富山第一高校戦 会場:南津守さくら公園スポーツ広場(天然芝)
スコア:4-1 【前半:2-1 後半:2-0】
得点者:長谷川2、小暮、西村(洋)
GK:1.鶴崎
DF:5.永田、4.小池、3.藤原
MF:8.西村(洋)、6.秋山(→16.坂手)、15.岡山(→17.丸岡)、7.小暮(→12.西村(拓))
FW:11.長谷川(→19.大津)、9.風間、14.岡田
サブ:21.射庭
中断期間明けの第7節、これまでの戦績を振り返ると開幕戦の立正大淞南戦に破れると、ホームで迎えたアビスパ福岡戦、アウェイの名古屋グランパス戦と2試合連続で1-1のドローとなかなか勝ち点3を積み上げることが出来なかったセレッソ大阪。気になるのは毎試合1得点以上獲れていなかった点ではあったが、第4節のホーム東福岡戦では今大会初めての複数得点と無失点で2-0の初勝利。続く第5節の広島観音戦も3-1で勝利を収め2連勝と勢いづくセレッソの第6節の相手は難敵愛媛FC。ショートパスを主体とするこのチームはどこか掴みどころの無い不気味なチーム。試合開始の時間には気温が上がり相手が先にバテたことで2-0と相手をいなすと中断前の試合を3連勝で終えることに。春先にはまだチームが出来上がっていない高校勢相手にいかに勝ち点を稼ぐことが出来るかが今シーズンのミッションである高円宮杯プレミアリーグ残留を達成する上でもひとつのポイントになると思われたが、新戦力を積極的に起用しながら上手い具合に戦えているように思う。
前期再開後の初戦の相手は富山第一。あの柳沢敦の母校で有名な富山の名門校ではあるが、これまで立正大淞南以外には全敗と今大会は苦戦を強いられている。J-GREEN堺から南津守に移動すると、この日夜の試合でメンバー外のトップ選手の練習を見学する富山第一の選手達の姿が。なかなか対戦することのない相手ではあるが、試合前にすれ違うとどこの人間かも分からない私達にもきちんと挨拶をして下さる気持ち良いチーム。マイクロバスで駆けつけた応援団は親御さんだけではあったが、弾幕も貼られ育成年代の選手・スタッフはこういった方々に支えられているというのが伝わってくる。セレッソはU-18OBの龍ちゃん、ノグ、凌輔が応援に駆けつける。直前に少し話す時間のあった健勇は"行けたら行きます!"と言いながらやっぱり来なかったけど(笑)
試合は立ち上がりにカウンターから14.武瑠が抜け出すとクロスに11.将が合わせて幸先良く先制点を奪う。しかし、直後には自陣で与えたスローインに緩慢なディフェンスでゴールライン際を突破され同点に追い付かれる。完全に気の緩みからの失点で目も当てられない…試合展開によってはこういった失点が命取りになるだけに、この失点をしっかりと反省し次に活かさないといけない。
1-1で試合が進む中、富山第一はこれといって攻撃の形がある訳ではなく、セレッソのDF陣も難なく対応。前半40分頃には7.グレさんがサイドでボールを受けると、キーパーの位置を見てロングシュートを放つ。するとこのシュートがゴールネットに突き刺さり2-1で前半を終了。前半の不用意な失点もありどこか締まりに欠ける前半ではあったが、幸いにも前半をリードして折り返すことに成功。
後半はメンバー変更無しでスタート。立ち上がりから攻勢をかけるセレッソは11.将のドリブル突破に対し相手DFがぺナエリア内で倒してしまうとPKの判定。まぁ、ラッキーという表現をした方が良いのか、笛を吹いてくれない審判が多いと思う判定だったのでこの辺りはホームアドバンテージなのか。このPKを11.将が決め3-1。2点リードではあったもののある程度試合の結果が見えるゴールに。
後半17分には15.宗星に代えて17.満を投入。開幕戦こそ緊張からか本来のプレーが見られることはあまり無かったが、大熊さんの継続的な起用に応えるようにメキメキと頭角を現しているように思う選手。15.宗星に代わってそのままボランチの位置に入ると、それまであまり無かった中盤の底から前線への飛び出しという形が増え、9.KJがサイドに流れるシーンが少なくなり得点の匂いが。ルーキーながら相手に当たり負けしないフィジカルと、物怖じしない性格は17.満の魅力。積極的に攻撃に絡むとチャンスを演出する。相手のプレッシャーもあまり強くなかったが、ゴール前では冷静に相手を交わしクロスを上げるシーンも。それほどサイズのある選手ではないが、ピッチに立つと大きく見える不思議な選手。
4点目はこの17.満から。ぺナエリア内で冷静に相手を交わしグラウンダーのクロスを入れると8.洋亮が合わせ4-1に。このゴールでこの日2ゴールを挙げた11.将と並び4得点で得点ランキング1位タイに。中盤の選手ながら抱負な運動量で相手をかき回すスタイルでディフェンスでもピッチを走り回っているのに4ゴールというのは、このチームで8.洋亮の存在の大きさを物語る。
3点差としたセレッソは11.将→19.耀誠、6.大地→16.優雅と交代のカードを切る。3-4-3だった布陣を4-4-2に変更すると4.佑平をボランチで起用。4.佑平のボランチでのプレーを観るのはU-15時代以来?これまでチーム事情でCBをやっていたが、彼の今後を考えると可能性を広げる意味でもボランチでのプレーというのは見てみたいと思っていただけに、こういった展開で他の選手に経験を積ませると同時にこういった選手起用は良いと思った。
最後は7.グレさんに代えて12.拓馬を投入すると両アウトサイドが西村ツインズに。この時間帯に運動量のある12.拓馬が控えているというのもセレッソの強み。下級生主体のチームではあるが、純也の世代かな?に居た下釜のように苦しい時間帯で投入される3年生という存在は心強い。もう随分も前の話なので記憶もあやふやですが、今年のセレッソは色んなオプションを試しながら戦っているので、試合としては消化不良のような時もあるがその辺りも長い目で見ていくのが良いと思う。どれをベースとするのかクラ選辺りではそこが観られるのかなぁと思っている。
4連勝と波に乗るセレッソ。リーグ前半戦も第8節の京都サンガ戦、第9節のサンフレッチェ広島戦を戦うとまた約1ヵ月半の中断期間に突入。上位2チームとの対戦を1勝1分けくらいで折り返し上位に止まることが出来れば、秋以降の選手権に向けて上げてくる高校勢に対し多少取りこぼしてもプレミア残留は見えてくるのではないだろうか。単純に勝ち負けという結果を追いかけて見ている方もいらっしゃるかと思うが、長いリーグ戦の中での駆け引きや新戦力の力の引き上げと、これまでのノックアウト方式の大会ではなかなか試すことが出来なかったことが出来る一年ということを捉え、負け=弱いという考え方ではなく長い目でこの組織の発展を見守って欲しい。その為に尽力しているスタッフもセレッソには居るし短期・中期・長期のスパンで継続的に見ていくことがセレッソの未来に繋がることは間違いないと信じている。隣の芝は青く見えるもんですが、セレッソも良い選手が多いですよ。
次節の第8節の京都サンガ戦は10日の16時キックオフ。会場はサンガタウン東城陽Gで開催。トップチームのアウェイ広島戦と日程が被るので観戦するのは難しいかもしれませんが、ツイッターで毎試合#cerezoのハッシュタグで速報を行っています。試合の動向が気になる方は是非御覧下さい。#U-18もあった方が良いですかね?
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