ヴィッセル神戸戦 会場:キンチョウスタジアム
スコア:0-3 【前半:0-1 後半:0-2】
忘れもしない7月16日。吉田での高円宮杯プレミアリーグウエストのサンフレッチェ広島戦の後、今シーズン最高の出来とも言える戦いを披露してくれたU-18の選手達に労いの言葉もそこそこに駆けつけたホームズスタジアム。重い扉を開けると同時に失点シーンでスタートし今シーズン最低と言っても過言ではない試合を目の当たりにしたあの日。まるで1日で天国と地獄を同時に味わったような感覚は後味の悪さだけを私に残した…
ハシゴ出来るならトップも下部組織も全部観たい。そう思うのがファン心理だと思うけどこの日ばかりは本気でへこんだ。それくらい悔しい試合。
夏のリベンジを!と思い挑んだ試合。五輪代表で螢、タカを欠く中フル代表からキヨちゃんがチームに戻りボギョン、マルチネスの両外国籍選手が久々に同じピッチに揃った。立ち上がりから縦に蹴るヴィッセル神戸に対しペースを握ったのはセレッソ。セレッソのポゼッションに対しヴィッセルは長いボールを前線に蹴りポポを走らせるだけで特に怖さは感じない。神戸のボールマンへのプレッシャーに対しマルチネスを中心に上手くボールを動かせていた序盤戦、右サイドでシャケとボギョンの息が合わずヴィッセル神戸にボールを奪われると縦に抜け出したポポが中へ折り返す。ワンチャンスを狙っていた吉田に合わされるとあっさりと失点…
この失点で試合の流れが変わった。これまで試合を支配していたセレッソではあったが中盤でのミスが目立つようになり始める。直後には同じようなミスからボールを奪われるとシュートを撃たれる危ないシーンも。
セレッソはポゼッションこそするものの立ち上がりのマルチネスのミドルシュートからはヴィッセル神戸ゴールに迫る攻撃が出来ていたかというとノー。自陣にしっかり引いて守る相手に対し攻めあぐねていたように見えた。その後もポゼッションし崩そうとするセレッソに対しカウンターで縦に早い攻撃を展開する神戸の構図。前半を0-1で折り返す。
前半に1度か2度ゴール前でフリーの選手を作ってしまい、そこにボールが入るとまずいというシーンはあったもののそこまでやられているという印象はなかっただけに、後半のどこかで流れを変えるカードを切ればと思っていたが失点シーンは後半早々。ジンヒョンのファインセーブからCKに逃げるとセットプレー崩れからDFラインの裏に抜け出したのは北本。これをきっちり決められスコアは0-2。先に追い付いておきたかったセレッソだったが2点のビハインドを追う展開に。
失点直後にはこの日怪我から復帰したボギョンに代えて播さんを投入。ボギョンは当然ながらやはりゲーム勘が戻っていないという印象と、慣れないフェイスガードを装着してのプレイからからしくないミスもあった。こればっかりは仕方ない。
追う展開に前線の奮起を期待したかったが健勇からその気迫を感じられるプレイはなく…元から気迫を前面に押し出す選手ではないが周りから聞こえてくる健勇への罵声に心を痛めながらも、あれでは仕方ないという複雑な感情を抱く。本来ならこういう試合は龍ちゃんが居れば…という感じではあるのだけど、肝心の龍ちゃんは怪我。
その後、ファビオに代えて村田くんを投入。この日のベンチメンバーを見れば妥当なカード。天皇杯ファジアーノ岡山戦でアピールに成功した村田くんが積極的に仕掛ける。この時間帯から少しチームに勢いが出て来た感はあったがもう少し早い時間帯からチームとして仕掛ける姿勢が欲しいところ。
シャケのアーリークロスから播さんがニアで合わせたシーン。ぺナエリア外でのパス交換から播さんが冷静な切り替えしで放ったシュートはポスト直撃と惜しいシーンはあったもののセレッソにゴールは生まれない。アディショナルタイムには嘉人にダメ押しの3点目を決められ試合終了。
優勝争いも降格もないリーグ戦の残りの2試合。来シーズンを見据えた上での選手起用と天皇杯への足掛かりとなる試合。目先の結果に対し癇癪を起こすのじゃなく自分自身の価値観で試合を観ていきたい。確かにやれてない選手がいたかもしれないけど、試合中に選手に向かって罵声を吐いたところで何の力にもならないし、やることやってから文句垂れれば?という気持ちを抱かざるをえない試合だった…
サポートって何だろうね。大勢の中から言いたいこと言うんじゃなくて、言いたいことがあるなら津守で言えばいいのに。私はあんな風にはなりたくないと思った。
そうそう。試合前だか試合後にメインスタンドから"2012大久保嘉人"(間違っていたらすいません)の弾幕が見えた。やっぱり嘉人はセレッソにとって特別な存在だし、それをアピールする為に行動にうつした人が居て、セレッソが嘉人にオファー出すとか出さないとか関係なく、嘉人が何か感じてくれてたら嬉しいなって思った。
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