スコア:1-2 【前半:0-1】
得点者:南野
DF:7.岡田、5.永田、3.藤原、18.平田(翔)(→12.大津)
MF:31.平田(昌)(→24.高田)、6.秋山(→25.前川)、8.丸岡、9.小暮
FW:11.長谷川(→13.井口)、10.南野
サブ:22.齋藤、4.石黒、28.永田(来)
このGWの3連戦を締めくくる最後の試合、富山第一高校戦。名古屋グランパスを相手に1点ビハインドから3-1と逆転で勝利を収め、続く愛媛FC戦では4-0と内容的には良い部分ばかりではないものの、いずれも複数得点を挙げ2連勝と来ているセレッソ大阪。対する富山第一高校は昨年なんとかプレミアリーグに残留し今年も開幕からサンフレッチェ広島に0-3、第2節ではヴィッセル神戸に0-4といずれも攻撃は無得点、守備では複数失点と今年も苦しむシーズンなのかとスコアだけを見ると思わせたが、いずれもアウェイゲームでの連戦ということでホームに戻っての第3節ではアビスパ福岡に2-0で勝利を収めると、続く第4節ではアウェイでの東福岡との対戦で5-2と2連勝を飾り勢いに乗り始めている感じ。よりにもよってセレッソ戦を前に調子を上げなくても…
富山第一高校のホームゲームはアウェイチームへの配慮もあって今年も午前11時キックオフ。前節の愛媛FC戦の反省を踏まえ8時過ぎには会場近くに到着するもこの日の天気は荒れ模様。10時には落雷と大雨で試合開催を協議するほどに。もし延期となった場合代替日を探すのも過密日程の2種世代では大変な作業ではあるが、選手・スタッフの安全が第一ということを考えると止むを得ない状況。しかし、しばらくすると天気も回復し晴れ間が覗く天気に。予定時刻から1時間45分遅れの12時45分キックオフで開催されることに。
屋外で行う競技である以上天候に左右されることは仕方のないことではあるが、こういった事態に試合に向けてモチベーションを上げていくことは難しいだろうなと。ましてやアウェイゲームという状況。昨年もアウェイではあまり成績の伴わなかったチームだけに少し嫌な予感がする…
昨年は親御さんとメンバー外の選手達が見守る中の試合だった富山第一も今年はベンチ外の部員の応援があり気合いの入り様がうかがえる。試合前には父母会会長のお母さんに御挨拶して頂き「昨日は大阪を食うということでたこ焼きパーティーでした(笑)」と先制パンチを喰らう(笑)富山第一のお親御さんは昨年もそうだったがとてもフレンドリーで当たり前のことからもしれないけれど皆さん凄く挨拶して下さる。サッカーを通じて知らない土地で知らない方との会話も我々にとっては新鮮で楽しい。
試合前の私の嫌な予感をよそに開始直後から主導権を握ったのはセレッソ。前線の選手のフォアチェックをいなしボールを繋ぐセレッソに対し、守りを固める富山第一の構図は昨年同様。失礼な話だが、昨年のサッカーを観る限り東福岡戦での5得点というのがあまり想像出来ないチーム。今年は何か変化があるのかと観てたら攻撃的なポジションにスピードのある選手がいるのが目に付く。恐らく前掛かりになった相手に対しカウンターから得点を積み重ねたのかな?
ポゼッションはするものの足もとへのパスが多いセレッソに対し上手くスペースを消す富山第一。先制さえすれば一気に持っていけるかと思っていたが、先制点を挙げたのは富山第一。17分、ロングボールの処理が甘くなったところを見逃さなかった富山第一の10.和田が3.雅斗との1対1の状況から抜け出すとこれをきっちり決める。まぁ、まだ早い時間帯ということで焦る必要はなかったが今シーズンは4試合のうち半分は先制点を許しており、この試合でも先制を許す形に。前半を無失点で折り返せば後半勝負という形でセレッソらしい粘りのあるサッカーで勝ち切れると思っているだけに、先制点を許すのは少し気になるところ。
先制点を挙げた富山第一は得点後もバランスを崩すことなく守りを固める。セレッソも3試合連続スタメン出場の31.昌規の献身的なボールを引き出す動きでパスを回すも最後まで崩し切ることが出来ずに1点ビハインドで前半を折り返す。
この試合ではこれまであまり見ることがなかった6.大地がDFラインに入りビルドアップすることでボールがよく動くようになったが、10.拓実が中央でボールを受けると相手に囲まれてしまい潰されるシーンが目立った。やはり昨年よりもマークが厳しくなっている感は否めない。この辺りは個で解決するよりももう少し彼を囮に使って違う選手が受けるなど工夫が欲しいところ。
早いうちに追い着きたいセレッソは31.昌規に代えて24.高田を投入。25.高田をFWで投入し11.将を右SHに。7.武瑠を一列上げて左SHに9.グレを右SB、18.ヒラショーを左SBにと攻撃的な布陣に。すると後半開始直後右サイドから9.グレのクロスに10.拓実が合わせて同点に追い着く。早速交代策が当たる。
その後もセレッソの時間帯が続き攻勢を掛けるも富山第一の分厚い守りを崩せない。追加点の欲しいセレッソは18.ヒラショーに代えて12.耀誠を投入。10.拓実との2トップに。再び7.武瑠が左SB、24高田が左SHに入る形。しかし、追加点を挙げたのは富山第一。前掛かりになった裏のスペースを突かれCBがつり出されると中央で待ち構えた21.幅口にゴールを許す。
まずは同点に追い着きたいセレッソは6.大地に代えて25.大河、11.将に代えて13.イグと立て続けに攻撃的なカードを切る。右SBに入っていた9.グレを再び1列上げ13.イグが右SBに入る。一気に攻勢を掛けるも守りを固める富山第一を崩せないまま時計の針だけが進む。このままスコアは動かず試合終了。後半の立ち上がり、自分達の時間帯に追加点を奪えなかったことも大きいが、昨年あれだけ失点の少なかったチームが今年に入ってあっさり得点を許すところが個人的には気になるところ。粘り強さが売りのチームだったはずなのにどこか淡白な印象。名古屋グランパス、愛媛FCと連勝で来ていただけにこの敗戦は勿体ないと言わざるをえない。