時ダービーを闘った選手とこうやって一緒にこの日を迎えれたことはとても感慨深かった。


追記:何故セレッソだけ12節が金曜日開催だったのか。事前の下調べでラウンド16に進出した際にオーストラリアへの遠征という可能性があった為、平日にはメルボルン行きの便がなく貧乏クラブにはチャーター便を手配するには厳しいということもあって、日程変更を打診したところフロンターレからの了承を得られることが出来たとか。色んな可能性を考慮して動いていたクラブ職員の仕事も素晴らしいが、日程変更を受け入れてくれたフロンターレにも感謝しなければならない。この場を借りて御礼を申し上げます。ありがとうございました。この日の勝利はピッチ上の選手だけでなくクラブ、サポーター、セレッソに関わる人たち全員で掴み取った勝利だったことは間違いない。

May 12, 2011

2011 AFC Champions League Group G 第6戦 「これが本当のQBK」

山東魯能(中国)戦 会場:長居スタジアム
スコア:4-0 【前半:1-0 後半:3-0】
得点者:ピンパォン、清武、乾、倉田
GL最終戦を引き分け以上でラウンド16への進出がかかった一戦。アウェイの済南で行われた試合では0-2と敗れているだけにきっちり借りを返してGL突破を決めたいところ。

前半20分頃にスタジアムに到着するとセレッソが優位に試合を運んでいた。この日はリーグ戦で終盤に同点ゴールを挙げた塁をスタメンで起用した4-4-2の布陣。塁を最初から使ったことでピンパォンがいつもより高い位置でボールを受けてプレーしていたように思う。1トップ向きの選手じゃないだけにピンパォンを使い続けるのであれば2トップにした方が良くなると思っていた人も多いはず。スペースでボールを受けてから得意のドリブルシュートも見られ1トップの時よりも本人もやり易かったのでは?今後もこの布陣を継続してくれることを願うがクルピのことなのでリーグ戦はまた…

この日は明らかに山東のモチベーションの低さが窺えた。相手は勝つしかない中でもっとがむしゃらに来ると読んでいたが、監督の交代でここまで別のチームになるのは予想出来ないだけに気になるところ。

中盤のマークが緩く雨で濡れたピッチもあってボールがいつもより走ると、セレッソのパスワークが冴え渡る。マルのオーバーラップにも山東は緩慢な守備。チャンスと判断したマルは得意の左足で積極的にミドルシュートを狙う。再三攻め上がりを見せたマルがぺナエリア外からミドルシュートを放つと山東のキーパーが反応するもはじき出すのが精一杯。跳ね返りのボールが詰めていたピンパォンの頭にジャストミートするとゴールネットを揺らし先制!久々に見たQBK。マルの積極的な攻撃参加が結果に結びついた。

失点後も山東には覇気が感じられない。前半のうちに追加点といきたいところではあったがこのまま終了。

後半に入っても一向にペースアップする素振りのない山東。ほんとにどうしちゃったの?というくらいセレッソの攻撃練習のような試合。相手を突き放すゴールは後半早々に。右サイドからのクロスにキヨが胸トラップ。ボールを浮かせて相手を交わすとボレーシュートが突き刺さる。あの場面でキヨに簡単にトラップさせる山東の守備が大いに問題ありだったが、キヨの冷静に相手を見て放ったシュートまでの一連のプレーはスーパーだった。乾がキヨが入るとやり易いと言うようにセレッソにとってキヨの存在は昨シーズンよりも大きなものに。このままセレッソに骨を埋めて欲しいプレーヤー。

その後も乾、秋の2人がゴールを挙げ4-0と突き放す。最後まで攻めの姿勢を崩さずセレッソらしいサッカーを貫いた面白い試合だった。まぁ、山東がかなりアレだったけど…

この勝利でACL初出場でGL突破。ベスト16に駒を進めることに。グループ分けの際には厳しいグループに入ったと思っていたが、終わってみれば4勝2敗の勝ち点12でグループGを2位通過。翌日のガソバが首位突破を決めたことでラウンド16は万博での大阪ダービーになることに。ガソバが2位通過なら天津での試合だっただけに観戦には行けなかったことを考えると、移動なしでノックアウトステージの初戦を戦えることはラッキーではあるが、この段階でJリーグ勢同士での潰し合いというのは残念なところも。
今シーズンは開幕戦でガソバ相手に1-2と敗戦を喫しており、この辺りで借りをきっちりと返したいところ。Jリーグでのレッズ、フロンターレ戦を挟んでのACLラウンド16は5月24日。ACLで2戦連続で大量得点を挙げた勢いでリーグ戦での今シーズン初勝利、連勝を挙げACLでのダービーに挑みたい。ACLは茂庭マンが累積警告によるサスペンド。普通にいけば康太が代役を務めることになるとは思うが、アレマ戦でACLデビューを飾ったタカにもチャンスが。チーム全員で闘いベスト8を勝ち取りたい!