May 21, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第12節 「負けない強み、勝てない弱み」

川崎フロンターレ戦 会場:キンチョウスタジアム
スコア:3-3 【前半:0-2 後半:3-1】
得点者:清武、ピンパォン、OG
昨年夏の杮落とし以来負けないセレッソを継続するキンチョウスタジアムでのイレギュラーな日程の12節。前節、調子の上がらないレッズを相手にも1-1とリーグ戦4試合連続でのドロー劇。ある意味ここまでドローが続くのも凄いとは思うが…今節はキンチョウスタジアムで負けないセレッソのスタートとなったフロンターレとの対戦。果たして負けないということをポジティブなこととして捉えるか、それともネガティブなこととして捉えるか。今シーズンより指揮官が代わり新たなチームとして戦うフロンターレを相手に今シーズンのリーグ戦初白星を期待する一戦に。毎試合初白星を期待していますね(汗)


仕事を早く切り上げて到着するとまだ試合は動いていなかったが、フロンターレのアタッカー陣の攻勢を受けるセレッソ。外国人選手のインパクトが強い印象のフロンターレだが、怪我明けのジュニーニョが戻った布陣は昨年までとは違い新戦力と移籍組みの融合を図っているという感じ。(あくまで外から見る印象)新加入の山瀬、高卒入団3年目の大阪出身のプレーヤー登里とスピードのある選手に、怪我がちなイメージの矢島は清水時代よりもかなりキレている印象。ボランチにはヴェルディから獲得した柴崎と昨年とは様変わりしたメンバー。田坂は怪我?両SBは小宮山に田中、更には山瀬と合わせてマリノス臭のするチームに。着々と良い補強をしていますね。

昨年の対戦成績は1勝1分け。個人的にはあまり相性が良くないというイメージのフロンターレだが、昨年のアウェイでの試合はテレビ観戦ながら痺れる試合だったのを覚えている。

どうも立ち上がりからピリッとしないセレッソ。マズイ守備から2失点を喫すると前半は全く見せ場のないまま終了。さすがにあの内容ではブーイングも仕方ないが、内容の悪さよりも後半への奮起に期待した意味のあるブーイングだったように思う。

さすがにこのままでは終われないセレッソ。後半開始から塁か龍の投入もあるかと思っていたが、クルピの選択はメンバー変更なし。試合後のコメントでも語っていたようにあえての交代なし。クルピはこのチームのポテンシャルに期待しているんでしょうね。ハーフタイムに喝を入れられたであろう選手達は後半開始から前半の2失点を取り返すべく仕掛ける。

1点面はポギョンのCKからキヨちゃんの頭で。フロンターレのマズイ守備からキヨちゃんがフリーに。誰もがまさかあそこでフリーになるなんて思ってもいなかっただけに驚きだったが、フロンターレに助けられた部分もあったゴールだった。この失点で少々バタついたのかセレッソの時間が訪れる。サイドの守備が手薄になったフロンターレに対し大きな展開からセレッソの攻撃。キヨちゃんのDFとGKの間に通したクロスにピンパォンが反応。少し難しいバウンドに見えたがこれをピンパォンが合わせゴールネットに突き刺す!スピードに乗った時のドリブル突破も若干早く魅力的だが、今シーズンこれまであまりなかったこういう形を作ることでピンパォンのゴールパターンを構築出来るんじゃないだろうか。

誰もがまさかと思った0-2からの同点劇。前半終了後にはあまりの内容に私の前の席の方はごっそりと居なくなってましたが…(汗)

こうなったら打ち合いで勝ち切るしかないという展開だったが、セレッソの不安定な守備にフロンターレのカウンターが炸裂。茂庭マンがサイドまでつり出された時点で終わりだったが、中央の選手のマークについていた大海がカバーに入ろうとしゴール前がガラガラの状態に(汗)いつぞやのセレッソを見ているようでダメだこりゃと…CBがどうこうというのではなく、昨シーズンと同じ感覚で全体的な守備を行っていてはダメだということを早く気付くべき。上がったらジョグで戻る両SB、守備の意識の薄いボランチ。昨年ならばアマラウが早めに潰してくれていたシーンもポギョン、マルチネスのコンビには期待出来ない。それならセオリー通りにどちらかのSBが下がって3枚で守れば良いのに上がってしまう。攻撃的なスタイルがセレッソらしさと言ってしまえばそれまでだけど、もう少し状況に応じた判断をしないとこの先何回も同じような失点を繰り返すことは目に見えている。この辺りは出場メンバーをある程度固定しているんだから、固定しているメリットを見せて欲しいところ。いくら茂庭マンが良いDFでも1人で守れる限界があるということは分かっているはずなのにね。

さすがに3失点目のダメージは大きいかと思ったが、この日は珍しくサポーターの後押しが試合の雰囲気を作る上で大きな要因になっていたと思う。結果的にセットプレーからオウンゴール追いつく形となったものの、勝つという気持ちが伝わっていたんじゃないだろうか。

前半にあれだけマズイサッカーをしながら、相手のミスに助けられたとはいえここまで来たら勝ち点3が欲しいという試合ではあったが3-3のドローに。本来であれば前半に2点のリードを奪ったフロンターレがものにする試合だったと思うが、まだ発展途上のチームということでボロが出たことでセレッソに大きな流れが来たこと。そして、それをものにしたということ。勝ちたい試合ではあったがこれまで複数得点がリーグ戦ではなかったセレッソに3つのゴール(オウンゴールを含む)が生まれたということを前向きに捉えたい。


次節は29日の大宮アルディージャ戦。その前に24日のACLのラウンド16、ガソバ吹田戦を控えるセレッソ。ここは一旦頭をリセットしてACLベスト8を目指したい。

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