Dec 22, 2011

高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ ウエスト 第17節

京都サンガF.C.U-18戦 会場:J-GREEN堺S1
スコア:0-3 【前半:0-3 後半:0-0】

GK:1.鶴崎
DF:14.岡田、5.永田、3.藤原(→23.魚里)、7.小暮
MF:11.長谷川(→12.西村(拓)、6.秋山、17.丸岡、8.西村(洋)
FW:9.風間(→19.大津)、10.南野

サブ:21.射庭、29.石黒


大会前は優勝候補とされてた今シーズンの京都サンガ。昨年のJユースカップ準優勝の中核を担ったメンバーが多く残りタイトルの期待がかかる世代ではあったが、夏のクラ選以降なかなか調子が上がらずらしくない試合結果が続いた裏ではセレッソが着実に勝ち点を積み上げるといつの間にか順位は逆転。

今シーズンはクラ選予選、高円宮杯プレミアリーグウエスト前期の対戦といずれも大敗を喫しており、このまま京都に負けっぱなしでは終われない3度目の対戦。
例年であれば京都との相性は良く対戦成績もセレッソに分があったのだが、ここまで京都にやられるシーズンというのはあまり記憶にない。夏以降調子を落としていた京都はU-18日本代表の3人を代表招集で欠く中、JユースカップのGLを突破しここに来て復調の兆しが。今節の対戦前にはJユースカップで清水エスパルスに破れはしたものの、このチームで出来る残り2戦へのモチベーションは高いと思われる。サンフレッチェ広島の結果次第ではセレッソも最後まで優勝の可能性を残すだけに勝って望みを繋げたい。


先制されて後手を踏んだ前回の反省を踏まえ先手を取りたいところであったが前半9分にCKから失点を許すと、その10分後には左サイドで与えたFKから再び失点。15時キックオフという日が傾き始める時間帯での試合で丁度太陽の日差しがボールと被り、1.鶴ちゃんがボールを見失ったように見えた不運もあった…

2点を追い掛ける展開で攻勢を掛けるセレッソではあったが、惜しいチャンスは作るものの最後のところで踏ん張る京都の前にゴールを割ることが出来ない。セレッソの攻撃を受けながらもチャンスを窺う京都は前半終盤に得意のボールまわしからセレッソのマークをズラすとフリーになったエース三根が3点目のゴールを挙げる…

内容は違えど前回の対戦と同じような得点経過にセレッソは追い込まれ前半を終える。後半は引いて守りを固める京都に対しセレッソも何とか相手のブロックをこじ開けようとするも最後まで京都の壁を崩すことが出来ず0-3で敗れる形に。13時から行われていたサンフレッチェ広島と名古屋グランパスの試合は2-0で広島が勝ち、キックオフの段階で優勝の可能性はかなりハードルの高いものにはなっていたが、この敗戦で最終節を待たずして広島の今大会初代チャンピオンが決定。

悔しい敗戦ではあったが前回のように成す術なくやられた前半と違いチームとして通年戦ってきた成長の証は見せることが出来た試合ではあったように思う。タイトルはなくなってしまったものの、最終節を戦う広島もJユースカップでベスト4に残っており決勝で対戦する可能性があるだけに夏のリベンジといきたいところ。

Dec 10, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第34節 「最終節はまたもや大勝」

アビスパ福岡戦 会場:キンチョウスタジアム
スコア:7-1 【前半:4-1 後半:3-0】
得点者:藤本、清武、キム ボギョン、倉田2、杉本、村田
今シーズンも今節でリーグ戦が終了。降格の決まったアビスパ福岡をホームに迎えての最終節。福岡のJ1最後の試合ということで一旗挙げてやろうという気概があれば怖い相手ではあると思っていたけど…

試合前のニュースでは世代別代表を大量投入し若手中心のメンバー構成で挑むという話が出ていたセレッソ。最終ラインは怪我によりシャケが離脱し康太がその役割を担う。ボランチはマルチネスが急遽ブラジルに帰国し向こうのクラブと契約を交わすという噂が聞こえる中、螢とタカの下部組織出身の五輪代表コンビ。3シャドーにキヨちゃん、ボギョン、秋と揃い踏み。この面子が見られるのもあと少しか…1トップには期待のかかる健勇という平均年齢がもの凄く若くなった布陣。


先制点は開始10分、セレッソがポゼッションし福岡がカウンターを狙うという構図。左サイドでキヨがタメを作ると上がって来た康太への横パス。広大に空いたバイタルエリアで康太のトラップは少し大きいように感じたが、よく抑えの効いたシュートは鋭い弾道でゴールネットに突き刺さる。32分には福岡の成岡(かなぁ?)の左サイドからのクロスに城後が足を伸ばして合わせると素晴らしいゴールで同点に追い付かれる。ワンパターンの攻撃は左サイドに開く松浦と成岡をケアしておけば特に怖さはないという感じではあったが、そこをまんまと崩され失点と甘さを感じさせる守備。こういったところが今シーズンの弱さだと思う。

しかし、その直後にはキヨちゃんのドリブル突破からの素晴らしいシュートで再びリードを奪う。慎二が得意としていた横移動のドリブルで相手のマークを外してゴールを挙げるシーンとは少し違うが、トップスピードから緩急をつけて相手のタイミングを外した振りの小さいシュートはまさしくゴラッソー!!相手のお粗末な守備も手伝ってやりたい放題という感じ。前半から守備に連動性のない福岡に対しもっと獲れるという印象を受けていたがまさかここまで酷いとは…前線から城後がプレッシャーをかけるも連動するのは前の選手だけで、最初のプレッシャーさえ交わせば何も怖さがない。低いラインを保つバックラインに中盤は引っ張られバイタルはスカスカ。1対1の局面ではあっさりとヤられるDF陣は完全にボギョンに遊ばれていた(汗)福岡ェ…

ボギョン、秋が前半のうちにゴールを挙げ4-1で前半終了。こりゃ後半まだまだ点が入るなという展開。ハーフタイムにアウトレットセールで900円が500円に値下げされていたミニフラッグを大量に購入しトイレに行っていると立て続けにスタジアムDJの西川君のゴールのアナウンスが…秋、健勇と後半開始間もなく立て続けに2ゴールを挙げた模様(汗)福岡は完全に気持ちが切れちゃったかな…

その後はタカ→黒木、秋→村田くんを投入し若手のチャレンジタイム。福岡はもう少しやってくるかと思ったけど何もない。最後には村田くんの素晴らしい飛び出しからプロ初ゴールを挙げるとスコアを7-1とし終了。終盤には播さんを投入しさらに追加点を奪いにかかるも、この日はお祭り男の日ではなかったようで(汗)

昨シーズンの躍進も選手の移籍、怪我もありACLでの過密日程、代表チームへの招集となかなかベストメンバーが組めない中、最終順位は12位で終了。昨年と違い不安定な戦い方をする試合が多く、なかなか即戦力を補強出来ない財政のクラブとしては降格という可能性もあったが、ACLでベスト8に進出し若手の台頭もあり難しい一年において最悪の結果は免れたと思う。総括するにはまだ天皇杯を残しているしこれだけでは終わる訳もないのだけど、最終節で優勝を決めた柏レイソルのようにJ2時代から積み上げたスタイルでしっかりとした方向性があればJ1でもやれるというのが、昨年のセレッソ同様に示された1年だったように思う。それ故に昇格する為だけのサッカーをやってきた付け焼刃なチームというのは来シーズン苦労するんだろうな…

Dec 6, 2011

2011 J YOUTH CUP Round8

鹿島アントラーズユース戦 会場:キンチョウスタジアム
スコア:6-2 【前半:3-2 後半:3-0】
得点者:風間2、南野3、丸岡
GK:1.鶴崎
DF:14.岡田(→38.永田(来))、5.永田(慎)、3.藤原、7.小暮
MF:8.西村(洋)(→18.平田(翔))、6.秋山(→23.魚里)、17.丸岡、11.長谷川(→12.西村(拓))
FW:9.風間(→19.大津)、10.南野

サブ:21.射庭、16.坂手


この日の対戦相手は夏のクラブユース選手権、通称クラ選(全クラとも言う)のGL第2戦を戦った相手である鹿島アントラーズユースとの対戦。前回の対戦では初戦でサンフレッチェ広島に負け後がない中、ロングボール中心の攻撃に終始する鹿島に対し効果的なサッカーが出来ず両者痛み分けのスコアレスドローで終了。初戦を勝利した鹿島はグループを1位で突破し、勝ち点4に終わったセレッソはクラ選特有のレギュレーションでGL敗退に終わった…互いに夏からの積み上げという点でどれだけチームが成長したか証明出来る一戦。ホームで戦える今大会で地の利を活かしRound4へ駒を進めたいところ。

この日は4.佑平が受験で不在。この時期はどこのチームも3年生がこういった理由で不在となることが多いが、セレッソにはスタメンで出ていなくても力のある選手が居るだけに誰が先発するのか楽しみなところ。この日抜擢されたのはRound16で登録メンバーから外れた9.KJ。10.拓実との2トップはGLの徳島ヴォルティス戦以来。右SHには11.将を配し本来右SHの7.グレさんは右SBにCBは3.雅斗と5.慎二のコンビでスタート。7.グレさんは昨年SBを経験したことがここにきて活きる形に。

誰かが居ないからどうこうというのではなく、複数ポジションをこなせる選手が居るのがセレッソの強み。この日出場出来ない4.佑平の為にも勝って出来るだけ長くこのチームで試合がしたいという気持ちを胸にセレッソの選手達がこの試合に挑む。


前回の対戦同様鹿島はロングボールを9.中川に合わせる形で攻撃を形勢するが、3.雅斗がこの日はCBでの起用に応える形で自由を与えない。ハイボールの競り合いで主導権を握るとセレッソペースで進む立ち上がり。前線で体を張る9.KJが調子の良さを窺えるパフォーマンスで基点となり前半15分には相手のミスから先制!今大会で一旦はセレッソでのプレイがラストとなる3年生の期待に応える活躍。

その後鹿島はDFの選手が接触プレイから負傷交代。この時間帯から流れが鹿島に傾き同点に追い付かれると少しバタつくシーンが見られるようになる。まだ慌てるような展開ではなかったが、いつもならここでリーダーシップを発揮する4.佑平の不在に誰がチームを引っ張るのか。セレッソの真価が問われる時間帯だったように思う。鹿島の時間帯、途中交代で入った選手のCKをドンピシャで合わされ逆転を許すまずい展開。ここで意気消沈するならそこまでのチームだがこの悪い流れを断ち切ったのは10.拓実。8.洋亮の突破から走り込んだ10.拓実にパスを送るとこれを押し込み追い付く。勢いに乗るセレッソはアディショナルタイムに早い攻撃から9.KJがサイドから斜めに入ったパスをスルー。裏に走り込んだ11.将がドリブルで切り込み放ったシュートはポストに弾かれるも10.拓実が反応し逆転となる3点目を挙げる。前線の3人が絡んだダイナミックな攻撃からのゴールには雄叫びをあげた。一度は離れた流れを攻撃陣の活躍により再び手繰り寄せ3-2で前半を折り返す。4.佑平の居ないDFラインは脆さも見せたものの、1.鶴ちゃんを中心に修正したことも大きい。

鹿島は修正を図るべく交代のカードを切るがセレッソの勢いは止まらない。後半8分には再び9.KJが決め、その後は10.拓実がハットトリックとなるゴールを挙げる。この日の3ゴールで得点ランキングにおいても他を突き放す11ゴールを挙げ個人タイトルという点でも単独トップにおどりだす。夏の対戦では焦れる展開が続いた相手だったので正直ここまでスコアが開くことは予想出来なかったが、ハマッた時のこのチームのポテンシャルの高さを示す形に。勝ち上がる為には最低でも3点必要な鹿島は攻撃のカードを切るもののこの交代で流れが変わることもなく。プリンスリーグ関東1部リーグでも2失点以上の試合はなく精神的ダメージも大きかったに違いない。

終盤には17.満がミドルシュートをぶち込み6点目を挙げる理想的な加点。終盤にはメンバーも入れ替えたこともあって上手く時間を使うことが出来ないところもあったが、全体を通してセレッソが支配した良い試合だったように思う。この日出場出来なかった4.佑平もホッとしただろう(笑)

刈谷で行われた2試合を含め4強が出揃う。プレミアイーストの首位(この時点で)コンサドーレ札幌との激闘を演じたサンフレッチェ広島がウエスト首位の意地を見せ次のラウンドへ駒を進めると、第2試合では柏レイソルが名古屋グランパスに敗れセレッソを含めると残った4チーム中3チームがプレミアウエストを戦う面子に。残るひとつは京都サンガとの殴り合いを制した清水エスパルス。仮に京都が勝ち上がっていればプレミアウエストで独占という状況ではあったが、京都のミスに乗じて上手く加点した清水がセレッソの次の相手となることに。

清水東三羽烏の大榎監督率いる清水エスパルスユースにはAFC年間最優秀ユースプレイヤーの石毛も所属しており、Round8では京都とまったりした試合を演じていたが侮れない相手であることは間違いない。ここまで来たら勝つしかない。25日のファイナルの地を目指し一戦必勝体勢で挑みたい。

Dec 4, 2011

Taking Turns Adam Silverman and Alma Allen Exhibition

最近は週末毎にどこかでサッカーを観ているという生活を送っていますのでなかなか時間が取れないのですが、これだけは見ておきたいということで帰りにdieci208へ。目的はTaking Turns Adam Silverman and Alma Allen Exhibitionです。

初めてdieci205にお邪魔した時に気になったスツールがあってどなたの作品か聞いたのがAlma Allenを知るきっかけでした。こういた芸術作品にはかなり疎く集めている訳でもないんですが、いつか手に入れたいなぁと漠然と思っていました。ただ検索してもヒットするショップは少なく、あってもsold out状態…それが今回沢山見られるということで見に行かない訳がありません。

今回はAdam Silvermanとの共作が展示されるということで、彼?に関しては全くの知識もなくお邪魔したんですがX-Largeを立ち上げた人なんですね。残念ながら最終日ということでほとんどの作品に買い手がついている状態。私が良いなと思ったものは売約済みだったので購入することが出来ませんでしたが、これだけのAlma Allenの作品を見られる機会もないということで貴重な時間でした。作品の写真を撮っても良いと仰って頂いたので今回は写真を中心にお送りしたいと思います。

独特の模様のAdam Silvermanの作品は奇麗な青が特徴的でした。こんなこと言うとファンの方から怒られそうですが、三幸製菓の雪の宿を彷彿とさせるというか…(汗)すいません。

Adam Silvermanに関してはアート作品というよりは日常使いしてもらえるような物として生産されるアイテムもあるようで、比較的こちらに関しては購入し易い価格帯。ずしりと重みのある器はちょっと実用的ではないかなぁという感じではありますが、私のようなビギナーには入門編として良さそう。


こちらは2人の共作。Alma Allenが先にウッドボウルを作成し、その後Adam Silvermanの元に送り陶器を焼くという手順で作られているそうです。

こちらはその逆のパターンで製作。Alma Allenの作る作品も密度の高い木を使用しているのか蓋もかなり重みがあります。

今回、私が一番惹かれたのがこちらの作品。


色味のハッキリとした青に木の濃い模様の組み合わせが堪りません。残念ながら当然売約済みではありましたが、次はもうないかと思うと欲しくなる作品でした。


本日がdirci208での展示最終日となりますが次の週末からは東京は千駄ヶ谷にあるPlaymountainにて同様の展示が開催されるようですので気になる方は足を運んでみてはいかがでしょう。

Taking Turns Adam Sikverman and Alma Allen
12.10(sat)-12.18(sun) Playmountain

東京ではどんな作品が並ぶのでしょうか。楽しみですね。丁度最終日は東京に居るのでお邪魔したいですが、最終日ということでやはり次回も好みの作品は売れてしまってそうですね…

Dec 1, 2011

2011 J LEAGUE DIVISION 1 第33節 「仮面舞踏会」

柏レイソル戦 会場:日立柏サッカー場
スコア:1-1 【前半:0-0 後半:1-1】
得点者:上本

セレッソの試合を観に行くようになってフルで1シーズン観始めてから11年目。にも関わらず日立台に来るのが初めてという…下部組織も観るようになってからかれこれ7、8年近くなるので日程が被るとトップチームの試合を回避せざるをえなかったとはいえ、それでもそんなに行くチャンスなかったのか?というほど。2005年に行っておけば良かったね(汗)その後はセレッソがJ2にいたりで柏とはすれ違いも多くなかなか縁もなかったですがようやく念願の日立台に。まさか柏バカ一代が聴けないなんて…

キンチョウスタジアムも近いけど日立台も素晴らしいスタジアム。この距離で毎試合戦えるというのはやはり大きいですよね。良くも悪くも。


試合前には柏サポーターのコレオグラフィーがバックスタンドを彩る。"やってやれ!"の文字はこの日五輪代表で不在の酒井のチャントからだとか。こちらからは何て描いてあるのか分からなかったけど、ヴィジョンに写った文字は奇麗だった。
"何て描いてるか分からへ~ん"と女性がそのまんまな野次を飛ばしていたが、あーゆーナンセンスなのは要らないような…(汗)

今シーズン最後のアウェイゲーム、柏レイソル戦。他会場の結果次第では今節で優勝が決まる柏のホームに乗り込んでの一戦。目の前での優勝だけは回避したいセレッソはマルが累積警告によるサスペンドで尾亦がスタメン出場。前線の組み合わせはファビオが外れて播さんと健勇という布陣。

セレッソは柏の攻撃力を警戒し中盤での攻防で自由を与えない為に、守備の際は秋を一列下げてマルチネス、ボギョン、秋の3枚をDFラインの前に配しレアンドロ ドミンゲスとジョルジ ワグネルに自由を与えない。前半、こちら側に攻めてくる柏においてジョルジ ワグネルはそれほど怖さを感じなかったけど、やはりレアンドロ ドミンゲスは本当に怖い選手だと思ったがセレッソも上手く2枚で挟んで対応したりと危ない場面はあったものの上手く守れていた。それよりも柏の選手は優勝を目前にどこか硬さがあるというか。攻撃の際のパス交換もぎこちなさがあるように感じた。

我々も数回経験しているけどタイトルが目の前にぶら下がると、知らず知らずのうちにプレッシャーを感じてしまうんだろうなと。それは試合前の報道陣の多さであったり観客の数であったり、いつもとちょとずつ違うが積み重なるのかなって優勝がかかった柏を前にして思った。あれだけ今シーズン良いサッカーを展開していた柏でさえ硬くなるのがタイトルなんだなと。

前半は柏のストロングポイントを上手く消して守りながらもチャンスも演出出来ていたように思う。前半は五分って言ってもよいくらいの戦いをしてたんじゃないかなぁ。少し計算外だったのは早い時間帯で播さんがイエローカードを貰ったことくらいか。相手選手ともやり合っていたこともあって、播さんはハーフタイムでファビオと交代。前半のアディショナルタイムに健勇もカードを貰ったことで拮抗した状態において1人少ない展開だけは避けたかっただけに仕方なし。

試合が動いたのは後半開始直後。CKを得たセレッソにチャンスが生まれる。ニアでキヨちゃんが頭で合わせて逸らすと柏のDFはボールウォッチャーになり足が止まる。この隙を見逃さなかったのは大海。体半分前に出ると足を伸ばして合わせる。目の前での一連の流れがスローモーションに見えた大海の値千金のゴール!!

ここから一気にたたみ掛けたいところではあったが後半はほぼ防戦一方と言ってもいいくらい柏が主導権を握る展開に。勝ち点0では終われない柏はネルシーニョが思い切った采配。長身DFのパク ドンヒョクに代えて水野を投入。右SBの増嶋をCBに水野を右SBに据える攻撃的な布陣。その水野が交代直後思い切りの良いプレイからロングシュート。鋭い変化をしたボールがセレッソゴールを襲う。ここはジンヒョンのファインセーブで凌いだもののピンチが続く。徐々にボールマンへのプレッシャーがかからなくなると柏にピッチをワイドに使われ左右に振られる。さすがにあれだけボールを動かされてはマークがズレるのも仕方なし。体を張ったディフェンスでなんとかゴールを守るものの最後はレアンドロ ドミンゲスにこじ開けられる。

その後は足が攣ったのかな?尾亦に代えて康太を投入。サイドでかなりやられていたのでDF力のある康太を投入したことで絶える時間帯を凌ぐことが出来た。最後に牙を剥く為に投入されたのは村田くん。健勇に代えてピッチに送り出されるとスピードを活かしたドリブルでチームに勢いをもたらしたが、負けられないという強い気持ちでこの一戦に挑む柏の前にシャットアウト。最後まで気の抜けない試合ではあったがスコアは動かず1-1のドローで終了。今、セレッソの出来るサッカーの限界と言ってしまうと寂しい気もするが、シーズン途中での移籍による戦力ダウンや怪我人というところを考えるとよく闘ってくれたと思うというのが正直な感想。何よりも目の前で優勝を決められなかったことにホッとした。


次節は今シーズンのリーグ戦最終節。ホームにアビスパ福岡を迎えての一戦。最後に勝って締めくくり天皇杯に挑みたい。