Sep 5, 2011

高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ ウエスト 第10節

立正大淞南高校戦 会場:J-GREEN堺メインフィールド
スコア:4-0 【前半:2-0 後半:2-0】
得点者:西村(洋)、秋山、南野、大津

GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、5.永田、4.小池、3.藤原
MF:8.西村(洋)(→19.大津)、6.秋山、15.岡山(→12.西村(拓))、7.小暮(→29.石黒)
FW:23.魚里(→11.長谷川)、10.南野

サブ:21.射庭


夏のクラブユース選手権、インターハイの開催により約1ヶ月半の中断期間を経て再開される高円宮杯プレミアリーグウエスト。対戦相手は開幕戦で苦杯を舐めさせられた相手、立正大淞南高校。前回の対戦では立ち上がりから激しいプレッシャーをかけてくる相手に対し自分達のサッカーが出来ず先制を許すものの、ゴールシーンは素晴らしいパス交換から同点に追い付く。後半立ち上がりの大事な時間帯に再びリードを許すとそのまま敗戦。選手交代に関しても今シーズンのテーマである下級生の成長という元積極的采配というよりはリーグ戦の中の一試合という位置づけに感じたが、その後の立正大淞南は全敗。得点力の無さを露呈し複数得点を許したチームはセレッソ、広島観音、東福岡の3チーム。順位だけを考えるとこの勝ち点3があれば京都より順位は上。年間のリーグ戦という初めての大会の中でノックアウト方式の戦い方との違いというのを学べるのも良いこと。決して目先の勝利だけが結果とは思っていないが、勝つということは勝負事をする上で重要なタスク。ここから上に行くにはどうしていく必要があるのか。そういったテーマを持って挑むのもまた一つ。

積極的な若手の起用から17.満が戦力となりスタメンに定着。23.魚里、19.耀誠、20.ヨンス、21.康太朗などもチャンスをもらいアクセントを加える選手に。国体チームでもセレッソ勢が多くこれからが楽しみな選手がまだまだ。

今節はFWに23.魚里が入り右SBに3.雅斗、ボランチに15.宗星が入るクラ選の鹿島アントラーズ戦の布陣に似た配置に。クラ選での課題を受けてこの夏でどれだけ新しい戦力が台頭してきているのか、チームとしてどう成長したのかが楽しみではあったがベンチを含むメンバー構成に大きな違いはなく9.KJがベンチ外になったのが大きな違いか。クラ選と違いベンチメンバーが5人までというのも大きい。気になるのはつい最近までオフだったということ…

試合の立ち上がりは例の如く前線からプレッシャーをかけてくる立正大。ポジションさえしっかり取って顔を出すべき選手がボールサイドへ寄れば簡単にパスで崩せそうな気がした。しかし、セレッソはゲーム感の鈍りからか悪癖のスロースターターっぷりを発揮する。なかなか良いテンポでボールを繋げないセレッソは立正大のプレッシャーに少々手こずる。ハーフウェイライン手前までボールを運ぶも前線との呼吸が合わずパスミスが目立つ立ち上がり。中盤でのプレッシャーはそれほど激しい訳ではないのでテンポアップすれば相手を振り回すことも出来たとは思うが…

前半14分。相手のバランスが崩れた隙にセレッソは小気味良いパス交換から10.拓実→7.小暮→23.魚里→7.小暮と相手を翻弄すると7.小暮からのラストパスに8.洋亮が走り込みゴール!選手の距離感が素晴らしく流れるよなパスワークは調子の良い時のセレッソの輝きを見せた。この得点から一気に畳み掛けたいセレッソ。24分には右サイドで得たFKを7.小暮が放り込むと6.大地がゴール前でフリーに。頭で合わせると2点目を挙げる。立正大のセットプレーの守備の甘さが露呈した。

効率良くゴールを挙げるならCKを獲りに行ってセットプレーからの崩すのが手っ取り早いように感じる得点シーン。

前半のうちに突き放したいセレッソではあったが、ゴール前で10.拓実が再三チャンスを迎えるも相手に阻まれゴールが遠い。10.拓実の一発があれば一気に勢いに乗る場面でもあったが、このままスコアは動かず2-0で前半を折り返す。立ち上がりのぬるさがちょっと納得いかない。


後半の立ち上がり。一気に勝負を決めてしまいたい試合。立ち上がりからペースを握ることに成功したセレッソはスタメン起用の23.魚里に代えて11.将を投入。23.魚里もスピードを武器に良さを発揮する場面もあったがトータルで見るとしっかりとボールをキープして欲しい場面で失うなど、今後の課題を持って交代することに。スタメンでおかしくない実力を持つ11.将がこの交代で23.魚里に無いモノをプレーで示す。後半16分には8.洋亮の突破から(ほぼ8.洋亮のゴールと言っていい)お膳立てすると、ゴール前に詰めていた10.拓実が押し込み3点目を叩き込む。獲るべき人が獲るとチームは乗るが、後半のエンジンは11.将だったように思う。

ボールを受けて良し、スペースを狙って良し、持ち前のスピードを活かした縦へ引っ張るプレーはスペースを有効に使い。前半は無かった縦のギャップを多く作る。オフザボールの動きの質。23.魚里の今後の課題かもしれないね。決して彼にダメ出しをしているんじゃなくて、交代で入った選手のプレーを見て自分とは何が違い、チームがどう変わったか。また自分ならこういったところをもっと出来るという発見を見つけるのもゲームを外から見るという意味で重要だと思ったから書いてみた。

得点後には15.宗星に代えて12.拓馬を投入。8.洋亮がボランチに入り10.拓実が左サイドへ。12.拓馬が前線に入る布陣に。少し間延びして中盤にスペースが生まれ始めていたので運動量を上げる意味でも良い交代。この日は15.宗星が一回も削られなかったね(笑)こんな試合も珍しいなと思いながらも、何で15.宗星はよく削られるのかと考えたりして…(汗)

時間の経過と共に3点リードという中でどういったサッカーを展開するべきなのか。メンバー的に攻撃的に出て追加点というのは間違いないのだけどイージーなパスミスからボールロストも散見されるように。こういった時間帯にしっかりとポゼッションしてマイボールを失わずに楽をするのもひとつだと思うのだけど、そういった流れに合わせてサッカーを変えるというのはまだセレッソに足りない部分。

後半32分には7.小暮に代えて長身ボランチの29.石黒を投入。2分後には8.洋亮に代えて19.耀誠。この辺りの時間帯は攻守の入れ替わりが激しく立正大に攻め込まれ苦しい時間帯も。試合に流れはあるので相手の時間帯が来るのは仕方ないがリスクマネージメントという点で改善点は多い。

試合終了間際に再び攻勢を掛けたセレッソ。ゴール前でどフリーになったいた19.耀誠が丁寧にボレーでボールを捕らえると4点目。得失点差は稼いでおくに越したこと無い勝ち点差7の広島を捕らえる為には直接対決で詰められる差は3点のみ。2位の京都が広島を破ったとしても勝ち点差は1までということを考えると、現実的にはひとつずつ順位を上げて上にプレッシャーをかけるのが妥当。追う立場から徐々に追われる立場になっているセレッソ。ターニングポイントは次節のアウェイのアビスパ福岡とホームに帰ってきての12節の名古屋グランパスとの対戦か。しっかりと勝ち点を積み重ね上位に着いて行きたいところ。

今日のような緩い試合の入り方では確実にやられる。次節の対戦相手、アビスパ福岡はクラ選GL最終戦でも対戦しており、勝ってはいるものの前回の借りを返すべく向かってくるはす。油断で足もとを救われることだけは絶対避けなければならない。


次節は試合時間が遅いこともあって今シーズン初の贅沢遠征。土曜日のトップチームのサンフレッチェ広島戦を回避し土曜の朝から熊本を目指します。えっ?何で熊本って?それは時間の遠征日記で…



No comments:

Post a Comment