May 12, 2011

2011 AFC Champions League Group G 第6戦 「これが本当のQBK」

山東魯能(中国)戦 会場:長居スタジアム
スコア:4-0 【前半:1-0 後半:3-0】
得点者:ピンパォン、清武、乾、倉田
GL最終戦を引き分け以上でラウンド16への進出がかかった一戦。アウェイの済南で行われた試合では0-2と敗れているだけにきっちり借りを返してGL突破を決めたいところ。

前半20分頃にスタジアムに到着するとセレッソが優位に試合を運んでいた。この日はリーグ戦で終盤に同点ゴールを挙げた塁をスタメンで起用した4-4-2の布陣。塁を最初から使ったことでピンパォンがいつもより高い位置でボールを受けてプレーしていたように思う。1トップ向きの選手じゃないだけにピンパォンを使い続けるのであれば2トップにした方が良くなると思っていた人も多いはず。スペースでボールを受けてから得意のドリブルシュートも見られ1トップの時よりも本人もやり易かったのでは?今後もこの布陣を継続してくれることを願うがクルピのことなのでリーグ戦はまた…

この日は明らかに山東のモチベーションの低さが窺えた。相手は勝つしかない中でもっとがむしゃらに来ると読んでいたが、監督の交代でここまで別のチームになるのは予想出来ないだけに気になるところ。

中盤のマークが緩く雨で濡れたピッチもあってボールがいつもより走ると、セレッソのパスワークが冴え渡る。マルのオーバーラップにも山東は緩慢な守備。チャンスと判断したマルは得意の左足で積極的にミドルシュートを狙う。再三攻め上がりを見せたマルがぺナエリア外からミドルシュートを放つと山東のキーパーが反応するもはじき出すのが精一杯。跳ね返りのボールが詰めていたピンパォンの頭にジャストミートするとゴールネットを揺らし先制!久々に見たQBK。マルの積極的な攻撃参加が結果に結びついた。

失点後も山東には覇気が感じられない。前半のうちに追加点といきたいところではあったがこのまま終了。

後半に入っても一向にペースアップする素振りのない山東。ほんとにどうしちゃったの?というくらいセレッソの攻撃練習のような試合。相手を突き放すゴールは後半早々に。右サイドからのクロスにキヨが胸トラップ。ボールを浮かせて相手を交わすとボレーシュートが突き刺さる。あの場面でキヨに簡単にトラップさせる山東の守備が大いに問題ありだったが、キヨの冷静に相手を見て放ったシュートまでの一連のプレーはスーパーだった。乾がキヨが入るとやり易いと言うようにセレッソにとってキヨの存在は昨シーズンよりも大きなものに。このままセレッソに骨を埋めて欲しいプレーヤー。

その後も乾、秋の2人がゴールを挙げ4-0と突き放す。最後まで攻めの姿勢を崩さずセレッソらしいサッカーを貫いた面白い試合だった。まぁ、山東がかなりアレだったけど…

この勝利でACL初出場でGL突破。ベスト16に駒を進めることに。グループ分けの際には厳しいグループに入ったと思っていたが、終わってみれば4勝2敗の勝ち点12でグループGを2位通過。翌日のガソバが首位突破を決めたことでラウンド16は万博での大阪ダービーになることに。ガソバが2位通過なら天津での試合だっただけに観戦には行けなかったことを考えると、移動なしでノックアウトステージの初戦を戦えることはラッキーではあるが、この段階でJリーグ勢同士での潰し合いというのは残念なところも。
今シーズンは開幕戦でガソバ相手に1-2と敗戦を喫しており、この辺りで借りをきっちりと返したいところ。Jリーグでのレッズ、フロンターレ戦を挟んでのACLラウンド16は5月24日。ACLで2戦連続で大量得点を挙げた勢いでリーグ戦での今シーズン初勝利、連勝を挙げACLでのダービーに挑みたい。ACLは茂庭マンが累積警告によるサスペンド。普通にいけば康太が代役を務めることになるとは思うが、アレマ戦でACLデビューを飾ったタカにもチャンスが。チーム全員で闘いベスト8を勝ち取りたい!

No comments:

Post a Comment