鹿島アントラーズユース戦 会場:大胡総合運動公園陸上競技場・サッカー場
スコア:0-0 【前半:0-0 後半:0-0】
GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、4.小池、5.永田、3.藤原
MF:8.西村(洋)(→9.風間)、6.秋山、17.丸岡(→15.岡山)、7.小暮(→12.西村(拓))
FW:11.長谷川(→23.魚里)、10.南野
サブ:21.射庭、13.井口、19.大津
俺達の「日本一熱い夏」を継続する上でも負けられない一戦。対戦相手の鹿島アントラーズは初戦のアビスパ福岡戦を1-0で勝利し勝ち点3を獲得済み。初戦でサンフレッチェ広島に3失点を喫し敗戦したセレッソはこの試合に勝つことがGL突破に向けて大きな鍵になるだけに、出来るだけ多くの得失点差を稼ぎ勝ちたい試合。ただ、実力が拮抗するこのグループCにあってまずは勝ち点3をというのが重要。
今シーズンからブラジル人監督が指揮を執るという情報だけが先行していた鹿島。宿が同じだった福岡の選手曰くロングボール主体のサッカーということで、全くどういったサッカーをするのかイメージが湧かなかったが試合が始まってみると、福岡の選手が言っていたことも納得。前線で1トップを張る9番の選手が高く、強く、上手いタイプ。鹿島アントラーズはマイボールになるとこの9番を目掛けてロングボールを放り込む。ゴールキックもこの9番に照準を合わせ1.5列目、サイドの選手がフォローに入る形。確かにあれだけ空中戦に強い選手が居ればそういう選択肢は賢い。関東予選を1位突破してきたチームだけにどんなサッカーをするのか楽しみにしていたが、この手堅いサッカーならある程度想像出来る。ただ、強さを感じるかというとノー。
セレッソは事前のスカウティングで9番へのロングボールが多いことへのケアとして、4バックはいつもの並びではなく15.宗星に代えて5.慎二をスタメン起用。3.雅斗を右SBに起用し高さ対策を行う。立ち上がりからロングボール一辺倒の鹿島アントラーズ。しかし、この日の人工芝が合わないのかセカンドを拾いに走る鹿島の選手は転んでばかり。対するセレッソの選手がほとんど転んでいなかったところを見ると、やはり日頃のトレーニングの差というか脚力の違いが影響するんだろうか?相手が転んでくれるので比較的セカンドボールはセレッソに。前半はセレッソがボールを保持する時間帯がやや多かったように思うが、鹿島の守備は比較的堅い。リスクを回避し巧みなセットプレーから1点をもぎ獲るスタイルは過去の大会で観て来た鹿島のイメージとは異なる。セレッソは相手陣内に侵入しシュートを放つもゴールが遠い。前半をスコアレスで折り返すと後半の鹿島は前線の9番とサイドを基点に少しサッカーを変えてくる。セットプレーから何度かピンチを迎えたセレッソだったが、体を張ったディフェンスでゴールを割らせない。
どうにか勝ち点3が欲しいセレッソは攻撃的な選手を投入し流れを手繰り寄せようとするが、奇麗な形でフィニッシュまで持って行こうとし過ぎる為か相手DFに阻まれる。ひとつ前のタイミングでシュート、零れ球を押し込むという選択肢もあって良いと思うがこの辺りがまだこのチームの若いところか。しっかりとポゼッションし相手を揺さぶりながらスピードアップするスタイルは高円宮プレミアリーグの対サンフレッチェ広島戦で見せたサッカーのようにハマッた時は強いが、まだゲーム運びの拙さという感は否めない。最後までゴールを目指しGL突破を賭けて闘ったセレッソだったがこのままスコアは動かず0-0のドローで試合終了のホイッスル。
高円宮杯プレミアリーグは残留が目的。大会を変えてカップ戦となる今大会は勝ちに拘るというのもひとつの選択肢ではあるが、何を目的に下部組織を見るのかという視点で見え方は人それぞれだと思う。3年生にとってはトップ昇格のない選手の場合、大会成績が推薦の条件に絡む為少しでも良い成績をというのが大切なのも理解出来る。ただ、個人的に思うのは団体競技に於いて個人を推薦するのにチーム成績が推薦基準というのもいささか疑問がある。チームは世代が変わっても続く訳でスタイルを構築する中でチーム成績の浮き沈みがあるのは当然のこと。もちろんチーム成績によりリクルートに影響が出るかもしれないが、勝ったから良い、負けたから悪いという胆略的な判断ではなく長い目で見て魅力的なサッカーを構築することがクラブとしてチームとしての評価に繋がっていくと思っているだけに、今がベストだとは思わないがクラブとして目指すものを追求し"セレッソらしさ"というのを持った選手を輩出出来る組織であって欲しいと思う。大会としては勝ち進みたいと思って観ているが、それだけが全てではないという視点で観ているつもりなので書いてみたことでどこかチグハグな文章になってしまった…(汗)
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