Nov 19, 2011

第91回 天皇杯サッカー選手権大会 Round32

ファジアーノ岡山戦 会場:キンチョウスタジアム
スコア:3-0 【前半:0-0 後半:3-0】
得点者:播戸2、杉本

今年の天皇杯はW杯予選の影響で平日開催が続く2戦目。初戦のRound64では総理大臣杯チャンピオンの大阪体育大学を1-0で下した北海道教育大学岩見沢校との対戦。この大阪体育大学と北海道教育大学岩見沢校は総理大臣杯でも対戦しており、その際は大阪体育大学が1-0で勝っていたものの北海道教育大学岩見沢校としてはそのリベンジを見事天皇杯で果たした形。総理大臣杯ではプロ選手を輩出している高知大学を破っており侮れない相手。因みに高知大学はセレッソの育成部長M氏の母校でもあるらしい。これ豆ね。

その北海道教育大学岩見沢校(長いっ!)を6-0で一蹴したセレッソの次の相手はファジアーノ岡山。実はファジアーノ岡山にはセレッソにゆかりのある選手が在籍しているのでこの日の対戦を楽しみにしていた。私が下部組織をシーズン頭から見始めた年にU-18に在籍した田所、タカと同世代の弘次郎(篠原)。元セレッソの白谷建人。またコーチ兼ファジアーノネクストの監督には眞中さんのお兄さんまで。他にも対戦相手だったガンバの植田や関学OBの岸田や大阪学院大OBの妹尾と関西にゆかりのある選手など。そういえば柏からのレンタルの仙石も。

特に田所に関しては夏のクラ選で今や日本代表のマイク・ハーフナーを抑えるというポテンシャルの高さを発揮していたのを思い出す。まぁ、マイクも当時っは大きいだけであまり上手い選手ではなかったと記憶しているが、それでもあの身長差(マイクは当時からデカかった…)をものともせずマッチアップする姿は今でも鮮明に記憶に残っている。

当時はディフェンシブなポジションを任されることの多かった田所だが、この日は左の中盤で先発。残念ながら弘次郎はサブでスタート。立ち上がりから積極的にプレッシャーを掛けるファジアーノ岡山に対してセレッソはパスを回して相手を消耗させるという展開。ただ、セレッソは足もとへのパスが多く効果的な攻撃が展開出来ない。優位に試合を進めたのはファジアーノ岡山。積極的に左サイドを駆け上がる田所からのクロスもモ二、大海に跳ね返されはするもののテンポの良いボール回しで攻撃を繰り返す。前半には左右に振られてゴール前でどフリーからあわや失点というシーンもあったものの、ここはファジアーノ岡山の選手の精度の低さに助けられる。先制されれば引き篭られてスペースを埋められていたと思われるだけに、このシーンは本当に助かったと思った。

後半開始からこの日あまり効果的な動きが出来なかった大竹を村田に、やはり播さんとのセットが有効な使い方なのか前線からの守備でチームに貢献していたが決定的な仕事が出来ていなかったファビオを播さんに。すると村田の積極的な右サイドでの仕掛けからクロス、これを播さんが合わせていとも簡単に先制。前半あれほど攻めあぐねたのは一体何だったのか。眠気を誘う試合に緊張感が戻る。その後も村田の突破が光るものの単調なドリブルに徐々にファジアーノ岡山の選手が対応し始める。ただ、ファジアーノ岡山も日曜日にアウェイでカターレ富山との試合をこなしており、中2日というハードな日程での戦いの中運動量が落ち始める。やはり前半とばしていたのは先制し守り切るという作戦だったかと思われる。

しかし、なかなか追加点を奪えないセレッソに追い付かれてしまうのでは…という展開もありあまり磐石の戦いとは言えない。後半29分にはマルチネスに代えて螢。やはり怪我明けからマルチネスのコンディションがなかなか上がらないこれは少し気掛かりなところ。リーグ戦のヴィッセル神戸、柏レイソルとの対戦では螢、タカが五輪代表のアジア最終予選で取られるだけに早い復調を期待したい。

試合終盤には健勇の個人技で追加点、村田からのクロスに播さんと最後はJ1の意地を見せ3-0としたものの、試合自体は決して褒められるものではなかった。負ければお終いのノックアウトの大会。内容より結果というのはあるにせよちょっとこれでは…というのが正直なところ。試合後、クルピの今シーズン限りでの退任が発表されクルピの為にタイトル、そして来シーズンのACL出場権獲得というのがチームとしての目標になると思うが、このままではこの目標達成も難しいものであることは間違いない。ベストメンバーがなかなか組めない中どこで勢いをつけるのか。まずはリーグ戦残り3節で良い時のセレッソ(と言っても今シーズンはあまり観ていないが(汗))を早く取り戻して欲しい。

セレッソの天皇杯は12月17日にベガルタ仙台との対戦。会場はキンチョウスタジアムと引き続きホームで出来る今大会。これに勝てばRound8、準決勝と長居で戦えるJユースカップ?と思わせる会場運に恵まれていることもあるので、地の利を最大限に活かしチーム初タイトルを是が非でも獲得したい。今年の山ってチャンスあると思うだけに一戦一戦悔いのない戦いを観たい。元旦の国立。久々にあの舞台に立ちたいものだ。


試合後にはバス待ちで弘次郎にも久々に会って話すことができ、当時はどちらかと言えばやんちゃなイメージのあった弘次郎だが、いつの間にか穏やかな表情になっていて一番意外だったのが言葉が関東訛りになっていたことか…(笑)何にせよ元気そうで良かった。「セレッソ強過ぎますわぁ。でもマルくんとか螢くんのプレイ観れて良かったです。早くJ2落ちて来て下さいよぉ」と恐ろしいことを言っていたが、そこは早くJ1に上がって来いとしっかり言っておいた(笑)

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