Aug 30, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第24節 「デス様襲来」

浦和レッズ戦 会場:長居スタジアム
スコア:3-1 【前半:0-0 後半:3-1】
得点者:山口、扇原、倉田
この日は爆心地と呼ばれる近くで応援させて頂きました。サポーターって黒い服着てサングラス掛けて悪そうで怖そうなイメージですが、セレッソの人たちはこんな可愛いゲートフラッグを掲げていて皆さん優しそうな感じです。ですから海外サッカーや一部の怖そうな人たちと同じを思わずに皆さんスアジアムに足を運んでみませんか?と前置きはこれくらいにしておいて…

この日の対戦相手は勝ち点2差、12位の浦和レッズとの対戦。勝てば降格圏ギリギリの15位から12位へと入れ替わることの出来る試合。ただ、この試合を落とすとさすがに残留にも黄色信号が‥と思っても仕方のない試合だっただけに是が非でも勝ちたい試合。

浦和は柏木、山田直樹と中盤の主力2人を出場停止で欠いてはいるものの、我らがセレッソもマルチネス、ボギョン、大輔、塁を欠くという点では大きな差はない。前節の横浜FM戦同様に中盤の底は螢とタカの下部組織出身コンビ。怪我人の影響で掴んだチャンスではあるが、これを機にスタメン奪取といきたいところ。

試合は前半からセレッソペースで進む。シーズン途中での移籍で加入したファビオは全体的に平均的なプレーヤー。しかし、この日のファビオは播さんとのコンビで水を得た魚状態。播さんが楔を受けるとファビオが走りこみ、また播さんが裏を狙うとファビオからのパスが。ここまでの私が観戦した試合でのファビオのプレーはそこまで印象に残るものではなかったが、立ち上がりから積極的に攻撃に絡みその豊富な運動量で前線をかき回したかと思えば、守備では早いプレッシャーから相手の攻撃を遅らせる。少々ゴール前での積極性には欠けるが播さんとの相性が良い。やはり日頃から積極的に播さんがコミュニケーションを図っている賜物か今のセレッソの他のFWには無い良さを播さんも見せる。

相手の守備も立ち上がりこそボールマンへプレスに行くものの連動性がなく、これまでの対戦相手と違い螢とタカが自由にボールを操る。螢がバイタルエリアを埋めタカが前に絡む良い形。何よりも対戦相手の浦和の調子の悪さが窺えるデキに助けられる部分は大いにあったものの、逆にこのチームに負けたら本当にヤバイと思ってしまったのも事実。浦和の攻撃は田中達也が完全に怪我から復調していないのか昔のような怖さが全くなく、動きのない前線に原口が得意のドリブル突破を見せてもスペースがなくすぐにセレッソの選手のカバーがやってくる。デス様も体の強さを発揮するものの怖いのはクロスが入る場面で高さを活かされる時くらいという…再三、右サイドの高橋峻希がオーバーラップを見せるもこちらも独力突破のみで他の選手との連携からというシーンはあまりなく、頑張りは評価に値するもののセレッソにとってさほど脅威にはなっていなかった。前半はこのままスコアが動かず0-0で折り返す。

セレッソのデキは悪くなかった。互いにHTでの交代のカードを切ることなく迎えた後半。開始早々にファビオが左の奥深い位置に走りこみ折り返すと、そこに走りこんだのは螢。ずっと見たかった螢のこういったプレー。U-18時代はチャンスでの嗅覚が鋭く、ボランチながら長い距離を走って決定的な仕事をすることの多かった螢だが、トップチーム昇格後はBチームでCBやSBなどの本来のポジションとは違う位置でのプレーに徐々に本来の良さが影を潜めていた。世代別代表で試合勘を掴んだのが良かったのかそういった螢の良さが出たプレー。ファビオの豊富な運動量から生まれたチャンスではあったものの、あの位置に走り込みゴールへきっちりと流し込むプレーは久々に螢が輝きを見せた瞬間だった。ゴール後にマルのところに走っていって抱き合う喜びに溢れた姿はちょっと感慨深いものがあったね。


得点後に失点するという悪弊が続いたセレッソだったが、この日は相手のデキの悪さにも助けられはしたもののきっちりと守り失点を許さない。流れを変えたい浦和は田中達也をエスクデロにデスポトビッチを高崎に代えて攻勢を掛ける。サブの中でエスクデロが厄介だと思っていたが、それまで田中達也の動きの悪さから前線にスペースが無くあまり効果的でなかった原口のドリブルもエスクデロが入ったことによって攻撃の基点が分散しセレッソは少し押し込まれ始める。決して悪い流れではなかったが螢とタカの運動量が落ち始めていたのが気になってはいた。代えるならボランチを1枚下げて大竹を投入。秋を一列下げてボランチにという展開かと思ったがクルピの選択は播さんに代えて健勇。ファビオとの抜群のコンビネーションを見せていただけにこの交代は?となったがフィジカル的な理由での交代か。守備面でも前線からのチェイスが効いていただけに運動量のない健勇に代えるのはいかがなものかと思ったが案の定…守備でのサボリから他の選手に負担がかかると浦和に流れが傾く。

この時間帯を耐えて追加点といきたいところではあったが、原口のドリブルからの鋭い切り替えしにセレッソは3人の選手がつられる(汗)原口の放ったミドルシュートを一度はジンヒョンが弾いたものの、ポストに当たりこぼれた球を高崎が押し込む。ほぼ原口の得点と言っても良いプレー。この日気を吐いていた原口のプレーで同点に。

この試合、もしや1-1では?と思っていただけに不安が過ぎる(汗)時間の経過と共に互いにスペースが生まれ始めるとオープンな展開に。次のゴールがこの試合を決めるゴール。どうにか先に獲りたいと思っていた後半33分。ぺナエリア外中央でパスを受けたタカが狙ってる?(笑)というシュートを放つとループ気味のシュートは相手キーパーのタイミングを外しゴールに吸い込まれる。螢に続きタカのゴールで再び浦和を突き放す!この直後エースに「もう半泣きやろ?(笑)」と嬉しそうに言われたけど、不思議とこみ上げるものはなくニヤニヤしていた(笑)何でって?タカのこと大好きなタカのお母さんが凄い喜んでるのが目に浮かんだから(笑)お母さん曰く絶対狙ってないとのことですが‥(笑)


この日全てのチャンスに絡んだ優しすぎる男ファビオが最後にまた仕事をやってのける。アディショナルタイムに入った終盤、ファビオが豊富な運動量を活かし抜け出すと放ったシュートはクロスバーに当たる。するとその跳ね返りに秋が詰めダメ押しゴール!!ファビオどこまで優しい奴なんだ。最後くらいは自分で決めて良かったのに(笑)掴みどころのない選手とネットニュースで読んだけど、この日のファビオのパフォーマンスはアマラウ以来の採点8.5に値する活躍。攻撃的な選手だからもっと強引なところがあって良いと思うけど、スタッツを見るとシュート4本と両チーム合わせて一番シュートを放っているんだよね。いつの間に(笑)ヒールパスを多様し過ぎるところがあるけどこの試合ではよく通っていたし、何よりも試合終盤まで全く落ちない運動量には脱帽の一言。相手がスペースを与えてくれたとはいえよくやっていたと思う。間違いなくMOMはファビオだったけどなぁ…

何はともあれこの試合を落とすということは残留へ黄色信号どころか赤信号がチラつき始める試合だっただけに勝ってホッとしたというのが正直なところ。個人的に一番嬉しかったのは螢が本来の輝きを取り戻した試合だったということだけど。翌週はW杯最終予選でJリーグはお休み。再開は9月10日のホームでのサンフレッチェ広島戦ということで怪我人も恐らく戻ってくる。シーズン終盤に向けてこのまま一気に順位を上げて賞金圏内に駆け上がりたい。私は野暮用で大阪に居ないので観戦出来ませんが遠い熊本の地からセレッソの勝利を祈ります。



ほったるぅ~♪(笑)


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